2022年02月13日

東京で醸造されたクラフトビール

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友人のFacebookで、「クラフトビールが美味い」という投稿がここ数年増えている。私は逆張りの人間なので、皆が美味いというと、どうしてもそちらの側には回りたくないので、いまいちクラフトビールの波に乗れずにいた。

そんな中、コロナ騒動が始まってしまい、お酒を飲むのも家中心という日々が続いた。さすがに毎晩、日本酒や焼酎などを飲むわけにいかず、当然ビールも選択肢に入れていたのだが、買って飲むのはサントリーやキリンなどの市販品が中心だった。

ところがある日、長めの散歩をしていると、「ここでビールを作っています。持ち帰りもできます」という看板が出ているのを見つけた。「ここでビールを作っている」ってどういうことだ?不思議に思って、後日、空いた炭酸水のペットボトルをもって、再びその店舗を訪れてみた。

そのお店の名前はスナーク リキッド ワークスといい、クラフトビール界ではかなり名の知れた方がビールを醸造しているということが分かった。店の中にはビール醸造用の設備があり、池袋でビールを作っているのかと大変驚いた。私は、一番定番とお薦めされたIPAをペットボトルに詰めてもらい、早速家で飲んでみた。(注意:スナーク リキッド ワークスは免許の関係で、現在は店外への持ち帰りはできないようである)

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これが予想を超えて美味しくて本当に驚いた。当たり前だが醸造したてのビールを詰めてもらえるのでビール自体が非常に新鮮。変な香りや味わいがなく、ストレートに口の中にうまみが広がってくる。IPAのほろ苦い味が様々な料理にマッチして、いつでも楽しめる。

そんな経験をFacebookに投稿したところ、友人から「であれば、グラウラーを買ってはどうか」というコメントをもらった。なんでもグラウラーとはビール用の魔法瓶のことで、それにクラフトビールを詰めてもらえば、漏れる心配もないし、いつでもどこでもキンキンに冷えたビールが楽しめるということだった。僕は早速グラウラーを購入して、再びスナーク リキッド ワークスに出向いて違う種類のビールを買った。そちらも素晴らしく美味しくて、すべてのメニューを制覇したくなる。

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探してみるとクラフトビールを醸造している場所は他にも色々とあるようだ。池袋周辺だと、椎名町の「NAMACHAんスタンド椎名町店」や目白のINKHORN BREWINGなどがそうだ。椎名町の「NAMACHAんスタンド椎名町店」ではクラフトビールに合う燻製のおつまみが色々と販売されていて、これも驚くほどうまい。ビールの醸造はこれから始まるようであり、他にもゲストビールとして他の醸造場のビールをグラウラーに詰めてもらうことができる。目白のINKHORN BREWINGではおつまみの販売はないが、よい雰囲気の店舗に様々なお客さんが集まり、思い思いにお気に入りのビールを楽しんでいる。私も何種類か購入して、家で夜な夜な様々クラフトビールを飲んでいる。

クラフトビールというと、地ビールという感覚があったが、まさか地元で実際に醸造されたビールがこんなにあるとは思わなかった。東京にも本格的にクラフトビールのブームが来ているようだ。また一つお酒の楽しみが広がった。


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2021年12月26日

京都で薬草酒をたくさん楽しむ:Bar 喫酒 幾星

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京都という町は不思議なもので、人口は東京よりずっと少ないのに、こだわりに満ちたお店であふれている。これはBarでも同じで、例えば東京ではほとんどなくなってしまったシェリーバーがたくさんあったり、だいぶ前の記事で書いたカルヴァドスを多数揃えるCalvadorなどはその代表例だろう。

今回は、そんなこだわりが強い京都のBarの中でも前から行ってみたかった、薬草酒や薬草系リキュールにこだわる「喫酒 幾星」について書きたいと思う。

僕が「喫酒 幾星」を知ったのは、たまたま手に取った何かの雑誌に取り上げられていたのがきっかけだった。なんでもマスターは若いころに薬草系リキュールの美味しさにはまり、このBarを開店以来、京都の山々に出かけては薬草を採取し、それを薬草酒にしたりオリジナルカクテルに使ったりしているということだった。

その記事を見て以来、僕はいつか一度このBarに行きたいと思っていたのだが、場所が祇園にあるので、出張ついでにちょっと寄ってそのまま新幹線で帰るということができずに、泣く泣くあきらめることが数年続いた。

しかし今年の冬に京都で一泊することができる出張を組むことができ、友人と木屋町で飲んだ後に、念願の「喫酒 幾星」に伺うことができた。場所は祇園のほど近く。紅葉の時期だったので、白川筋が夜でも風情がある。そこから少し左折したところにあるビルの二階に「喫酒 幾星」は存在する。

