とっても良いご質問を読者さんより頂きました。
折角なんで日記化します。


＞そんぼくさん
コメントありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願いします！



素朴な疑問です。
日本の学校での英語教育を受けても話せる様にならないのですか？



小生の見解を結論から書くと、



話せる知識は十分に習得しているが、話していない


です。



小生自身、英語でのビジネス経験が５年になりますが、
「話す」のに使う単語、熟語は中学校教育レベルで９５％くらいは事足ります。
英語を話すのは本来難しい事ではない。




国の英語教育の指針が新たになり、来年より小学校週1時間の英語授業の必修化が決まったそうです。

いいと思います！



加えて2013年からは高校の英語の授業を英語でするそうです。

つまり、英語を使って英語を教える直接教授法ですね。
コレはすばらしい！
ウチの学校でやっている「母国語禁止」のEnglish　Only　Policy
を授業中にやればもっと効果が高くなります。


実際に文科省の担当者の人の講演を聞きましたが、国は「日本国民全員に英語を話せるようになって貰いたい」らしく、「現在の、日本の高い英語教育のレベルを徹底すれば話せるようになる」と言うお話でした。納得出来ました。ちなみにその方は早稲田の方で、残念ながら英語は話せないそうです。


学校の生徒さんを４年間見てきましたが、

・大卒の生徒さんの英語力は、十分に高いです。
　文法、語彙力、ハッキリいって、「既に話せる」知識は身に付いています。
　
　当校は７レベルクラスがありますが、中堅大学卒の人でLV３、４くらい。
　私大上位校、国立大卒の人でLV６くらいの力を最初から持っています。
　　

・大卒でない生徒さんの英語力は、基礎の基礎から覚る必要があります。
　LV１、２　くらいからのスタートです。


こうしてみると、
「日本の英語教育」も「受験勉強」も決してムダではない事が分かります。
勉強する事には意味がある。


日本も国として何とか英語を話せる国民の為の教育に取り組んでる様ですが、
実際にそのフィールドにおられる方として、どうご覧になりますか？

日本の文科省の取り組みは基本的には正しいと思います。
但し、１点だけ欠けている急所があります。

それは、
「英語を強制的に口に出させる機会が足りない」
ことです。

＞センター試験の英語もレベルが高いですが、それで高い点を取っても話せないので＞しょうか？
例えば東京大学の大学生はTOEIC７００点〜８００点くらいはみんな取れます。
つまり、とっくに英語を話せる知識は持っています。

彼らを見ていると、
リスニング力が非常に高く、相手の言う事はバッチリ理解しています。
でも、自分からは全然話せません。

TOEIC８００点って「英語上級」に分類されるスコアですよ！？
でも、全く話せません。
これは「勉強」することだけでは話せるようにならないことの証明になるでしょう。

話す知識があるのに何故話せないのか？、
話す経験をしていないから自分の知識をどうアウトプットして
口に出せばいいのか分からないのです。

何故話す経験をしていないのか？
間違えることが恥ずかしい恥ずかしがり屋だから、
実際に話してない。

何故間違えるのが恥ずかしいのか？
受験勉強のしすぎでいつの間にか
「英語とは間違ってはならないもの」と思い込んでしまっているのだと思います。
受験って、１００点取るのが正しい！って教育になりがちですからね。


日本人は、恥ずかしがり屋さえブチ壊せば、
どんどん話せるようになる事を、
小生はフィジーの語学学校でよーく見てきました。


留学生サンは海外で英語を使わざるを得ない環境に放り込まれると
みんなこう言います。



「話してみると、意外と通じるもんなんすね！」


「言葉って多少間違ってても意味さえ通じればいいんですね！」


「外人、文法とか実は間違えまくっているもんすね。」



コレに気付けば、
あっという間に「実際に話す力」が「話すための知識」のレベルに追いつきます。
受験勉強は、ムダではない。

但し、これは学生時代に受験などでガリガリ英語を勉強して
「話すための知識」を習得済みの人の話です。


学生のころ英語の勉強してこなかった人は、
文字通りゼロからの習得になるため、伸びの速度はゆっくりですね。

受験勉強みたいな単語、文法、熟語を地道に一歩一歩習得することは面白くも何とないですが、が話せるようになるために必ずどこかでやらなければならない事です。

以上を持ってご回答とさせて頂きます。


結論、文科省の英語教育はそれほど的外れではないと思います！
環境を変え、人格を変えることで日本人は英語が話せるようになる民族かと♪



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