ブラッド・ダイヤモンド

  • author: driftingclouds
  • 2007年05月12日

227
Blood Diamond
監督:エドワード・ズウィック 2006 アメリカ

5月病(今さら?)なやる気の無さなので、気分を変える為にテンプレも変えてみましたよ。
もう観てから1ヶ月ぐらい経ってしまい、今さらな気もするのですが何となく宿題感が残っているので書きますよ。(現在最大の宿題は「バベル」…うう…)

エンターテイメントとしても充分見応えある作品でありながら、しかし、見終わったあとには観客に何かを考えさせるようになっている。
アフリカの抱える諸問題、特にダイヤ密輸による武器供給とそれがもたらす内戦の悲劇、中でも一番胸の傷む少年兵、それを利用する西洋社会の傲慢などなど、と、サバイバルゲーム的アクション、それに少々のロマンスまで…もうこれでもかっというぐらい内容てんこもりなのにもかかわらず、それがバラバラにならずきちんと機能しているのが凄いと思います。
ラストはハリウッド式予定調和になっちゃったかな〜と思わないでもないですが、最近のハリウッドでこれだけ骨太な作品も珍しい、力作。

作品賞を受賞したアレではなく、本作でアカデミー賞にノミネートされたデカプーですが、なるほどこっちの方が断然素晴らしいです。
彼は「タイタニック」以降不幸にも背負ってしまったアイドルイメージと、主に童顔から来る役と本人の印象とのズレに悩まされて来たように思うのですが、ここに来て、ようやく中身にふさわしい外見を手に入れたように思います。
「ボーイズライフ」や「ギルバート・グレイプ」の頃からその演技力に瞠目し見守って来た身としては、肩の荷が降りたような気分です、良かった、良かった。(何様?)
彼と心ならずも行動を共にする事になるジャイモン・フンスーもまた、アフリカの悲劇と矛盾を体現するかのようで大変素晴らしい。
ジェニファー・コネリーの疲れぐあいも、なかなかよろしい。(いや、それにしても「フェノミナン」は遠くなった事よ…)

『ダーウィンの悪夢』で見当外れのナイルバーチ不買運動が起こったように、こういう映画を見ると「もうダイヤなんて買わない」「ダイヤに縁のない生活で良かった」という人がいるのですが、それは大きな間違いです。
他にめぼしい産業の無い国にとっては、ダイヤの輸出というのはまっとうに行われれば、多くの人々に恩恵をもたらす事の出来る大切な産業なのです。
重要なことは、それが正当な手段で取引され、産業に携わる人々に公正公平に利益が行き渡る事だと思います。
それに「ダイヤとは縁がない」と言う人も、宝飾品としてのダイヤに縁がなくとも、工業用のダイヤには少なからずお世話になっているはずです。
あなたの家の窓ガラスを切る為にだってダイヤは使われているのですから。

今の世界(特にこれだけグローバルな消費の輪に組み込まれている日本)において、世界はどこかで自分たちと繋がっている。それを忘れないようにしたいです。

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この記事へのコメント

KEIは産業に携わる…

1. Posted by BlogPetのlauchin 2007年05月15日 10:14

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