Barに入ると、いきなり数多くの薬草酒が出迎えてくれる。おもむろに座ったカウンター席の前に、サンタ・マリア・ノヴェッラの薬草リキュールが置かれていることからも期待に胸が膨らむ。

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まずはマスターお手製の薬草酒を飲みながら、バックバーにあるいろいろなボトルに目を通してみる。それらの種類の豊富さはもちろん、薬草リキュールマニアの私でも、「こんなボトルあったかな?」というオールド・リキュールも数多く並んでいる。

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マスターから勧められたのはイタリアのBUTONのオールド・ボトルや、これまた古いアマレットのオールド・リキュール。どちらも甘味・アルコール感・苦みのバランスが絶妙で、現行品にありがちなツンツンした自己主張がなくて良い。とても落ち着く。その他には、レグジスタンスというスーズなどを使ったマスターのオリジナル・カクテルを頂いて至福の時間を過ごすことができた。

まだまだ日本で市民権を得たとは言えない薬草系リキュールだが、「喫酒 幾星」のようなこだわりのBarがもっとたくさん出てきてくれたらと思う。歴史ある文化と共に豊かな自然に囲まれた京都で、こうしたBarが生まれたのは必然なのかもしれない。

「喫酒 幾星」には、一晩ではとても制覇することができないくらい数々の美酒が眠っている。次回はもっとゆっくり時間をとって、様々なお酒を楽しみながら、マスターとじっくり薬草酒談義をしたいと思う。

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drunkonspeech at 11:12|PermalinkComments(0) リキュール(薬草系) | Bar

2021年08月15日

コロナで無くしてはいけないもの

オリンピック
スカイダイビング

コロナウイルスが今夏再び猛威をふるい、とどまるところを知らない。そして相変わらず飲食店がターゲットとなり、お酒を提供してはいけないという要請期間もいつまで経っても終わらずにいる。そのため、私の知り合いのバーもいくつか閉店してしまった。こんなことで日本のお酒の文化が破壊されては決してならない。

抹茶シェカラート
ブルームーン

先日、緊急事態宣言が終わり、一時的に東京都でお酒の提供が解禁されたタイミングで、池袋のバー・シエールと渋谷のバー・レガシーに久しぶりにお邪魔した。その時にいただいたのが写真の珠玉のカクテル。久しぶりにバーカウンターに座って、マスターが作ってくれたカクテルを飲むと、「世の中にこんなにおいしいものがあるのか」と、まるで減量後のボクサーがはじめて好物にありついたような感覚にとらわれた。
ペロケ
スカイダイビング

落ち着いたバーの空間に足を踏み入れ、にこやかな笑顔のマスターに席に案内してもらう。柔らかな椅子にどっしりと腰を落として、目の前にある様々なボトルを眺めながら、今日はどんなお酒を飲もうかとワクワクする。マスターにおすすめなどを聞きながら、最初の一杯を頼み、美しい所作のもとにお酒が造られるのをリラックスしながら眺める。一口お酒を飲むとその美味しさに意識を飛ばされ、日常を忘れる。そんなひと時を過ごせる空間を日本からなくしてはいけないのだ。

日本のバーは芸術の域にまで達している。しかも日本独自に発達してきた歴史があり、世界の人が知らないお酒の楽しみ方を文化として残していけることができる。コロナごときで日本の大切な財産をなくしてはいけない。

昔、気の合う人とバーに行こうと約束をし、どんなお酒を頼もうかとワクワクしていた頃を懐かしく思う。このままではそういう感覚が僕の中からなくなってしまうかもしれない。とにかくコロナが早く収まることを心から願う。そして、コロナが収まったらすぐに、大事な人たちとまたバーでおいしいお酒を飲みたい。

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drunkonspeech at 17:22|PermalinkComments(0) カクテル | Bar

2020年07月16日

大阪で薬草系リキュール

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コロナによる県外移動自粛が解除され、出張で久しぶりに大阪に行くことになった。夕方から得意先との会食があり、ソーシャルディスタンスを取りながら接待をし、宿泊しているホテルまで先輩と後輩と私の三人で帰ってきた。

寝るにはまだまだ時間があったので、久しぶりに北新地のオーセンティックバーに繰り出そうという話になり、THE BAR Elixir Kに行くことにした。

このTHE BAR Elixir Kは以前にブログでも何度も取り上げたが、オーナーバーテンダーのK氏が世界各国を自らの足で開拓し、現地で珍しいお酒を買ってきてくれる。毎回行くたびに見たこともないお酒が並べられているので、行くのが非常に楽しみになるのである。

