LOVERS

  • author: driftingclouds
  • 2004年09月12日

LOVERS



「恋とはするものではなく、落ちるものだ」とは何かの映画の台詞だったか…

小妹(章 子怡 チャン・ツィイー)と金(金城 武)が恋に落ちたのがいつだったかと言えば、一目会った瞬間に決まっている。

だが二人はかたや捕頭、かたや父の敵を狙う刺客。
敵同士の二人はしかし解ってしまう。これが運命の相手だと。
二人は義を捨てる…いや、捨てたいと願う。たとえ叶わなくても、風のように自由に生きたいと。

若い二人が心のままに突っ走れても、劉(劉 徳華 アンディ・ラウ)にとってはそうはいかない。
彼を縛るものは職務であり、義でもある。
劉の心は老いている、その身体以上に。
二人を見守るその目には、嫉妬と哀しみが満ち、背負ったものはあまりにも大きく…

いや、実を言うとこれは、こうだったはずだよなぁと夢想した物語。
映画はほぼこの通りに進みますが、深くこのような心情を感じさせるにはいささか、いや、かなり描写不足だったと思います。

最初に小妹と金が会うシーンでも、「一目で恋に落ちた」とはほど遠い描写だったし。
金城武自身が「いつ小妹と恋に落ちたのか解らない」と言っていたのは、正直すぎる感想と言うべきか。
劉の行動についても、あまりにも説明が無さ過ぎるし。
正直、色ボケしてたんとちゃうんかい?イーモウさんよ。と言いたくなったりして。

実は映画版のあと、あまりに不可解なことがありすぎたので、小説版を読んでみました。
映画と小説の大きな違いは主人公が映画は小妹と金なのに対し、小説では劉だということ。
そして、映画ではあまりに唐突に見えた謀(これ一文字で「はかりごと」と読むんだなぁ、知らんかった)も小説ではもうちょっと詳しい経緯が描かれています。
そして思ったのは、う〜ん、やはり、梅 艶芳(アニタ・ムイ)が居てくれたなら…と。

いや、たとえ梅姐が居なかったとしても、せめて小説版の冒頭にある、随風大侠が柳雲飛(飛刀門の幇主) を殺害するシーンが映画にあったなら、随分印象が違うような気がするんだけどなぁ。

映像は文句無く美しく、結局、この映画はチャン・ツィイーの花の盛りの美しさを映像にとどめておく為の映画なんだと思いましたです。
×××シーンの色気の無さはおいといて…。

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この記事へのコメント

初めまして。やはりアニタ・ムイの演じるはずだった役は物語のキーパーソンだったのですね。彼女が居てくれたらもっと完成度の高い作品になったのかもしれませんね。エンド・クレジットが涙で滲みました。

1. Posted by らら 2004年09月12日 22:32

私も土曜に観ました。実はアンディ・ラウが橋幸夫にしか見えなかったということをここで告白させていただきます。すいません。
なんだかストーリーの説明なさすぎの閉じた世界でしたね。山岸涼子のマンがみたいで面白かったけど。

2. Posted by kaori 2004年09月13日 18:55

ららさん、はじめまして。

アニタの役がキーパーソンと言うか、彼女が居ることで色々展開が違っていただろうなぁと…ってそういうのをキーパーソンというんだった。
私も「アニタ・ムイに捧ぐ」と出た時は思わず涙しました。
彼女を偲ぶためにあえて代役を立てなかったそうですが、果たしてそれが良かったのかどうか…


kaoriさん、お久しぶり〜ってここは初めてか。

>アンディ=橋幸夫説

ひゃひゃひゃ、それは初めて聞きました。ファンの人には悪いですが、に、似てるかも。
いや、ほら歌もうまいし…(しどろもどろ…)

>山岸涼子のマンガみたい

つまりアンディは厩戸皇子ってことでつか…超能力のない



3. Posted by KEI 2004年09月13日 23:25

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