2008年06月09日

苦いカクテル(ウンダーベルク)1

50509高校生の頃はビールの苦味すら嫌いだったが、今では苦い薬草系リキュールが大好きだ。こうしたリキュールの多くは健胃性の効能を持っており、なんというかソルマックのような味わいをするものが多い。

その中の代表的なリキュールがウンダーベルクだ。写真のように怪しい小瓶に入っていて、紙を破いて小さなキャップを空けてグラスに注ぐ。慣れていない人は中々出てこない液体に腹を立てて上下に激しく振ってしまうが、そうするとなおのこと液体は出てこない。コツは簡単で、ビンの口を下に向けたら、そっと時計回りに細かく回転させてあげると中身が出てくる。中身は濃い茶色で、苦味が際たつ。

ウンダーベルグ 並行 44度 20ml 12本組 【缶箱入り】ウンダーベルグ 並行 44度 20ml 12本組 【缶箱入り】
ドイツやオーストリアに行くと、大抵のリキュールは日本より値段が高くて拍子抜けするが、ウンダーベルクだけは安かった。日本では12本入りの缶が3,000円くらいで売っているが、向こうでは12ユーロくらいで売られている。

ウィーンのビストロでおなか一杯料理を食べた後に、食後酒としてウンダーをロックで飲んでいると、隣の陽気なおじさんが、地元では食前の気付けに飲むんだと、ウンダーを一気飲みして、チェイサー代わりにビールを流し込んだ。そういう飲み方もあるのかと感心した。

さて、このように苦くて個性の強いリキュールなので通常はストレートやオンザロックで飲むことが多いようだ。これを敢えてカクテルで使って欲しいというと、多くのバーテンダーは嫌な顔をする。そして、ウンダーのグレープフルーツ割などでお茶を濁すことが多い(でもこれも美味い!)。そこで、以下では一風変わったウンダーベルクのカクテルを作ってくれるBarを紹介したい。

【鉄と鋼(アイゼン・ウント・シュタール)】
20080608caesarion代々木上原にカエサリオンという名のBarがある。駅に降りてすぐの位置に居を構えるため交通至便だが、とても上品で落ち着いたBarだ。いつも真っ白なバーテンダーコートで身を包んでいるオーナーバーテンダーの田中さんはカクテルの名手。その田中さんに教えてもらったのが、「鉄と鋼」というカクテルだ。

処方はいたって単純で、以下の通り。
・シンケンヘーガー:1glass
・ウンダーベルク:1本

シンケンヘーガー 1000mlシンケンヘーガー 1000ml
作り方としては、冷凍庫でたっぷり冷やしたシンケンヘーガーをグラスに注ぎ、ウンダーベルクをステアしたもの。カエサリオンではこうした処方でカクテルを頂いたが、ウンダーベルクをフロートさせる飲み方もあり、こちらの方がドイツではスタンダードな飲み方だそうだ。正式には「アイゼン・ウント・シュタール」という名で、これを日本語で訳したり、アイゼンとシュタールが逆になることもあるらしい。


【フライハイト(Freiheit)】
pop-p_03二子玉川にあるオーセンティックバーの代表がサンセットだ。TVチャンピョンの第一回カクテル王に輝いた会田氏が開いたお店。このお店の系列が同じ沿線の用賀と桜新町にあり、地元の私には大変ありがたいBarだ。そんなサンセットで頂いたカクテルがフライハイト。札幌にあるBAR・やまざきの山崎達郎氏が作り出したというオリジナルカクテルだ。

これは前述のカクテルと違って、処方が下記の通り中々凝っている。
・ウンダーベルク:      20ml
・スロージン:        25ml
・ホワイトペパーミント:   20ml

この処方を見ただけではどんな味になるのか想像がつきにくい。しかし、一口飲むとこの味わいが非常に素晴らしい。苦いのだけどミントでさっぱり、でも苦い。そのくせ後味は爽やか。絶妙のバランスを駆使したカクテルで、山崎氏の天才的なセンスに脱帽である。

いつかウィーンで出会ったあのおじさんに飲ませて、日本人もやるものだなと唸らせたいと思っている。



なお、今日紹介したBarの情報は以下の通り。

【カエサリオン:代々木上原】
カエサリオン 
採点:★★★

食べログ:カエサリオン

【サンセット:二子玉川】
食べログ:サンセット (Sunset)



drunkonspeech at 00:11│Comments(6)TrackBack(0)この記事をクリップ!リキュール(薬草系) 

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この記事へのコメント

1. Posted by maayaa   2008年06月09日 05:26
Freiheit…「自由」という名のカクテルなんですね(辞書で引きました)
おもしろい。

今度行ってみようかしら。
2. Posted by chun   2008年06月09日 17:08
maayaさん、

SPセクのみんなと原宿に飲みに行ってウンダーをオーダーしてからもう5年以上経つね。20代前半でウンダーにはまるのは美容にもとてもよいと思うよ

二子玉川は近いから是非行ってみたら!僕はよく新玉川線の終電がなくなって、サンセットで2時間くらい粘ってから246をとぼとぼと家まで帰ったものです。
3. Posted by nao.   2008年06月10日 02:42
これはウンダーベルグっていうんですか!
というのも先日訪れたバーに置いてあったので、『あれはなんだろう?』って思っていたとこです(^^)
そのバーにはまた行きたいって思ってるので、オーダーしてみようかな(^^)/
4. Posted by chun   2008年06月10日 09:08
>nao.さん、

コメントありがとうございます。
私もはじめは「何だあれは?」と思っていました。苦い味わいなので好き嫌いがハッキリ分かれますが、苦いのがお好きでしたらお勧めです。

nao.さんのなじみのバーテンダーさんがウンダー好きで、面白いカクテルを作ってくれたら是非紹介してください。
5. Posted by maayaa   2008年06月10日 22:19
すっごくおせっかいなことを書くことをお許しください。

Underberg、読みは「ウンターベルク」だと思います。(アクセントはたぶん「ウ」)

ウィーンのおじさんの前に、
スイス日本のおじさん(我が父)を連れてってみますね。
6. Posted by chun   2008年06月10日 23:16
>maayaaさん、
発音確かにそうだよね。僕も最初「ウンダーベルク」と書いていたのだけど、Googleで「ウンダーベルグではないですか?」という表示が出て怖気づいて「ウンダーベルグ」と統一してしまった。後で直しておきます。

是非お父様とSunsetに行って感想を聞いてみてください。このBlogにレポートしてくれると嬉しいです。

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Profile
Chun
大学時代に、某雑誌のフードライターのバイトをやり始めたのをきっかけに、お酒の世界にはまる。

その経験を生かし、現在はシニア外国人向けの日本酒・焼酎の会を企画・運営する。

昼ごはん代をケチってお金を貯め、都内のBarやレストラン、ホテルに頻繁に出没。

利き酒師、焼酎アドバイザーなどの資格を保有するが、一番の得意分野は薬草系リキュール。日本では今一マイナーな薬草系リキュールを、全国的に普及させたいという野望を持つ。