親切なクムジャさん

  • author: driftingclouds
  • 2005年12月03日

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監督:パク・チャヌク(朴賛郁)

ということで仕切り直しで行ってきました。それでもレディースデイ、席はほぼ満席でした。
これはパク・チャヌクの新作だからか、チャングムのイ・ヨンエ人気なのか、まあ後者でしょう。
後半の展開についていけずに席を立つ人がけっこういたもの。

パク・チャヌクの復讐三部作の最後を飾る作品。
ですが、私はこの映画は復讐ではなく、贖罪がテーマなのではないかと思いました。

私はチャングムも『JSA』『春の日は過ぎゆく』も観てないので、実はイ・ヨンエ(李英愛)を観るのはこれが初めてなのですが、この映画の彼女は素晴らしかったです。
純真無垢(顔が光ってるし…)といった感じからがらっと変わって復讐に燃える氷のような女、そして復讐を果たしたあとに見せるあの表情まで、なるほどこの映画は彼女なくしては成り立たない。
さすがに女子高校生姿は無理があったけど…

チェ・ミンシク(崔岷植)は『オールド・ボーイ』とは逆に復讐される側で、一片の同情の余地もない悪魔のような男を演じてこれまた顔力の強いところを見せてくれます。

出所してきたクムジャさんの復讐潭を描いて終わりなのかと思ったら、後半、映画は意外な方向へ転回していきます。
ネタバレになるので詳細は避けますが、そういえば前二作とも復讐するものされるもの、その境界が曖昧になっていくのが特徴的でした。
そして、この作品でも復讐はいったい何を生み出すのか?映画の登場人物の向こう側にいる私たちにまでその問いは突きつけられてくるようです。

冒頭で、差し出された豆腐(韓国では二度と罪を冒さないという意味があるらしい)をたたき落としたクムジャさんは最後、真っ赤なアイシャドウを落とし、素顔に戻って白いケーキに顔をつっこみ「真っ白な私に戻りたい」と願ったけれど、果たして彼女は赦しを得られたのだろうか…

見終わったあとの後味の悪さは『復讐者に憐れみを』>『オールド・ボーイ』>『クムジャさん』とだんだん薄くなってきている気がします。それだけこなれてきたってことなのかしら。
笑っていいものかとまどいつつも、笑ってしまうところとかも多かったし。
前二作の出演者たちが意外なところでカメオ出演しているのもお楽しみ。ユ・ジテが一番ビックリしたな。

あと気になったのはクムジャさんが出所してきて勤めるケーキ屋さんの名前が〈ナルセ〉っていうんだけど…これって成瀬巳喜男から来てるのだろうか?
いや、だって店主は東京で修行したと言ってたし。

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この記事へのコメント

ミンシクと店主とかをジテするはず。


1. Posted by BlogPetのlauchin 2005年12月05日 11:05

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