『一個字頭的誕生』役柄チェック24

  • author: driftingclouds
  • 2006年04月19日

41279fb4.jpg残念ながらソフトは廃盤。


監督・脚本;韋家輝(ワイ・カーファイ) 脚本:鄒凱光(マット・チョウ)、司徒錦源 
製作:杜[王其]峰(ジョニー・トー)
銀河映像(香港)有限公司、嘉禾娯樂事業有限公司 1997年 香港

先日の香港国際電影節でも特集が組まれた杜[王其]峰の製作会社、銀河映像(Milkyway)の記念すべき第一回製作作品。当然、電影節でも上映されました。行きたかった…
意外なことに杜[王其]峰本人の監督作ではなく、片腕の韋家輝がメガホンをとっています。

ストーリーは2部に分かれていて、もしもあのとき…で運命が変わるという『スライディング・ドア』みたいな形式の作品。アレと違ってこっちは血がどばどば、裸(♂)も満載(だから三級片)ですが。

ケチなチンピラである亞狗(劉青雲/ラウ・チンワン)とその仲間たち、呉鎮宇(ン・ジャンユー)、徐錦江(チョイ・ガムコン)、鄒凱光(マット・チョウ)、鄭祖(ジョー・チェン)らは間違って自分たちのボスを轢き殺してしまい、大陸に逃げる羽目に。しかし、金もコネもな〜んも無い彼らを待っていたのは…
この大陸編では黄卓玲(ルビー・ウォン)がとんでもない役で出てきます。よくやったなぁ、あんな役。

亞狗はMatt(呉鎮宇/ン・ジャンユー)に誘われ、殺し屋として台湾へ。しかし、酔っぱらった勢いで敵対する二人からの依頼を同時に受けてしまう。
しかたなく指示されたレストランへ向かった彼らを待っていたものは…
こちらは李若[丹彡](カルメン・リー)がヒロインとして登場。こっちはちゃんとした扱いですわ。(笑)

最初観た時はストーリーが掴みにくかったこともあって、まあまあかなぁなんて思ったんですが、今回見返してみたら面白いじゃないですか!嫌だわ、何観てたんだろ、私。
大陸編のラウちんはみんなから疫病神と言われてしまう、要領の悪いダメなやつ。しかも、あんなことになった原因はすべて彼が…
台湾編では、どっちかといえばヘタレなのは鎮宇のほうで、彼が二重契約したばっかりに…
どっちにしてもどん詰まりなチンピラの運命を皮肉たっぷりに描いています。
そして、必ず服を脱がされる張達明(チョン・ダッミン)あはは!

香港映画のことですから、女性の方はあんなシーンでもしっかり服を着てますが、その代わりに男性陣が盛大に脱いでます。上記の面々のフル○ード(後ろ姿)とか、ブリーフ一枚で仁王立ちのラウちんとか…うほっ!
092撮影中のショットらしい。いや〜ははは。


なんてとこだけじゃなくてですね、この映画で特筆すべきはその映像です。
冒頭の茶餐廰のぐるんぐるん回る映像から始まって、極端なローアングルで超広角の歪んだ映像あり、かと思うと天地が逆さまになったり、斜めになったり、と普通に撮ったシーンなんてないんじゃないかと思うくらいの映像の実験大会となっています。凄いよ、これ。ちょっと目が回るけど。

韋家輝という人は、杜[王其]峰の名声の影に隠れてそんなに評価されてない気がするのですが、これを観ると彼が杜[王其]峰に与えた影響は大きかったのだなぁと思います。
この映画が現在、観ることが困難なのはもったいない。せめて香港で再版でもされればいいんですけど。

銀河映像の10年について興味深い記事があったのでリンクしておきます。私は翻訳出来ないんで、よろしく。こちらこちら

あと、《銀河影像,難以想像──韋家輝+杜[王其]峰+創作兵團(1996-2005)》なる書籍も出版されるそうです。どうせ読めないけど、ちょっと欲しいなぁ…(日本で翻訳出して〜)

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この記事へのコメント

おお!、これなのですね。
見たいですう。

ストーリーは、読んだことがあるのですが、↑のような映像に出会えるとは(喜)。
>大実験大会
どんな映像がでてくるやら、たのしみです。

再発、銀河+嘉禾なので可能性は有るようにも思えるのですが、
20枚組みボックスセット!(笑)
でもいいから、出してくれ〜。

1. Posted by 多謝。 2006年04月19日 09:58

おお、タイムリーに取り上げてくれたのですね。
持ってるんですか?
う、うらやましすぎるぅ!!

私はとにかくトーさんよりワイ・ガーワイのファンなのです。この人の「大時代」の脚本に出会ってから神だとあがめています。
監督作品はヘンなのばかりだけど、「一個字頭的誕生」だけは本当に彼が作りたいタイプの映画と某友達にすすめられて、映画祭で見てきました。
駅から遠い芸術中心のちっさいスクリーンだし、8日の金像賞の真っ最中だし、お客さんいないんじゃないか?と思っていましたがほぼ満席でした。
始まってからずっと会場大盛り上がりですよ。このノリ最高!
特に前半、あのメンツ!鄒凱光が出てきた時にナイス人選bとうれしくなっちゃいました。しかも彼が脚本とは。
上映終了後には拍手おこるし、かなり満足、いや興奮しました。

2. Posted by maiko 2006年04月20日 00:43

> 多謝。 さん
↑のような映像だけじゃなくて、もっといろいろありますぜ、奥さん。(揉み手)
冗談はさておき、いやほんとこれはもっと評価されてもいい作品ですよ。廃盤なんてもったいない。
>20枚組みボックスセット
買います!欲しい、マジで。

>maikoさん
これを取り上げるなら、今だろうと思って。
もちろん、持ってますよ〜ふふ。(自慢)

でもそういう雰囲気の中で観られたってことの方が羨ましいですわ。
時間とお金があれば私も行きたかった。
韋家輝はもっと評価されてもいいですよね。

3. Posted by KEI 2006年04月20日 01:17

これ、銀河映像のHPを発掘したときに、画像だけは観ましたな。若かりし日の作品て、酸っぱいけど生き生きしてたりするんで、観てみたいのだけれど・・・そんな機会が訪れる日が来るのでしょうか?

4. Posted by 森と海 2006年04月20日 23:30

>森と海さん
こういう特集上映があるということは、作品の評価だけじゃなく、商売の方も見込めるからだと思うので、このあたりリマスター版になって発売…なんてことがあるのではないかと期待してます。
他にリマスターして欲しいのは『眞心英雄』と『鎗火』だなぁ。どっちもDVDの画質悪すぎ…

5. Posted by KEI 2006年04月21日 01:14

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