2004年10月14日

【予想?】近々D&Dはこうなります(笑)【猛想?】

事件は研究室で起きているんじゃない!ダンジョンで起きてるんだ!!

古今東西、D&Dというゲームはその名の通り、良くも悪くもダンジョンにもぐってお宝ゲッチュウというスタイルを頑なに継承し続けているのだが、そすぃが赤箱→AD&D2NDとプレイしてきた時代より、現在(3/3.5版)のダンジョンエクスローディングの趣は以前とは明らかに異なってきている。

昔のダンジョンはもっと神秘的で、おどろおどろしく、あまりプランはたてずに場当たり的に潜っていったものだが(つまりそこに穴があったから入ってみた、みたいな)3版以降になってからというもの各人のできることが大幅に増え、事前に各種呪文をはじめとした増強や準備、つまりやれることとやっておかなくてはいけないということが非常に明確になっている。

2ND以前には高嶺の花だった各種ワンドやスクロールが非常に安価で購入できたり作れたりすることも大きな要因となっていると思われる。

そう、一昔前までは冒険者とは、まじめに労働するのが嫌な、腕力だけが強いお調子者やならずもので、採算性なんか何も考えないやつらとは世間の評価だったが、今やマーケティングリサーチ(そのダンジョンでどれだけ実入りがあるのか、予想される困難や障害)→準備(ほとんどがSpell増強)→実行(ダンジョンハッキング)という形で、かかる必要経費は惜しまずかけ、ダンジョンに潜り財宝をせしめて攻略し、決算するというビジネス的なセンスも要求される。

言うまでもなく、INT10以下のファイターだって少なくとも、自分に必要な呪文、自分にかかっている呪文は把握していなくては生き残れない時代なのである。それらを否定していては残念ながらダンジョンの中からの生還はおぼつかない。

囚われの姫君を救いにいったり、未知の荒野を悪や秘宝を求めてあてどなく彷徨うということは今はなく、「最近のD&Dにはロマンのかけらもない」(by馳夫)とはよくいったものだが、古き良き時代を語って懐古主義に浸るのも時にはいいが、現代を生きる我々は時代(システム)の変革に対応していかなくてはならない。


ファイター、ローグ、ウィザード、クレリックの4人はウォーターディープ市の財政難を救うべく政府の特命を受け、市の地下に広がる巨大ダンジョンを侵攻している。
 
彼らはチーム“ブルーランド”と呼ばれ、ウォーターディープで成功している数少ない冒険者達のひとつだ。実力名声共にうなぎのぼりな彼らが今回の探索行に志願したと言うわけである。
 
彼らの使命はアンダーマウンテンの主『“闇衣”ハラスター』の溜め込んだ莫大な財宝を入手することである。
 
そしてその4人をクリスタルボールを通してアーケンラボで見守る“黒杖のケルベン”ことケルベン・アリューソンをはじめ、高位のウィザード達。

 ケルベンは始めからこの無謀ともいえる探索行には反対であったのだが、やるのであれば万全なサポートを行うことをギルドに確約した。

そのフォローのおかげか、チームは数週間に及ぶ厳しい探索行の果てに、ついに秘密のハラスターホール目前まで迫っていた。
 

高位ウィザードA「目標到達まで残り820フィート。ファーストコンタクトは13ラウンド後を想定」

ケルベン導師「よし、ウィザードにインヴィジビリティスフィアーのスペルキャストの指示を与えよ(a)。ブラインドサイトとフライはあと何ラウンド持つか?」

高位ウィザードA「共に残り34ラウンドです。」

ケルベン導師「では作戦続行。ウィザードに10ラウンド後に前衛に新たなストーンスキン、クレリックはエクステンド・レシテーション(b)をキャストと伝えよ。」

高位ウィザードB「了解。・・・・おかしいです、チームが失速しました。全員着地した模様。・・・ウィザードがトゥルーシーイングをキャストしたところ後方に光る壁があるといっています。」

