細い目(Sepet)

  • author: driftingclouds
  • 2005年10月30日

監督、脚本:ヤスミン・アフマド

公式サイト(英語)

オーキッド(Sharifah Amani)はマレーシア人なのに金城武と香港映画が大好きな女の子。
ある日、市場へ金城武のVCDを買いに出かけたオーキッドは中国人のジェイソン(Ng Choo Seong)と出会う。
出自も環境も違う二人だが,香港映画の話題などで盛り上がり急速に親しくなる。
オーキッドの父親は二人のことを面白く思わないけど,お母さんとお手伝いさんは香港のテレビドラマが大好きで、二人を応援してくれる。
ジェイソンの母親もプラナカン(17世紀末にマレーシアにやってきた中国系移民の子孫)なので,二人の交際には理解を示す。
このまま順調にいくかと思われた二人だったが…

マレー語と広東語と英語と北京語とその他の言葉が飛び交う他民族国家、マレーシアならではの作品。

主人公のジェイソンの本名は李小龍、オーキッドのクローゼットは金城武の切り抜き(日本のPop Asiaとかキネ旬まである!)でいっぱい、主題歌は許冠傑(サミュエル・ホイ)、お母さんたちは『上海灘』(かつて周潤發が主演し一世を風靡した香港ドラマ)のテーマを口ずさみ、オーキッドとジェイソンの親友キョンは『男たちの挽歌』とジョン・ウーについて熱く語り合うという、香港映画ファンを刺激するディテールがいっぱい散りばめられてます。

オーキッド役の子が可愛い。くりっとした大きな目(そりゃあんな目をしていたら中国人のことをSepet(細い目)と呼びたくなるのもわかるわ)がキュートで,表情がとっても豊かで。
いつも民族衣装みたいなのを着てるんだけど,それがとっても良く似合ってる。
ジェイソンの方はなんかぼーっとした感じで,どこが金城武なのか(笑)と言いたくなるけど、詩を書いたり,子供の頃に出会ったマレー人の少女を運命の人と信じていたり、とロマンチストで一生懸命なのは好感持てます。

前半は二人の初々しい恋が微笑ましくて可愛くて、周囲の人達も理解があるし(唯一反対してるお父さんも娘可愛さのあまりで,しかもお母さんに自分だってそうだったじゃないの!とたしなめられてしゅんとなっちゃう。いいキャラしてます)、なんだかこのまま波風もなく成就するのかな〜と思ったら,後半が〜
大体ですね,ジェイソン君、あなたバカ過ぎです。「君は僕の運命」なんて甘い言葉をささやく傍らでなぜ他の女と?
「下半身は別人格(c)明石家さんま」ということですか?まったくこれだから男ってのは…
後半の無理からな展開には、私、思わず『天若有情』を思い出してしまいましたです。
いくら香港映画好きでも,そこまで真似なくても…

ま、全体の2/3ぐらいは楽しく観られたので、仕事さぼったかいはあったかな。

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