スリー・タイムズ(最好的時光)

  • author: driftingclouds
  • 2005年11月23日

011


監督:侯孝賢(ホウ・シャオシェン) 脚本:朱天文 攝影: 李屏賓

フィルメックスのオープニング作品。

3つの時代の3組の恋人たちを描いたオムニバス。

1966年『恋愛の夢』
ビリヤード場のスコア係の女の子(舒淇/スー・チー)と兵役中の男の子(張震/チャン・チェン)の恋の始まりを描く。
冒頭二人がまだ出会ってなくて船ですれ違うところとか、張震が自転車で走っているところ、舒淇を追いかけて張震が台湾のいろいろな街へ出かけていく(私は台湾の地名に詳しくないのだが、友人によればだんだん北上しているのだそう)とか、常に人が移動している印象がある。
その空気の通りの良さでも言うのだろうか、雰囲気が初々しい恋のイメージにぴったりで良い。

1911年『自由の夢』
日本占領下の台湾。妓楼からの解放を夢見る女(舒淇)と植民地からの解放を夢見る青年(張震)との恋。
第1話とはうって変わってカメラは妓楼から一歩も出ない。
舒淇の元へは張震を始めいろいろな人が訪れては去っていくが、彼女がそこから出て行く事は無く、彼女の自由への渇望を際立たせることになっている。
何度も同じアングルで捉えられた廊下とその奥に見える表のなんと遠い事よ!
この部分はなんとサイレント。監督によれば二人が台湾の古語を話せなかったためにそうしたとのことだけど、それだけじゃないと思うなぁ。
3話通してこの話が一番の出来と思う。

2005年『青春の夢』
現代の台北(?)バイセクシュアルの娘(舒淇)とそのガールフレンド、カメラマンの男(張震)の三角関係を描く。
う〜ん、う〜んよくわかりましぇ〜ん。なんだかまた悪いくせがでたような…
ここさえ無ければ私的には完璧だったのですが。

最近の侯孝賢の映画といえば睡魔との戦いが常だった私ですが、これはまったく眠くなりませんでした。(最後のやつはもうちょっと長ければ危なかったと思うけど)
全体を通して極端に台詞が少なくて、俳優の表情やその場の雰囲気だけで物語っていく作品ですから集中してないとついていけないし、そう出来るだけの密度の濃い作品でした。
最後はともかく、最近の侯孝賢作品の中では出色の出来。
これも来年公開が決まっているそうですので、そうしたらまた観に行きたいと思います。

舒淇はこれで今年の台湾金馬奬の最優秀主演女優を獲得。それも納得の素晴らしさで、彼女の中でも転機になる作品ではないかしら。
張震はそうねぇ普通かなぁ…見事なM字が老婆心ながら心配になってしまったくらいで。弁髪が一番安心してみられました(笑)

撮影の順番は2005年、1911年、1966年。ただし撮影期間は2005年が一番長く、次の1911年が12日、1966年は6日で撮りあげたそう。
う〜む、考え過ぎは良くないってこと…?

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この記事へのコメント

きょうは、安心しなかった。
ただしきのうはメックスと屏まで奥っぽい話するはずだった。
ただしlauchinがイメージされた。
ただしメックスはガールフレンドとか恋愛するつもりだった?

1. Posted by BlogPetのlauchin 2005年11月27日 17:57

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