ビッグ・フィッシュ

  • author: driftingclouds
  • 2004年06月15日

bigfish

今まで、どっちかと言えば「世の中に受け入れてもらえないものの哀しみ」を描いてきたティム・バートンの新作は意外や意外、何とも言えない幸福感に満ちあふれた映画でありました。

いつも壮大なほら話を語り、みんなに愛されるエドワード・ブルーム。
そんな父親に反発し、事実を書くジャーナリストになった息子。
死の床に伏す父親に対して「真実を教えてくれ」と頼む息子に父が語るのは、やはり奇想天外なホラ話。

人の記憶に残るのは、事実ではなくて思い出。
ならば、その思い出はとびきり楽しい方がいいに決まってるとばかりに、片目の魔女に、5メートルの巨人、サーカス、庭一面の水仙、美しいシャム双生児、それにブシェーミ(をい!)。

そんな、バートン印の登場人物たちとともにたどる、エドワード・ブルームの旅は、最後の最後、息子の語る物語によって大団円をむかえることになります。

一人、物語から疎外されていると思っていた息子は、自分もその一部であったことを理解し、物語を語り伝える役目を受け入れることにより、父との和解を果たします。

それは、いつも空想の世界に遊びながら、現実に裏切られてきたバートン自身が、現実との和解を果たした瞬間にも見えました。

そして、映画の最後に付け加えられた、原作にはないシーン。
そのファンタジーと現実の出会いのなんと幸福感に満ちていることか!

ああ、でも幸せすぎて私たちのこと忘れたりしないでね、ティム。

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この記事へのコメント

最後の原作になかったシーン。ほんとによかったですよね。
普通はそういうのあると余計なことしないで〜と思うんだけど、
今回はほんとにこれがあってこその映画だなーと思いました。
keiさんの感想読んでまたあの感動がふたたびよみがえりました。

1. Posted by hachi 2004年06月19日 03:45

そうなんですよね〜

こんなに原作と監督のぴったりの出会いなんてなかなかないですよね。
ほんとあのシーンは素敵なプレゼントって気がします。

2. Posted by KEI 2004年06月20日 00:24

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