February 04, 2007

永遠の愛は可能か?

今月のMonitor on Psychology(米国心理学会の機関紙)で、恋愛に関する特集をやっている。その中で興味深い記事があった。

The Eternal Question:Does Love Last? なんていうキャッチーな題である。

愛情というと、SternbergのTriangular Theory of Loveの理論が有名である。恋愛には3つのコンポーネント、つまり情熱(Passion)、コミットメント(Commitment)、親密さ(Intimacy)があり、様々な恋愛の形をそれらの組み合わせで大まかに7つの形に分類できるというものである。

さて、記事だが、情熱的な愛情というのは、一般的に命が短く、数ヶ月から数年で減少していくのが常らしく、様々な研究による実証されているようだ。通説では、情熱的な愛情が下火になるとともに、Companionateな愛情、つまり仲間意識的な愛情は育っていくとされているのだが、どうもそれも時間と共に減少するようだ。それがすべてのケースにあてはまらないようだ、ということは研究者たちも言っているようだが。

さて、今回私が面白いと思ったのは、この記事のオチの部分に記してあった、Sternbergの「愛情とは物語を語るもの」という部分だ。彼の説では人間は恋愛「物語」に強い興味を示す傾向にあり、また自分自身の恋愛観も「物語ベース」で捕らえている人が多いのだという。自分の著書Love is a Story(邦題:「愛とは物語である」)を大学生、大学院生に読ませ、どの「物語」に一番共感できるかを調べたところ、カップルが持続するのはどのような内容の物語を選んだかではなく、二人がそれぞれ選んだ物語が一致している、というところにあったらしい。

それは恋愛観の一致ということにつながるので、まあそうなんだろうな、と考えられる。それはやはり、カップルセラピーを行うとき、よく気づくところに、パートナー同士の価値観やお互いへの期待のズレ、感情・愛情表現の違いなどがあるが、この「恋愛観」もあなどれない要素なのではないか。おそらくそれはリレーションシップという航海において使用する方位地図のような役割を果たすからなのではないかと思う。



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