ワイルド・アニマル

  • author: driftingclouds
  • 2007年03月26日

野生動物保護地域(原題直訳)
監督:キム・ギドク(金基徳) 1997年 韓国

これで、キム・ギドクの作品はデビュー作の『鰐』を除きすべて観た事になります。(『鰐』は4月28日よりユーロスペースで公開。『絶対の愛』は観たけどまだ感想書いてない…)
長編第2作目。

フランスに絵の勉強のため留学して来たチョンへ(チェ・ジョヒョン)だが、いまでは友人の絵を盗んで売ったり、ケチな詐欺をはたらいたりして暮らしているダメ男。
ある日、北朝鮮から脱走して密入国してきたホンサン(チャン・ドンジク)と知り合ったチョンへは彼の怪力に目をつけ大道芸で稼ごうと持ちかける。
やがて、その腕力に目をつけたマフィア(親玉はリシャール・ボーランジェ!)の一員となり…

キム・ギドクは若い頃フランスに絵の勉強のために住んでいた事があり、登場人物のキャラクターは彼の実体験が反映されているのかもしれません。

やはり後年の作品に比べると、ストーリー的にはいたって普通という感じで、チョンへとホンサンも共に愛する女性は居るけれど、一番愛してるのはお互いだろ〜と言いたくなるような典型的バディ・ムービーの人物みたいです。
後、音楽が非常にショボイというかださいというか…アレはわざとなんだろうか?

その一方で、マジックミラー越しに愛する女性を見つめるホンサンとか、人体に突き刺さった魚とか、水中でチョンへが取った驚くべき行動とか、後の彼の映画に通じるような断片が観られるのは興味深いところ。

決して完成度の高い映画とはいえない(というかかなりしょぼい)映画ですが、何となく心惹かれるものがあります。
それが、私が彼の映画に惹かれる本質の部分なのかどうかは良くわからないけれど。

前述のR・ボーランジェの他にも、ホンサンが恋するローラの恋人役でドニ・ラヴァンが出演しています。
韓国の無名の新人監督の作品に、いったいどういう経緯でこの二人が出演することになったのか?
それが一番の謎だわ。

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#54.ワイルド・アニマル

シェアブログminiに投稿 ああ、ギドクの、手垢と愛でいっぱいの、原点のような作品なんだろうな・・・。

  • [ レザボアCATs ] 2007年04月10日 01:42

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