グッドナイト&グッドラック

  • author: driftingclouds
  • 2006年05月06日

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監督:ジョージ・クルーニー 2005年 アメリカ

まずは政治的なことは抜きにして、このカッコいい映画を私のジョージたん(とあえて呼ばせていただくわ!)が完成させたことに快哉を叫びたい。

映画のほとんどは放送局の中で進行していく。
今とは違って失敗の許されない生放送、わずかなミスが命取りになる世界。
そんな中で、時代の気分と権力者が支配する世界へと敢然と戦いを挑んだ男たち。
モノクロームの映像と一切の感傷的な台詞を排除した脚本(ジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴ)がそんな男たちの姿をスリリングに描き出す。
凡庸な監督なら、ここへマローの妻だの子供だの登場させて変な感動を呼ぼうとしちゃうとこだけど、そういうものが一切無いのが素晴らしい。
きっちりとしたスーツに身を包み、家庭だの家族などの介在しない世界でひたすら自分の仕事に打ち込む男たちの姿は、ゾクゾクするほどカッコいい。
『コンフェッション』を観たあとでもにわかには信じられなかった、ジョージの監督としての才能はこの第2作目で確信に変わりました、さすが、私の見込んだ男だけのことはあるわ!(うるさいよお前って?はい、すみません…)
もう少し、ユーモアのアクセントがあればなお良かったかも。

それにしても、おそらく80年代以降でもっとも頻繁に画面にタバコが登場するアメリカ映画なのではないかしら。
デヴィッド・ストラザーンなんて、チェーンスモーカーだったマローを演じるために気分が悪くなるくらい煙草を吸わなくてはいけなかったらしい。しかも、撮影が終わってからも煙草をやめられなくなってしまったそうな。
私は嫌煙派(この世に煙草なんて無くなってしまえばいいとすら思っている)なのだけど、この映画の中で煙草を吸う男たちの姿は美しくて、官能的ですらあると思ってしまった。
しかし、常に画面のどこかで誰かがタバコをくゆらせているこの映画中で、ジョージ自身は一度もタバコを口にしていないのよね、ちょっとズルい。

さて、ジョージ本人も度々語っているように、今現在この50年代の人物を取り上げた理由は明らか。
恐怖を利用し、国民から自由を奪おうとしているのは誰なのか?
決して対岸の火事とは思わず、考えるべきなのでは。もちろん、映画を観ただけで何もかも解ったつもりになる気はないけれど、少なくともとっかかりぐらいにはなるはず。

なんと六本木ヒルズではいちばん大きな7番スクリーンでの上映。それでもほぼ8割は埋まっていたでしょうか。

そして本日5月6日はジョージたん45歳のお誕生日。
096

Happy Birthday!George!
たまには娯楽映画とかも出てね〜(と言わなくても次は『オーシャンズ13』か)

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この記事へのコメント

悪く官能とかを上映したかった。


1. Posted by BlogPetのlauchin 2006年05月08日 09:21

名古屋でも、70人ほどの劇場ですが、超満員で、補助席で観ました。

難しいことは抜きにして、とにかくかっこいい。
あと、余計なことを描いてないところがいいですね、それだからこそこの短さにまとまってますし。

『コンフェッション』は未見なので初めて彼の監督作を観たわけですが、思っていたより遥かに素晴らしく、唸りました。

2. Posted by micchii 2006年05月29日 12:59

>micchiiさん
そうですね、この映画は省略の勝利だと思います。
よその感想読んでみると、立場が偏りすぎだの、背景がわからんだのと書かれているのですが、映画1本で全て解ろうとするなんて無理なのにな〜

『コンフェッション』もなかなかの作品です、是非。

3. Posted by KEI 2006年05月30日 00:37

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