珈琲時光

  • author: driftingclouds
  • 2004年10月13日

東京でフリーライターをしている陽子(一青窈)(彼女の書いている雑誌というのはきっと「東京人」「谷根千」にちがいない)母親は台湾人で父とは離婚して台湾におり、彼女は日本と台湾を行き来している。父親(小林稔侍)は再婚しているが、その義理の母(余貴美子)との関係も良好だ。
古書店主の肇(浅野忠信)はひそかに陽子に思いを寄せているがなかなか言い出せない。
ある日彼女は両親に妊娠しており、一人で生んで育てるつもりだと告げる。

外国人が観た東京と言えばソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」を思い出してみたりもするのだけど、あの映画がよそいきの東京だとしたら、こちらは普段着の東京、生活する場としての東京という感じ。
といっても、携帯やパソコンといった小道具がなければ、いったいいつの時代なのかと思ってしまう、かなり理想化された東京の姿なんだけどその空気感が非常に心地よかった、あまりに心地よ過ぎて時々睡魔にも襲われたけど。
今の東京で、こんな風に風景を撮れるものなのねぇ(撮影は李屏賓『戲夢人生』「花様年華』)

唯一つっこみたかったのは「結婚する気になれない男との間に子供なんて作るなよ!」ってとこだったのですが、それ以外は会話のぎこちなさも含めて感情がすっと入ってくるようでした。

ストーリと呼べるほどのものもなく、淡々と過ぎていく日常を綴っていくだけなので、映画に起承転結を求める人には向かないと思いますが、ゆるゆるとした時間の流れに身を任せて穏やかな気持ちになれる作品。

なによりも、侯孝賢が久々にこういう作品を撮ってくれたことがうれしい。
いや、この映画も"一青窈萌え"映画だと言えなくもないんだけどさ。

観たあとは「肉じゃが」が食べたくなるね。


トラックバックURL

この記事のトラックバックURL

この記事にコメントする

名前
メール
URL
  • 情報を記憶:
  • 評価:

ページトップに戻る▲