キング/罪の王

  • author: driftingclouds
  • 2006年12月09日

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The King
監督:ジェームズ・マーシュ 2005年 アメリカ=イギリス

軍を退役したばかりの青年エルビス(ガエル・ガルシア・ベルナル)はとある牧師の一家に会いにいく。
一家の父デヴィッド(ウィリアム・ハート)は、かつてエルビスの母と付き合いがあり、彼が産まれたのだった。
だが、牧師であるデヴィッドは過去の罪を知られるのを恐れ、エルビスに冷たく当たる。
エルビスはデヴィッドの娘=異母妹のマレリー(ベル・ジェームズ)に近づき…

ガエル君を『アモーレス・ペロス』で初めて見た時から、瞳の印象的なコだと思っていた。
彼の選ぶ役はスキャンダラスなものが多いけど、今回の役も相当である。
なにしろ実の妹と関係し、次々と一家を破滅に陥れる悪魔のような青年なのだから。
にもかかわらず、彼の所行を恐ろしいと感じながら、同時に彼のしたことが誰にも知られませんように、上手く行きますように、と思わされてしまう。
悪魔のようかと思えば、愛を求める純粋無垢な青年のようにも見えてしまう。
それもこれも、あの深い瞳の魔力か。

単なる青年の復讐潭ではなくどこか神話的な感じがするのは、非常に台詞が少なく、静謐で、映像は明るいのに、どこか禍々しいその描写ゆえ。
破滅に向かう牧師一家は明らかに現代アメリカの象徴。その傲慢と偽善ゆえに容赦なく断罪された…とも受け取れる。
このあたりは多少でも知識がないと理解しづらいかも。"キリスト教原理主義”でググってみるとよろし。

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