『我左眼見到鬼』役柄チェック20

  • author: driftingclouds
  • 2006年01月11日

019



監督・製作:杜[王其]峰(ジョニー・トー)、韋家輝(ワイ・カーファイ) 
脚本:韋家輝、遊乃海、歐健兒
中国星集団、一百年電影有限公司、銀河映像(香港)有限公司 2002年

今のところ、これが杜[王其]峰と組んだ最新作(『狂想曲』は短編だし)になるのですねぇ、と言ってももう3年半も前ですが。

この映画でラウちんが演じているのは幽霊、それも13歳の時に死んだ為に外見が大人でも中身は子供のままというもの。
つんつるてんでつぎはぎだらけの服に、水中メガネ、鼻の頭には絆創膏、という格好だけでもかなり可笑しいうえに、仮面ライダーの物真似までやってのけたりして、これがまた良く似合うんだな…本人は嫌かもしれないけどさ。

そんなラウちんの姿に笑いながら、いつの間にやら感動の涙をこぼしているという…さすがに杜[王其]峰であります。
私はほんとに大好きなんですよ、この映画。
正直『イエスタディ・ワンスモア』よりいい作品だと思うんだけどな〜(この2本はテーマが似ています)どこか公開しませんか?せめてDVDだけでも。

何麗珠/May(鄭秀文/サミー・チェン)は青年実業家のDanielと結婚したが、そのわずか7日後、彼は事故で死んでしまう。
そして3年、多くの遺産を相続したMayは毎日自堕落な暮らしを送っていた。
ある日、酔って車を運転していたMayは事故を起こし大怪我をしてしまう。一命を取り留めた彼女は、左眼に幽霊が見えるようになっている事に気づく。
そんな彼女の前に、小学校の同級生だった王勁威/Ken(劉青雲/ラウ・チンワン)の幽霊が現れる、お調子者だった彼は13歳のとき海に落ちて死んでしまったらしい。

幽霊が見えるようになった彼女のまわりにはいろいろ不思議な事件が起きるようになり、始めのうちはKenのことを鬱陶しく思っていたMayもそれらを解決していくうちに次第に打ち解けていく。
それとともに、無気力だった彼女は気力を取り戻していくが、ついにKenがあの世へ旅立たなければいけない時が来て…

Mayのしょうもない父親に林雪(ラム・シュー)、義理の妹に應采兒(チェリー・イン)、あと任達華(サイモン・ヤム)なんかもゲストで出ています。
ヤムヤムの衣装がすっごくヘンなんだよなぁ。何だったんだろう、あれ?

さて、この先は完全ネタバレです。

MayはKenに打ち明けます。
7日間だけだったけどDanileのことを本当に愛していたの、でも皆は彼のお金が目当てだったと思ってる。
誰も信じてくれないけど、今でも彼が恋しい、彼に会いたい…

いよいよKenが黄泉の国の橋を渡る直前、一目Danielに会いたいと一生懸命呼びかけますが、彼は現れません…
Danielの代わりにとMayを抱きしめるKen。しかし、とうとう時が来て彼とも別れなければなりませんでした。

Mayには事故で壊れてしまったDanielの車(ベンツのクラッシックカー)を修理してくれるところを捜すうちに知り合ったSam Wong(ちなみに父親役は王天林/ウォン・ティンラム)というメール友達がいます。
本業はパイロットである彼も恋人を亡くしていて、同じ境遇の二人は顔こそ合わせた事は無いものの互いに通じ合うものを感じていました。

車の修理の様子を見に行ったMayの前にSam Wongがちょうど仕事を終えて戻ってきます。
その顔を見てMayはびっくり。彼は小学校の同級生、王勁威(劉青雲二役)本人だったからです。

察しのいい人なら早くに気がついていたかもしれませんが、実は彼女の前に現れた幽霊のKenの正体はDanielでした。
悲しみに打ちひしがれる彼女の為に、姿を代えて現れ彼女に生きる気力を取り戻させようとしたのです。
それに、どうやらDanielは二人が出会う事をあらかじめ知っていたようで、それで彼の姿を借りたのでしょう。

Sam(本物の方)が亡くなった恋人の事を『彼女は今でも僕の恋人なんだ』と言うように、亡くなった人が本当はどこへ行ってしまうのか私にはわかりませんが、人の想いというのはその人の事を大切に思う人がいるかぎり生き続けるものなのね…と柄にも無く想いを致してしまうのでした。

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『我左眼見到鬼』

我左眼見到鬼(2002/香港) 【監督】ジョニー・トー/ワイ・カーファイ 【出演】サミー・チェン/ラウ・チンワン/チェリー・イン/ラム・シュー ジョニー・トー第28弾。 サミー・チェダ??)

  • [ 愛すべき映画たち ] 2006年03月04日 12:55

この記事へのコメント

こんばんは、この映画ようやく観ました。
日本語字幕がないので細かいことはわかりませんが、自分も『イエスタデイ、ワンスモア』より好きです。
サミーが仮面ライダーの真似をしてDanielを呼び戻そうとするところ、泣いてしまいました・・・。
まさか仮面ライダーに泣かされるとは、さすがはジョニー・トー先生。

1. Posted by micchii 2006年02月28日 21:12 5

micchiiさん
去っていくものが残されるものに残す想い、という点では共通してるのですが、アンディだとちょっと気障で、ラウちんだとコメディになってしまうのですね。
でもコメディだからこそ切なさが際立つというものなのかもしれません。

2. Posted by KEI 2006年03月02日 22:35

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