無間序曲

  • author: driftingclouds
  • 2004年09月24日

mugendou2

一つ大ヒット作が生まれれば、その下にどじょうが何匹も出てくるのが香港映画界というもの。

と、いうことで作られたパート2、もちろん、よく見ればあちこちにほころびが見えてくるのだけど、それを補ってあまりある俳優たちの演技が1作目に勝るとも劣らない感動を与えてくれます。
ドラマの濃さという面ではこちらの方が上かも。

舞台は前作から11年遡り、香港が中国へ返還されるまでの激動の時代を背景に、登場人物たちの思惑が、野心が、愛情が、複雑に絡み合い、誰一人として善人が居ない、いや善人でいられない“業”を背負ってぶつかりあう熱いドラマが展開される。
前作が氷の炎だとすれば、今回のはまさに地獄の業火と言うべきか。

ヤンの異母兄ハウを演じた呉鎭宇(ン・ジャンユー)私はこの人のこういう抑えた演技ってあまり見たこと無かったんだけど、冷静な外見に、冷酷な野心家の部分と家族への愛情の二面性を感じさせる演技は、いや、やっぱり上手いな〜
またこれで日本のファンを増やしたことでしょう。

黄Sirこと黄秋生(アンソニー・ウォン)も、ここではあっと驚く過去が語られ、それがもたらしたものを目にした嘆きの演技が泣けます。
冒頭の長台詞も、喋ってるだけで画面をあんだけ持たせられるのは凄いよなぁ。
これが映画を象徴するような台詞になってる(善人が死に、悪人が生き延びる…)のよね。

サム役の曾志偉(エリック・ツァン)は特に何かしてるわけじゃないのに、ちゃんと若返って見えるから不思議だわ〜
今回一番複雑な変化を見せる人物なんだけど、ほんのわずかな表情や口調でそれを感じさせてしまうのが凄い。

そして、すべてのことのきっかけを作ったともいえるマリー姐さん、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)も極道の女の強さと哀しさを演じて、色っぺ〜、カッコえ〜の出色の出来。

やはりこんだけの人たちを相手にしては、若手二人が霞んでしまうのは無理もないかも。
いや、頑張っていたとは思うんですけどね。

これでやっと3で(3のネタバレ)→ラストで、ラウに向けて拳銃を撃つマリー姐さんの幻影が出てくるのかわかったわ。
やっぱり物事には順番というものが…

結局ここで生き延びた人たちも、1でそれぞれに落とし前をつけているわけで、そう考えるとやはりラウが一番…
おっと、ネタバレはこの辺で

それにしても来年のGWは遅過ぎだよ<3の公開

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