ケルベン導師「・・・ウォールオブディスペルマジック(c)か。彼奴め、すでに我々の行動を予測していたということころか・・・・チームに伝えよ、敵が来るぞ、臨戦態勢だ。」
 
高位ウィザードC「ファイターから入電。サイトレンジギリギリのところで多数のフィーンドと思われるクリーチャーがテレポートアウトしてきました。指示を求めています。あっファイターが炎につつまれました。」
 
高位ウィザードB「ウィザードより、敵の正体が識別できないとのことです。」
 
ケルベン導師「何?それでは指示しようがない。ファイターに敵と接触しろと伝えろ。我々が視認して直接識別する。いや、一人では行かせるな。クレリックにグレータールミナスアーマー(d)をキャストさせ、ファイターの援護にまわるよう伝えよ。」
 
高位ウィザードC「クレリックの位置が敵に知られてしまいますが?」
 
ケルベン導師「かまわん、どのみちすでに認識されておるわい。ん?敵がキャストしておるな、このスペルは・・・いかん、ハラスターが来ておる!狙われているのは我々の方だ!!」

研究室の高位ウィザードAが爆発に巻き込まれて即死する(e)。

高位ウィザードB「なんてことだ・・・どうしてハラスターのスクライに気づかなかった(f)。ああ、ファイターのスクライが途切れた・・・」

高位ウィザードC「クレリックもスクライが途切れました。」
 
ケルベン導師「落ち着け・・・落ち着くのだ。ローグのスクライは?」
 
高位ウィザード「スクライは続行中ですがローグは数ラウンド前から動きがありません。何か・・・その、うわ言のような事をつぶやいて天井を見つめています。」
 
ケルベン導師「なぜ、早急に報告せんのだ!呪文詠唱の気配はなかったな。タイムストップ後のフィーブルマインドか、インサニティか・・・ウィザードにスペルプール(g)にアクセスするように伝えよ。プールからリミテッドウィッシュを転送する。」
 
高位ウィザードB「だめです。狂ったように防御スペルをキャストしています。何が起きているのか、こちらからでは視認できません・・・見えた、ああ、なんだコイツは!?こんなやつ見たこともありません。ウィザードをペタペタ触っています(h)。全く防御スペルが効果を表わしていないようです・・・・なんてことだウィザードが倒れました。おお、弟子よ。」

もはやチームの全滅は必至。ほんの数ラウンドの事であった。
ハラスターはチーム、いやケルベン達を嘲笑うかのように最後のスペルをキャストしているのをケルベンは聞き逃さなかった。そこでウィザードのスクライも途切れる。


高位ウィザードB「お願いがございます、ケルベン様。どうか・・・どうか弟子を救いに行くことをお許し下さいませ。生命を救うのにはまだ間に合うかもしれません。」

ケルベン導師「無用だ。」

高位ウィザードB「危険は承知です。チームのウィザードは私の一番の弟子にてございます。お願いでございます。」

ケルベン導師「無駄だ・・・」

ケルベンはウィザードBの怒りの眼差しを受け流しつつ、呻くようにこういった。

ケルベン導師「ハラスターが最後にキャストしたスペルは”テレポートブロック”(i)だ・・・」

Posted by drizzt at 00:27│Comments(6)TrackBack(0) D&D Columns 

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/drizzt/8047396
この記事へのコメント
パワープレイ的に考えると、ルールでしっかり規定してもらったほうがDM・プレイヤー双方ともにプレイしやすいのは事実ですね。
しかし、システマチックになればなるほど、不可思議な雰囲気(ファンタジーと読み替え可能かもしれない)が消えていくのはしょうがないのかもしれませんね。
もっとも、プレイヤーvsDMというプレイスタイルが、ロマンをもっとも奪うスタイルであるのも確かだと思いますが(笑)。

ちなみに、わたしがDMで友人たちとプレイをすると、プレイヤーたちは一部屋占領するごとに嬉しそうに「クリア! クリア!」と叫んでおります。
屋内に侵入・急襲したときの特殊部隊のように。あまつさえ、自動小銃を構えた演技すらしてくれます(笑)。なんだかなあ、という気分はしますが大差ないので文句も言えません(笑)。

