ディパーテッド

  • author: driftingclouds
  • 2007年01月26日

The Departed
監督:マーティン・スコセッシ 2006年 アメリカ

コレハモウガンドウデハナインダ、コレハモウガンドウデハナインダ、コレハモウガンドウデハナインダ…(以下エンドレス)
と、自分に言い聞かせてみましたがやっぱりダメでした。

カトリックであるスコセッシに”無間道”を再現して欲しいと思っていたわけではありません。
彼の宗教観に沿った世界を展開してくれれば良かったのです。

原作を忠実に再現して欲しかったわけでもありません。
オリジナルをふまえた上で、独自の世界を展開してくれたら良かったのです。

こんな中途半端に表面だけなぞったストーリ展開や、まったく同じシーンの劣化コピーを観たかったわけじゃないんです。

そもそも、コリン(マット・デイモン)はいったい何を目指してたの?
まったく内面の描写がない彼は単なる悪役?どっちにしてもジミーちゃん史上最悪の演技だと思う。(反対にレオはまあ頑張っていたけど、映画を救うまでには至らず)
なんで、黄Sirの役を何人にも分ける必要があったの?散漫になるだけでまったく意味なし。
なんで李先生の役を一つにしたの?
なんで、ジャック・ニコルソンにあんなに好き勝手やらせたの?(自家中毒演技にうんざり)
マーキーマークの役の意味がわからん。あのシーンのためだけに居るキャラなのか?(それなのに助演男優賞ノミネート?わけわがんね)
すべてまったく意味のない改変ばかり。
それに…なんで中国政府の人間が広東語喋ってるんじゃ!ぼけっ!

スコセッシらしい演出が観られる?まさか!
ただ単に人がバカスカ死んで、四文字言葉を連発したらスコセッシらしいんですか?それはあまりに彼に対して失礼じゃないですか。
こんなやる気のないだらだらした演出でスコセッシ復活とか言われたら、彼だって怒りますよ。

実際のところ、スコセッシにとってもこれは本意ではない仕事だったようです。
eiga.comのインタビュー参照
ならやらなきゃいいじゃんと思いますが、それは大人の事情ってやつですから。

アカデミー賞へのノミネートは今までの功労賞的意味合いもあるのではないかと思われますが、『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』の監督に、こんな作品で監督賞を与えたら、それこそ恥というものですよ。

もちろん、帰ってからお口直しに『無間道』再見しましたとも。
展開にはもう驚きはないのですが、改めて見事に練り上げられた物語であることに驚嘆し、無駄のない描写とテンポに唸ってしまいました。は〜…

トラックバックURL

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

『ディパーテッド』観て来ました

すでに観たオリジナルファンの酷評を耳にするものの、実際に自分の目で観ないことには始まらないわけで、重い腰を上げて行ってきました。

  • [ 愛すべき映画たち ] 2007年01月26日 14:15

☆ 『ディパーテッド/THE DEPARTED 』 ☆

香港映画の中でも傑作と言われる『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイク作。 ブラピが制作側に回ったと聞いた途端に不安が過ぎった通り、やっぱりオリジナルを超えた作品には仕上がってなかったように思う。 マット・デイモンは貪欲さが前面に出てて品がな....

  • [ honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜 ] 2007年02月17日 10:22 3

この記事へのコメント

しばらくです、今年もヨロシクお願いします。
中国政府の人間の広東語、それもおっそろしく英語訛りで笑いました。
ハリウッド映画がアジア作品のリメイクをするとどれもこれも薄っぺらくなるってこと、製作サイドは気づいていないんでしょうか(笑)。アジア的なる内なる感情の葛藤なんてハナから無視。それがこの作品のそもそもなのに(爆)。
だからもにかるは「アメコミ感覚」で観て見ました(笑)。キャラクター設定は消化不良でした、確かに。

1. Posted by もにかる 2007年01月26日 13:42

お久しぶりです。
全く期待していませんでしたが、ここまでひどいとは思わなかったですよね。
スコセッシ、いくらやる気がなかったとはいえ、この出来はないだろと・・・。
暗い話はこれくらいにしておいて、トー先生×アラン・ドロンにラウちんの出演も決まりましたね!

