エンターテイメントを生業として輝いているアーティストが沢山いる。
彼らは汗を流し自分の限界に挑み、更に未熟さを知り、涙を流す。
体に様々な傷を作りながら、難しい技に立ち向かう。
それを繰り返し、彼らは新しい自分と出会い、その才能を開花させていく。
そんな彼らが戦い抜いた舞台に、人々は強く心を打たれ、
身動き出来ず、言葉を失い、涙を流す。
今回のツアーもあっという間に1ヶ月半が過ぎた。
日々続く公演の疲れなのか、タイトなスケジュールのせいなのか…。
最近、舞台がギクシャクしているのを、僕以外のメンバーも感じていた。
何故なのか?
いつもと変わらず舞台に立っているはずなのに…。
先日、プロデューサーから貰った言葉「お客さんは自分の鏡だよ」
今まで僕の中に無かった考え方だった。
分かりやすく、ハッとした。
二年前、この真っ青な空の下で、シルク・ドゥ・ソレイユの
『ヴァレカイ』というエンターテイメントショーを観た。
彼らのショーはとにかく素晴らしかった。
多少の失敗はあったものの、彼らの演技には緊張感があった。
この演技で沢山の人に認めてもらい、
次の目標のために今を大事に、精一杯演技していた。
だから失敗して、楽屋に戻ったときは悔しくて涙しただろう。
僕にはそんな風に見えた。
彼らのメンバーの一人が言った。
『舞台に上がり緊張しなくなった時、私は舞台から降りる』
…今回のツアーで、僕はそんな彼らの仲間だということを思い返した…
自分が本当に太鼓を打って楽しくなければ楽しさなど、表現できない。
ましてや、それが伝わるわけがない。
自分自身が舞台で感動しなければお客さんが感動するわけが無い。
日々の公演の疲れのせいでも、タイトなスケジュールのせいでもない。
シルク・ドゥ・ソレイユのメンバーのように、全ては自分自身のあり方なのだ。
このツアーで、僕は新しい目標を見つけた。
一つは汗を流し、体を作り、限界に挑み、
涙を呑みながら何度も何度も這い上がる自分になる。
それは僕等アーティストと言われるもの達の根本的な土台である。
これを絶対に忘れず挑戦し続けること。
もう一つは世界のエンターテイメントに匹敵する音楽とパフォーマンスを、
皆と創造すること。
それにはとてつもない時間と努力が必要だが、
それを作り出す才能を必ず開花させてみせる。
小さい頃、失敗する度に、母親が『あんたはなんでも出来る!』と言っていた。
これからはその言葉を大いに信じてみたいと思う。
江良拓哉
彼らは汗を流し自分の限界に挑み、更に未熟さを知り、涙を流す。
体に様々な傷を作りながら、難しい技に立ち向かう。
それを繰り返し、彼らは新しい自分と出会い、その才能を開花させていく。
そんな彼らが戦い抜いた舞台に、人々は強く心を打たれ、
身動き出来ず、言葉を失い、涙を流す。
今回のツアーもあっという間に1ヶ月半が過ぎた。
日々続く公演の疲れなのか、タイトなスケジュールのせいなのか…。
最近、舞台がギクシャクしているのを、僕以外のメンバーも感じていた。
何故なのか?
いつもと変わらず舞台に立っているはずなのに…。
先日、プロデューサーから貰った言葉「お客さんは自分の鏡だよ」
今まで僕の中に無かった考え方だった。
分かりやすく、ハッとした。
二年前、この真っ青な空の下で、シルク・ドゥ・ソレイユの
『ヴァレカイ』というエンターテイメントショーを観た。
彼らのショーはとにかく素晴らしかった。
多少の失敗はあったものの、彼らの演技には緊張感があった。
この演技で沢山の人に認めてもらい、
次の目標のために今を大事に、精一杯演技していた。
だから失敗して、楽屋に戻ったときは悔しくて涙しただろう。
僕にはそんな風に見えた。
彼らのメンバーの一人が言った。
『舞台に上がり緊張しなくなった時、私は舞台から降りる』
…今回のツアーで、僕はそんな彼らの仲間だということを思い返した…
自分が本当に太鼓を打って楽しくなければ楽しさなど、表現できない。
ましてや、それが伝わるわけがない。
自分自身が舞台で感動しなければお客さんが感動するわけが無い。
日々の公演の疲れのせいでも、タイトなスケジュールのせいでもない。
シルク・ドゥ・ソレイユのメンバーのように、全ては自分自身のあり方なのだ。
このツアーで、僕は新しい目標を見つけた。
一つは汗を流し、体を作り、限界に挑み、
涙を呑みながら何度も何度も這い上がる自分になる。
それは僕等アーティストと言われるもの達の根本的な土台である。
これを絶対に忘れず挑戦し続けること。
もう一つは世界のエンターテイメントに匹敵する音楽とパフォーマンスを、
皆と創造すること。
それにはとてつもない時間と努力が必要だが、
それを作り出す才能を必ず開花させてみせる。
小さい頃、失敗する度に、母親が『あんたはなんでも出来る!』と言っていた。
これからはその言葉を大いに信じてみたいと思う。
江良拓哉