靴に恋して

  • author: driftingclouds
  • 2004年10月20日

piedras

タイトルとか、メインに使われているビジュアル↑から受ける印象とは全然違い、とってもずっしりくる映画でしたよ。
しかもスペイン映画なのに、フランス映画だと思い込んでいたし。
でもそれはいい方の裏切られかただったので結果的には良かったんだけど。

娼館の女将(公式サイトとかにはクラブと書いてあるけど、本当は娼館よ)アデラは客としてやって来た紳士と真剣な交際を、今度こそ理想の男性がと思うのだが…
その娘で知的障害のあるアニータは、介護士の青年ホアキンに密かに思いを寄せるが…
タクシー運転手のマリカルメン、やっと愛する男を見つけて結婚したのに男はあっという間に死んでしまい、あとには血の繋がらない子供たちと、タクシーが残された。
イザベルは高級官僚の妻として何不自由ない生活のはずが、夫との中は冷えきっており、高級靴を買い集める(それもなぜかサイズの小さいもの)ことで寂しさを埋めようとしている。夫から暴力を受けているらしい親友のマルティナのことも心配なのだが…
レイレは高級靴店の店員。本当は靴のデザイナーになりたかったのに、行き詰まってしまい、店から盗んだ靴でクラブで踊って憂さ晴らししてみたりする日々
しかも、恋人のクンまでが突然レイレの元を去ってしまう…

5人の女性たちの人生は少しずつ交錯しており、様々な立場の女性がいろいろな面から描かれることで、一方から観ただけではなかなかわからない悩みを立体的に見ることが出来、より深く彼女たちに共感することが出来ました。

若くても、年を重ねていても、金持ちでも、生活に追われていても、みんなが悩み、気持ちが揺れたりしながら、何かを捜している。
履き慣れた古い靴は捨てがたいけど、それが自分に合わないとわかったら脱ぎ捨てる勇気も時には必要、一人で生きていく決断をしなきゃいけない時もある。(脱ぐことが出来なかったマルティナは結局…)
そして、それは決して不幸でもなんでもなく、もっと人生を豊かにするための第一歩なんだよと背中を押されるような映画です。
アルモドヴァルよりもっとストレートな女性讃歌だと思いました。

スペインらしく原色が多いのに調和のとれた色彩も綺麗だし、女優たちの演技も素晴らしかった。

それにしてもあの国でも、いい男は結婚しているかゲイなんだろうか…?
監督(たぶんゲイ)の選定眼よろしく、目の保養になるイケメンばっかりでしたけど。

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「靴に恋して」

「靴に恋して」を観ました(本家・fab*funにもup、レビューは毎度微妙に中身が違います)。 まず観た人は必ず思うであろうこのタイトル、ちょっと内容に沿っていないような邦題でして。確かに1人ずつ靴に関するエピソードを加えているんだけど、それはさして重要ではない

  • [ るるる的雑記帳 ] 2004年11月23日 01:24

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