シンデレラマン

  • author: driftingclouds
  • 2005年10月15日

いつまでも自慢話(いや、だってあまりに嬉しかったので、消してもいいんだけどそれもなんだかな〜なのでそのまま)をトップに置いておいても仕方ないのでなんか書かないと。

小学生ぐらいの時によく読まされる偉人伝シリーズというのは、お子様の教育上よろしくない部分(女たらしだとか、金に汚いとか、うそつきだとか…)というのが省かれて誰も彼も聖人君子みたいに描かれているわけですが、大人になって彼らの実情を知るにつけ、欠陥だらけの人物が何か偉大なことを成し遂げたりするというのが人生の妙というものであり、そういう彼らの方が何倍も魅力的であるということを知ったりするわけです。

で、何が言いたいかってえとこの映画は小学生向けの偉人伝のようだと思ったわけですよ。
主人公はいつも家族を第一に考え、妻は貧乏暮らしに文句一つ言わず、子供たちは親の言うことをよく聞くいい子で…
同じロン・ハワードの『ビューティフルマインド』がナッシュの闘病を避けて通ったように、ここでも本当につらい部分、貧乏が人の心を荒ませてしまう様子は描かれません。
家族の絆は透明な上澄み液のように澄んで美しかったのですが、私はその下に沈む泥水に価値があると考える人間なので、彼らに心打たれることはありませんでした。

レネー・ゼルウィガーのいかにも熱演という調子の台詞回しが鼻につき、彼女は以前はこんな変な話し方しなかったのにアカデミー賞を意識し過ぎなのかなぁ、と悲しくなりました。

ポール・ジアマッティ、彼の演じた人物も実際はかなりヤな人物だったようです。
そういう部分はまったく描かれませんが、何とはなしにいかがわしい雰囲気が漂うのが素晴らしい。
彼の存在でずいぶん救われたと思います。

ボクシングシーンはさすがに迫力がありますし、話の盛り上げかたも上手いので、私のように心が汚れていない人はきっと感動出来るのでしょう。

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この記事へのコメント

Keiさん、超おひさしぶりでございます。

>小学生ぐらいの時によく読まされる偉人伝シリーズ
 はい。ロン・ハワードの映画なので覚悟はしてましたがこれほどとは…。私ね〜彼の映画って優等生的でつまんない。やっぱり大学進学が決まっててもガールフレンドに泣きつかれると進学伸ばす役がお似合いのなのよ。(毒づいてみました)

>貧乏が人の心を荒ませてしまう
 そ〜です。お金が無いってことはいろんなことに対する余裕をなくしてしまうことなんです。
 
 いつも共感溢れる映画感想ありがとうございます。
ちょいとお酒飲んでるのでおセンチ(死語)です。

1. Posted by benita 2005年10月19日 01:18

benitaさん、お久しぶりです〜

ね〜、ロン・ハワードも『アポロ13』ぐらいまではここまでじゃなかった気がするのですけど。
こうやってみると『シービスケット』がいかに素晴らしい映画だったのかと思ってしまいます。
どうも最近は中華よりになってしまいがちなんですけど、これからも国籍にこだわらずあれこれ観ていきたいと思いますので、何かのときにはお寄りくださいまし。
もちろん、ハビエルのことも忘れてませんよ〜

2. Posted by KEI 2005年10月20日 00:27

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