2. Posted by micchii 2007年01月26日 14:17

最近のハリウッドはリメイクと続編ばっかりで嫌になります。巨匠といえども撮りたい作品だけ撮ってるわけにはいかなかったり、撮りたいように撮らせてもらえないなんて、仕方がないかもしれないけど、もったいないわ。

ところでラウチンとアラン・ドロンがジョニー・トウ作品で共演ですって?マジ?ラウチンもフランス語喋るの?異常に楽しみです。

3. Posted by KIKI 2007年01月26日 21:24

>もにかるさん
こちらこそよろしくお願いします。
あの人たち、どこかその辺の中華街からでも呼んで来たのでしょうか?手抜き感プンプンでした。(笑)
ハリウッドはアジア的感性だけじゃなく、ヨーロッパのニュアンスも理解出来ないみたいで、そっちのリメイクもロクなものはありません。
これでオリジナルに興味を持ってくれて、アジア映画に対する偏見が無くなればいいのですけど。

>micchiiさん
まあ、前作も前々作も大コケでしたからねぇ。お金が必要だったのかもしれませんが、それにしても投げやりな仕事ぶりです。
>トー先生×アラン・ドロンにラウちん
これ、ほんとなのですかねぇ?報道があっても正式発表されてみないとな〜
もちろん、本当だったらめちゃくちゃ嬉しいっす!

4. Posted by KEI 2007年01月26日 23:25

>KIKIさん
お金の計算をする人はいっぱい居ても、企画力と度胸のある人が居ないんでしょうねぇ。
巨匠に好き勝ってやられて、お金損しちゃたまらん、とか思っちゃうのか…
噂では『傷城』ももうリメイク権が買われたたしいです…orz

ラウちんはフランス語は喋れないだろうな〜
せいぜい英語だと思いまつ。
てかほんとに実現するのかしら!?まかり間違って断ったりしないように、念を送っておこう。

5. Posted by KEI 2007年01月26日 23:33

アラン・ドロンにラウちん。
本当ですか!
ラウちんの会心の演技見たいなあ★

ディパーテッド、だいたい上映時間が120分を超える時点で私的にマイナス30点ですが(トイレを我慢できないため)それなりの出来ではなかったでしょうか。
ストーリー知ってるからドキドキ感がなかったのが残念です。
中国の役人も…言葉はおろか全然役人に見えなかった(苦笑)

6. Posted by maiko 2007年01月27日 02:59

>maikoさん
何せりんごの情報だから…<ラウちん

上映時間が長いのは別に気にしないんですが、無駄なシーンが多すぎでした。
そこまで説明せんとわからんのか!?と。

7. Posted by KEI 2007年01月28日 02:02

いつもロムらせて頂いておりましたが、初めてコメント致します。
私も「ディパーテッド」を観たその足で、一緒に行った友人とDVD鑑賞会をしました(笑)。本当にあの脚本の素晴らしさに惚れてリメイクしたんですか?と説教したいですね・・・特に、李先生と小説家を同一人物にしちゃうところがハリウッドっぽいお手軽な感じと言いますか。
唯一の収穫は・・・「無間道」熱が再燃したことですね(笑)。
では、これからも情報や感想を楽しみにしております。

8. Posted by kurono 2007年01月28日 02:30

>kuronoさん
はじめまして。
これを観て唯一良かったと思うのは、オリジナルの良さを再認識出来たことでしょうかw
ハリウッド版を観た人がオリジナルに興味を持ってくれればそれもまた効用かと。

9. Posted by KEI 2007年01月29日 00:14

この記事にコメントする

名前
メール
URL
  • 情報を記憶:
  • 評価:

ページトップに戻る▲