僕が店主を務める、
銀座のBAR、助家には、「顧問さん」がいらっしゃいます。

それぞれが、独自の個性、キャリアを歩まれた、人事や、営業や、経営、キャリアアドバイザー 
の世界の先輩方で、超ハードワーカーの方々。
僕からしたら、それぞれがライオン、虎、龍、熊 みたいな。。。
一周回られて、みなさまとっても優しい方々です。

ご来店されたお客様のあらゆる課題、
キャリアのことでも、仕事のやり方でも、会社の経営でも、組織のマネジメントでも、部下の育成でも、
恋愛や、趣味、なんでも、ござれでお客様のお話し相手を、
ボランティアでお願いさせて頂いています。

そして、僕自身も、困った時、悩んだ時に(けっこうある)
お話を聞いて頂ける、最高のセンパイの方々です。


今週は、某大手企業の人事部長を務めていらっしゃる、8つ年上の顧問さんに、
「人材の育成」をテーマにお話をお伺いさせていただきました。
人事部だけで、30人もいらっしゃる部隊の番頭さんで、元々は外資コンサルご出身の方。
採用はもちろん、「育成」に関して、分厚い経験をお持ちです。

今まで僕が我流でやってきた、試行錯誤してきたやり方、
を180度逆方向で見直す視点でしたので、備忘録として書いておきます。



※一言で言うと、「コーチング」という人との接し方のようです。
もしかしたら、一般的なMGT手法で珍しいことでもないのかもしれませんが。。。
恥ずかしながら、僕にとっては新鮮でした。


<例>
・あえて、部下の仕事を見ない(放置する)

・すると、できない事柄、失敗が発生する

・1 on 1のミーティングで、部下自身にそれを思い出してもらう

・何故失敗したかを自分で考えてもらう

・どうやったら次に失敗しないかを自分で考えてもらう

・直ぐに回答を求めず、宿題を出して、1週間後に聞いてみる


【大切なこと】

・失敗要因の仮説が自分側にあっても(知っていても)言わない。

・成功をさせる課題解決策の仮設が自分側に合っても(知っていても)言わない

・失敗した仕事を自分が引き継いで(体を張って)、課題解決はしない。




これには、ほんっとーに「ガマン」が必要。





今まで僕がやってきたスタイルは、


他人の課題を聞く→最速で具体的解決策を出して伝える→やってもらって成果を出す

コンサル側だろうが、部下からの相談事だろうが、
これを、徹底してきました。

解決策の精度と、ご提案のスピードが命。
今すぐ、秒速で問題の改善効果のあるTO DOを設定し、すぐに動いて頂く。

解決法がわからなければ、、、
部下やクライアントの現場に、自分の体を使って一緒にやって、一緒に考える。



なにせ、飲食業の業態での「相談」をお受けすると、、、
年間延べ来店人数8000人の方と接します。

営業時間のピークの3時間の間に、同時に5名や、10名の方のキャリアご相談や、
仕事の進め方のご相談をお受けするわけですから、
一つの課題を1分〜3分で解決して回っていく。

「最速で答えを考え、教える」
これが一番良いこと、人を育成し、成長を支援する手法だと思って今までやってきた。

「即効性」という意味でのコンサル力、部下の相談への課題解決の対応力は
社会人2年目あたりから徹底して磨いてきました。
ってゆーか、それの100本ノックを10年以上毎日やりつづけるみたいな仕事人生でした。
今すぐ解決!やっちまえ!オラオラオラ!の鬼軍曹スタイルです。




でも、、、、、




「それって、本当にベストの人助けになっているのかな?」





というのが顧問さんに新しく教えて頂いた視点です。



僕がやってきたこと(体を使いすぎだから、鬼軍曹というよりプロレスラースタイル?)には
デメリットが3点あって、
第一に、時間が足りなくなる(労働集約的)
第二に、自分がいなくなった時に、稼働しなくなる(属人的)
第三に、そもそも人材の成長を長期視点で支援できているか疑問である(効果が短期的)





顧問さんいわく

本当の意味での人材の育成 という観点では、
上司(コンサルタント)が正解を教えることで、

Try&error (挑戦と失敗)の機会を 部下やクライアントから奪っていて、
部下やクライアントは、どんどん自分で考えることをしなくなり、
自分の頭で考えて、自分で課題解決をする力がなくなっていき、

最終的には、使えない人間、考える能力のない人が社会に大量生産されている。






だから、

相手にカンタンに正解を教えず、

自分でやって頂いて、

失敗して頂いて

考えて頂き、待つ。

そうすると、自分で考える力のある人が育つ




「 ガマンが大切」






という考え方を教わりました。




たとえるならば、、、
風林火山の、
林と、山の部分ですね。



侵略すること火のごとし(圧倒的な課題解決策)
疾きこと風のごとし、(最速で出す)

30代半ばまでは、コレ一本が価値だと思って仕事をしてきてしまいました。
これも、もちろん必要な能力だし、これも部下育成や、コンサルの一つの考え方。

顧問さんも、もちろん、コレを過去にやってこられたでしょうし、必要に応じていつでもこれをやれる能力はお持ちです。
でも、対極の持ち球もお持ちなわけで。。。



僕は、経営や事業開発、営業や折衝の押し引きに関しては、
「ガマン」や「動かない」(林 や 山)はかなり意識してやってきました。
知った風なことを、このブログに書いたこともあります。


でも、、、、
「MGT」と「コンサル」に関しては、その考え方は概念自体がなかったっす。


なんで今まで気付けなかったんだ。
どんだけたくさんの過ちを犯してきてしまったんだ。。。

アホすぎる。。。(T_T)(T_T)(T_T)


自己認識はあったけど、それが確信に変わったのは、
僕がもし、大企業でMGTに携わっていたら、
いいとこ、「課長」のMGT能力、MGT知識、MGTスキルしか持ち合わせていないということです。

だって、「最速、最善、今すぐやる!」鬼軍曹スタイル以外の人材育成のやり方を知らなかったのだもの。。。


一流企業で部長職を努めていらっしゃる40代、50代の方々は
こういった視座をお持ちでいらっしゃるのだなぁ。。。全っ然レイヤーが違う。。

と、自分自身の未熟さを思い知るとともに、

まだまだ自分にはこれからの伸びしろがある、
たくさん学べることがある、学ぶべきことがある

そう思えた、大切な教えでした。






そう遠くない先に、40歳を迎えるならば、

静かなること林のごとし(ダマる)
動かざること山のごとし(待つ)

ということもできる、大人になりたいです。

それが、
人が自分で考える力の成長を支援できる

「懐の深さ」や「大人の優しさ」

なのかもしれない
って思いました

「部長の視点」ありがたいお話でした。



もう一回!



ガマンが大切




                          おわり。







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