フラガール

  • author: driftingclouds
  • 2006年10月01日

監督:李相日(イ・ソンイル) 2006年 日本

この数日の私の壊れっぷりに、みなさまが引いてないことを願います。
いえね、これまでず〜っとマイナー街道を歩んできたので、こんなメジャーなスターを追いかけるという事態に自分が慣れてないんだと思います。ほんとに落ち着け、オレ。
今回は東京国際でラウちんの作品とか無くて良かったです。そんなことになったらもう私の繊細な(そこっ、笑うとこじゃないからっ!)神経が耐えられないわ…

で、無事周杰倫さんも来日され、Jay Walkさまにて、その見事に大阪仕様なふぁっそんも拝見して少し落ち着いたので、頑張って通常営業に戻そうと思います。

私の家は小学校6年で建て替えられるまで、お風呂は石炭で涌かしていました。っつ〜とお前はいったいいくつなんだよ!と思われるかもしれませんが、皆さんが思われるほどではないですわよ、ほんと。
新しい家のお風呂はガス、そして現在では電気になっています。
我が家のお風呂の移り変わりはそのまま日本のエネルギー産業の移り変わりでもあります。

そうやって石炭がエネルギーのトップから衰退産業へと滑り落ち、炭坑が次々閉鎖され…というのを題材にした映画ではやはり、イギリスの『フル・モンティ』や『ブラス!』など思い出されるのですが、日本にも同じように、炭鉱町の起死回生をかけたプロジェクトがあったのです。その名も常磐ハワイアンセンター。
なんだか田口トモロヲのナレーションが聞こえてきそう…

ストーリーとしてはごくオーソドックスであり、ツボを抑えた展開と、控えめにするところは控え、泣かせどころはたっぷり、と緩急をつけた演出は手堅いのですが、それだけではよく出来た小品で終わってしまうところをさらに突き抜けた作品に仕上がったのは、なんと言っても俳優の身体性によるもの。

もうさんざんあちこちで言われているので今さらなんですが、やはり松雪泰子が素晴らしい。
都会から訳ありで田舎町へ流れてきたやさぐれ気味でお高くとまった女が、厳しくも情のある魅力的な女性=教師に変貌していく様を見事に演じきってます。
女優の仕事でほとんど印象に残る役が無い(私がテレビドラマ観ないせいもありますけど)彼女は、今作で女優として華開いたと言ってもいいでしょう。

そして、フラガールたち。おそらくは実際にまったく踊れなかった彼女たちが上達していくのと映画の進行が上手いことシンクロしていたのが良かったのかもしれません。
ダンスに説得力があるのがいちばんです。
途中でいなくなってしまう子(ネタバレにつき名前は伏せます)も含めて個々のエピソードもよく描き込まれていましたね。
しずちゃんはお笑い要員なのかと思ったら、意外にも(?)ちゃんと演技していたし。
蒼井優が練習しているところへ富司純子の母親が訪ねて来るところ、無言のシーンなのに、ダンスがすべてを物語っている、素晴らしい。
身体性が…というのは台詞に頼るのではなく、こういう風に俳優の身体で表現しているところ。
松雪泰子とフラガールたちの駅のシーンとかもね。

また、単に彼女たちの成功物語だけじゃなく、消えゆく炭坑の人々の苛立ちや誇りも上手く織り込まれているのもいいし、変な恋愛話とか絡まないのも潔いですね。

トラックバックURL

この記事のトラックバックURL

この記事へのコメント

おひさし!です〜
おカネ無いなりに、ちょっと余裕もでてきたので『フラガール』は行きたいなーと思ってたんですよ。(上映期間の都合もあって)
ちょっと楽しみ♪が、けっこう楽しみ〜♪になりました。

・・で、「落ち着け!!」

あ、もう、誰かに言ってもらいました?

1. Posted by 伯爵(←これからはコレで行こうかと。) 2006年10月02日 00:33

>伯爵さん(なんか慣れないわね)
おひさ〜
>フラガール
木戸銭の釣りは充分来るかと。
>落ち着け!
は〜い、すんませ〜んw
もう見放されたみたいで誰も言ってくれましぇん〜
今日はこれからラジオの前で正座して待機よ。

2. Posted by KEI 2006年10月02日 22:00

この記事にコメントする

名前
メール
URL
  • 情報を記憶:
  • 評価:

ページトップに戻る▲