ウインター・ソング

  • author: driftingclouds
  • 2006年11月20日

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如果・愛
監督:陳可辛(ピーター・チャン) 音楽:金培達(ピーター・カム) 高世章(レオン・コー)

う〜む…なんだかバランスの悪い映画だ…
役者は悪くないと思うのよ。
10年もの間、終わらない恋を引きずっている金城武も、成功の為に過去を忘れてひたすら今を生きる周迅(ジョウ・シュン)も、二人の間で煩悶する張學友(ジャッキー・チョン)も。
それにミュージカル好きな私としては、観る前から期待大だったミュージカル部分はそれを裏切らない出来で、美術も素晴らしかった。
わざわざインドから振り付け師を呼んだダンスは、いかにもなインド風ではなく、かといって西洋風でもなく、やはり中華風味なんだよねぇ、金培達の音楽も良かった。
ミュージカル部分は何度も繰り返して観てしまいそう。

ただね、思うに學友さんの存在感が余りにも大きすぎるんじゃないのかな〜と。
なにしろ、歌神さまは歌が上手い、もう、そりゃ他のキャストが束になってもかなわないくらい圧倒的に上手い。
だから、だ。

現実世界では、10年前の見東(金城武)と孫納(周迅)の北京での生活と再会した二人の間の微妙な感情のすれ違いが軸になってるのだけど、それを補完するはずの劇中映画の世界は、去っていこうとする恋人に対する愛情と嫉妬に揺れる聶文(張學友)がメインになってしまっているのよ。

だから、双方のシーンがお互いを補いあって感情が高まっていくんじゃなくて、どっちも中途半端な印象になってしまっているんだよね〜
いっそのこと、劇中映画をミュージカルにしなければ良かったんじゃないかしら?
その方がまだしっくりいったような気がする。

どうにも消化不良だったので、帰ってから『ムーラン・ルージュ』を観る。いや〜何度観ても(劇場で7回、DVDは何度観たかわからない)素晴らしいわ。
特にクライマックスへ向けて現実と劇中劇が渾然一体となっていくところ、そうそう、私の求めていたのはこれなんだよね〜、とひとりごちるのであった…

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この記事へのコメント

昨日「ウィンターソング」の特集がやってて、ミュージカルだってことを初めて知りました(@_@)予告観ただけじゃそんな影なかったのに...ミュージカル映画好きとして俄然観たくなりました(>_<)しかも内容が自分の過去とかさなる部分があって、今度「SAW3」を観に行くついでに観てこようかなぁ〜的な思いだったんですけど、今は「SAW3」よりそっちメインで観たいです(._.)
ぼくも映画レビューブログやってるんでよかったら遊びに来てください☆

1. Posted by spike−y 2006年11月20日 03:45

私、劇中映画のラストシーンの落ちて行く學友さんの顔を見て、プッと吹いてしまいました。だって、面白い顔してんだもん。

2. Posted by KIKI 2006年11月20日 21:33

spike−y さん、こんにちは。
確かに予告じゃミュージカルのミの字も出てないですからね。ついでに學友さんの名前も(寂)
ただ、純然たるミュージカルと言えるかというとそれもまた微妙…

>KIKIさん
確かに。
あそこはなんであんなにバレバレの合成だったんでしょう?わざと?

3. Posted by KEI 2006年11月21日 00:24

>現実世界では・・・
からの5行、言い得て妙だと思います。
金城君と周迅のラブストーリーにもっとのめりこみたかった。それをさせないつくりになっちゃってますものね。

このところサントラを繰り返し聞いております〜こちらも好きだけどなにか物足りない感があるんですね。

4. Posted by 藍*ai 2006年11月21日 09:57

>藍*ai さん
學友さんが目立ったからといって、それで彼が得な役だというわけでもないんですよね。
同じように3人の関係を描きながらも『ラブソング』はあんなに素晴らしかったのに、と残念に思います。

5. Posted by KEI 2006年11月22日 02:02

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