リアリズムの宿

  • author: driftingclouds
  • 2004年05月15日

ひなびた駅で男が二人、共通の友人を待っている。
どうやら二人は映画監督と脚本家で新しい映画の打ち合わせを兼ねて旅行に来たらしい。
結局その友人は来ず、ちょっと顔見知りと言った程度の二人は、しかたなく一緒に旅をすることにする。

「ばかのハコ船」の山下敦弘監督の新作は、原作:つげ義春、音楽:くるりと、微妙にグレードアップしたようなしないような。

映画監督役に山下作品の常連、山本浩司、脚本家役は、阿佐ヶ谷スパイダース主宰、長塚圭史(長塚京三の息子)。

二人は別にお互いをよく知っているわけじゃないから、気まずい、もうどうしようもなく気まずい。
なんとか話を弾ませようと、相手の作品の話をしてみたりするものの、全然噛み合ないし。

旅と言ってもひなびた…という表現ではおとなしすぎるような場所なので(この映画に協力した観光協会の人は後悔してると思う)あてどもなく彷徨うという方が正しいようなものである。

そんな彼らの前に不思議な女の子(尾野真知子)が突然現れ、引っ掻き回されたり(消える時も唐突だ)しながら、宿を点々とし、でも急にお互い打ちとけるでもなく…

前作同様全編が、気まずさとみょ〜な間の笑い(この間は絶対に言葉で説明出来ない)に満ちていて、しみじみとしたおかしさが漂ってくるようで。
うん、やっぱり好きだ、このリズム。

それにしても、金が無くなった二人が泊まる究極の「リアリズムの宿」が凄かったなぁ。
いったい、あの湯船はどういう状態だったのか、知りたいような、知りたくないような。

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