高度戒備(役柄チェック29)

  • author: driftingclouds
  • 2006年07月24日

133

ちなみにこちらの旧版は画質は悪いですが、なんといっても日本語字幕がついているのが嬉しい。
品切れ(廃盤?)ですが、どこかで見かけたら買い、かも。
134

監督・脚本:林嶺東(リンゴ・ラム) 脚本:劉永健 
天下電影製作有限公司、1997 香港

マンションの貯水槽から男の死体が発見され、犯人として建物爆破解体の専門家、麥坤(呉鎮宇/ン・ジャンユー)が捕らえられる。
麥の部屋から金庫の設計図と爆弾の材料を押収され、担当の包Sir(劉青雲/ラウ・チンワン)は背後に大掛かりな強盗計画があると睨み、厳しく追及するが…

どうも、林嶺東の映画というのは追う方も追われる方も、ともに病んでいる、時として追う側の方がより大きな心の瑕に苦しんでることが多いような気がします。
この映画でも、包Sirはかつて犯人をやむなく射殺してしまった時の記憶に苛まれています。
そして事件の背景がなかなか見えないこと、部下の死…などが重なって、つねにピリピリと苛立っていて、周囲に当たり散らし、それを隠そうともしていない。
一方の麥も自分が殺人を犯した時の記憶にうなされています。しかし、彼の方がしたたかでそんな包Sirの心のうちを見抜き、挑発し、翻弄します。
しかし、敵同士でありながら、二人の間にはどこかで通じているような部分がある。
そんな複雑な心の駆け引きと息詰まるような対決が、なんといってもこの映画の見どころであります。

もう一つは1997年の香港返還という背景。
自分たちの将来がどこへ向かうのか誰もが不安に感じていたあの頃の空気が、警察内部の雰囲気、あるいは麥と仲間である台湾人、高捷(ジャック・カオ)たちとの関係に見て取れるような気がします。

麥の恋人に李惠敏(アマンダ・リー)、包Sirの競馬好きの部下に銭嘉樂(チン・ガーロ)

全編ピリピリムードの緊張感ただようなかで、包Sirが妻と幼い息子と一緒に夜の公園へ散歩に行くシーンは唯一ほっと出来る箇所。しかも、それがあるから最後のラウちんのあれが活きて来るんだよね。

ハリウッドでヴァンダムにいぢめられ(?)帰国した林嶺東が、その鬱憤を晴らすかのように撮った渾身の一作。
見る方も心して掛からないと、けっこう体力いります。

映画の中では死闘を繰り広げたラウちんとジャンユーですが、実生活ではとっても仲良しさんです。
ラウちんの結婚式の立会人を務めるジャンユー、怪しい(笑)
132

トラックバックURL

この記事のトラックバックURL

この記事へのコメント

ふふ、怪しいお写真、ありがとうございます。
ヒトの結婚式で、サングラスはいけません、鎮宇!

ふと、こんなシーン見たことが・・・・
と思ったら「山水有相逢」ですね。
ジミーな作品でしたけど、ほんわかした
いい感じでした。

1. Posted by 多謝。 2006年07月25日 13:54

へへ、主に多謝。さんに向けて貼ってみました。<画像
自分の結婚式の時もですけど、ヒカリものスーツが好きね、鎮宇。てっかてか。

あれ「山水有相逢」にこんなシーンありましたっけ?もう一度観直さなくては!

2. Posted by KEI 2006年07月26日 00:56

この記事にコメントする

名前
メール
URL
  • 情報を記憶:
  • 評価:

ページトップに戻る▲