今回は3人でカウンターに座らせてもらい、思い思いのお酒を頼んだ。

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僕はまずビールのホップで作られたというリキュールのソーダ割を飲んだ。暑い日には最適なさわやかなカクテルで、心が落ち着く。

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次に頼んだのが、マスターがドイツの薬局で買って来たという怪しいリキュール。日本でいうところの薬用養命酒に相当するもので、酒屋でなく薬局で売っているものらしい。これは苦みと甘みが複雑に絡み合い、不思議なおいしさがある。今までに飲んだことの無いタイプのリキュールだ。

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途中、3人でサントリーのウイスキーの話になり、数十年前の角瓶をストレートで頂いたりもした。酒類表記が今と違うのはもちろんのこと、サントリーの住所の地名も変わっているというから、時代の移り変わりに驚かされる。

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最後を締めくくるのは、マスターがイタリアで入手したというフェルネ・アマーロという薬草系リキュール。イタリアにはフェルネ・ブランカを筆頭にこのような苦み酒が色々とあり、それぞれに個性があって面白い。

コロナが落ち着いてきたとはいえ、まだまだ油断できない段階で、北新地のバーも当時の勢いを取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。しかし、Kのような落ち着いたバーで、世界の銘酒を楽しむのは至福の時間だ。早くコロナが完全に収束し、心から落ち着いてお酒が飲める日が来たらと思う。

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drunkonspeech at 18:54|PermalinkComments(0) リキュール(薬草系) | ウイスキー

2019年10月06日

子連れで高級フレンチ@レストラン・タニ

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東京に数あるフレンチレストランの中で私が最も好きなレストランの一つが四谷にあったメゾン・カシュカシュである。四谷と四谷三丁目の間の閑静な住宅街にあり、クラシックな中にも常に新しい技が隠されている谷シェフの料理は、昨今のヌーベルフレンチとは一線を画す非常に素晴らしいものだった。

カシュカシュの素晴らしさは料理だけでなく、幅広いランナップのワインや、食前・食後酒の豊富さというお酒の観点からも称賛に値するものだった。私は時には自分のワインも持ち込ませてもらい、何度もカシュカシュに通っていたのだが、残念ながら数年前に人手不足が原因で閉店してしまった。

先日、フェイスブックで友人のバーテンダーが外苑前にあるレストラン・タニに行って、その料理が大変に美味しかったと投稿していた。そこでふと気になって調べてみると、このレストランはメゾン・カシュカシュのシェフだった谷さんを中心とするメンバーが新たに開店したレストランだということを知り驚いた。

レストラン・タニは土日は子連れでの来店を推奨していて、小さな子供がいる私たちにとても非常にありがたかった。そのせいで週末は大変な人気でなかなか予約が取れなかったのだが、ようやく念願叶って先日レストラン・タニを訪問した。

レストラン・タニは表参道と外苑前のちょうど中間地帯の、大通りから一歩入った落ち着いた場所にある。階段を上って2階のホールに上がるのはメゾン・カシュカシュを思い起こさせる。広さはカシュカシュよりも少し小さいが、上品でシックな内装はとても落ち着ける空間だった。

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我々は普通のコースとワインを頼み、息子は週末限定のお子様ランチを頼んだ。お子様ランチとは言え、その内容は大変豪華で、大人が食べても十分満足が行くものだった。ワインも種々リーズナブルなものが取り揃えられていて、ショーケースの中にはブランデーやマールを中心とする数々の食後酒が並べられていた。

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料理は奇をてらったものがなく、伝統的な手法の中にも新しさのある素晴らしい味で、谷シェフの腕は相変わらず健在であった。私たちは食前酒に少し珍しいパスティスを二人でいただき、ワインはブルゴーニュの白とボルドーの赤を頂いた。オーソドックスと言えばそれまでだが、料理もワインも存分に楽しむことができた。

料理の後にはカシュカシュを思い出させてくれるほど豊富な食後酒をチーズと共に楽しむことに。私はブルゴーニュのマールを、妻はカルヴァドスをオーダー。ワインはほどほどに控えていたので、食後酒も十分に堪能することができた。美味しい料理と最後の食後酒とは、まさにフランス料理の王道。カシュカシュが閉店してもうあの料理を味わうことはできないのかと思っていたところの、嬉しい発見。土日は子連れでも気兼ねなく楽しむことができるので、これから通ってしまいそうな気がする。



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drunkonspeech at 21:07|PermalinkComments(0) マール | カルヴァドス
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