イン・ザ・スープ

  • author: driftingclouds
  • 2007年05月25日

231
イン・ザ・スープ プレミアム・エディション



In The Soup
監督:アレクサンダー・ロックウェル 1992 アメリカ

もう15年も前の映画とは、月日の経つのは早いわぁ。
以前、ビデオも出ていたのですが、それがなぜかカラー版(この映画はカラーで撮影されたものを、モノクロに焼いたバージョンで公開された)で、モノクロ版が出るのを首を長〜くして待っていたのよ、万歳!
しかし、今さら字幕を消せない仕様とは、ありえな〜い。
けど、字幕が公開時のままのフォントなのが救いだし、カラー版が特典としてつくのでやはり買いですよ、買い!

監督志望の青年、アルドルフォ(スティーヴ・ブシェミ)
金に困って自作の脚本を売りに出したところ、ジョーと名乗る男(シーモア・カッセル)から電話があり会いにいってみると、脚本を1000ドルで買い取ってくれた上、いたく気に入られたアルドルフォは一緒に映画を作ろうと持ちかけられる。
ところがジョーはとんでもない奴で…

"in the soup"というのは、成語で”どツボにハマる”という意味らしい。
ジョーは、怪しいことこの上ないおっさんで、裏社会とも繋がりがありそう。
映画の資金稼ぎ、と称して車泥棒や怪しい商売の片棒担がされるアルドルフォはまさにどツボにハマってしまった状態。
でも、ジョーは頭でっかちのアルドルフォ(彼の書いてる脚本の観念的でつまらなさそうなことといったら!)を外の世界に引っぱりだしてくれる。
隣室のあこがれの女性アンジェリカ(ジェニファー・ビールス、当時監督の妻だった)に近づくきっかけも作ってくれた。
さんざん振り回されながらも、アルドルフォは忘れがたい、貴重な体験をしていくことになる…

とにかく、このジョーを演じたシーモア・カッセルがチャーミングなのよね〜
カサヴェテス映画の常連だった彼だけど、頭は白くなっても悪ガキの印象そのままで、どんな酷いことされても憎めないんだな。
確かにこんな人のペースに巻き込まれたらたまったもんじゃないと思うんだけど、でも二人はなんだか幸せそうだ。
巻き込まれ型の似合うブシェーミもいいんだよね。

雪のなかのアンジェリカ、ブルックリン橋のたもとでのダンス、アルドルフォの蝶タイを結んでやるジョー
、チャチャチャ、そして、ちょっぴり悲しいラスト…
忘れがたい美しいシーンがいくつもあって、それは久々に再見しても印象は変わらなかった。
ニューヨークとモノクロは良く似合うなぁ。
セピアカラーのカラー版も悪くはないけど、白黒バージョンが絶対にイイ!
可笑しくて、暖かい、私の大好きな映画の一つ。

ジム・ジャームッシュがゲスト出演しているのは有名ですが、当時は知らなかったスタンリー・トゥッチやサム・ロックウェルが出ているのも発見して嬉しかったり。

アレクサンダー・ロックウェルはその後『フォー・ルームス』『サムバディ・トゥ・ラブ』などが公開されたけど、2002年以降映画を撮ってないみたい。(IMDBによる)
ジェニファー・ビールスとも別れちゃったし、どうしているんだろうなぁ…

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