ところで、テレポートブロックの出典ってなんでしょう? 最近ルールブックが届いてもチェックがおざなりで、全然覚えておりません。要注意スペルっぽいのに(笑)。
Posted by IRO at 2004年10月14日 19:22
◆IROさん
>システマチックになればなるほど、不可思議な雰囲気(ファンタジーと読み替え可能かもしれない)が消えていくのはしょうがないのかもしれませんね。

うぃうぃそーだすね。
ファンタジーって『幻想』って訳されますからね。反比例はいた仕方なきことかな。

>プレイヤーたちは一部屋占領するごとに嬉しそうに「クリア! クリア!」と叫んでおります。

もうほとんどファイアーエンブレムとかオウガバトルとかのノリですね。
D&Dとはそういうゲームなんですねぇ。

>ところで、テレポートブロックの出典ってなんでしょう?

ふふふ、ひみちゅ〜。ふにふに。
というのは冗談で、Conplete book of Eldritch Mightに収録されております。というかこの妄想ネタはほとんどCoEM出展のスペルで構成されています。
コアルールの範囲ではこれらのネタは実現不能です。(相互通信とか)
今日家帰って解説つけます。
あっ誰も期待していませんね。
そーですね。
Posted by そーすぃ・・・ at 2004年10月14日 21:04
 幻想的な雰囲気には欠けますがなんていうかこれはこれでかっこいいかも。現場戦闘員と後方指揮官による指揮/支援という感じで。
 ハリウッド映画的には、連絡が途絶えた後で、現場で取り残される部隊の絶望的脱出行をブルース=ウィリス(主役なのでHFO役)とかが演じるのですよ、きっと。

 それはそれとして、Shadowrunとかだといつもこんな感じだったかも。デッカーがセキュリティ制圧後に警備状況を逐次チームに報告したり、突然元素精霊が大量出現して戦線が総崩れになったりとか。
Posted by 宮本 隆志 at 2004年10月14日 21:31
◆宮本 隆志さん

>ハリウッド映画的には、連絡が途絶えた後で、現場で取り残される部隊の絶望的脱出行をブルース=ウィリス(主役なのでHFO役)とかが演じるのですよ、きっと。

ををを!実は次のネタとして、生き残り(ブルースウィルス?笑)に脱出させるか、救いにいかせるか(トムクルーズorシガニーウィーバはちともう歳。)妄想ってたところです。
つーかまあ映画のオープニングなんかによくあるパターンですよね・・・苦笑

>Shadowrunとかだといつもこんな感じだったかも。

Shadowrunはプレイしたことありませんが近未来ファンタジーがテーマとかサイコロいっぱい振るっていうのだけは聞いたことがありました。
Posted by そすぃ at 2004年10月15日 03:01
“Teleport Blockの出典、エポックの「超人ロック」からか?”と半分くらい真面目に考えてしまいましたよ。
それにしてもConplete book of Eldritch Mightとは…。
イメージとしてはWW2の英国空軍司令部みたいなものでしょうか。
昔は敵味方を騎士になぞらえた空中戦を繰り広げた空中勤務者も、いまや地上司令部のレーダー索敵による適確な迎撃戦闘の定石をふまえないといけなくなっているという。
ちょっと偏ったたとえかしらん。

Posted by からくり at 2004年10月15日 11:22
◆からくりさん

>イメージとしてはWW2の英国空軍司令部みたいなものでしょうか

そうなんですかー。実はそすぃの場合劇場版パトレイバー兇離ープニングが元ネタだったりー。スクランブルかかって空軍が出撃したりして英国空軍もそんな感じなのかなー。劇中では、レーダーに映ってるけど視認できない状況でパイロットと司令部がパニクってますた。結局敵機はフェイクだったけど緊迫感がありました。
Posted by そすぃ at 2004年10月15日 22:07