2008年12月23日

BYO ワインを持ち込もう4

0182008年は僕が働く金融業界にとってはその名のとおり激動の一年で、今まで共に頑張ってきた多くの仲間達と別れなくてはならない辛い一年でもあった。ただ、別れたといってもそれは職場が変わっただけで、再会すればいつもどおり楽しくお酒を飲み、語り明かすことができる。そんな仲間達と出会えたことが唯一の心の救いだ。

019今年は彼らと何回かワイン会を行い、今年最後になる年末はより盛大に締めくくろうという話をしていた。そこで、僕は家に眠る秘蔵ワインである「シャトー・ペトリュス・1985年」をついにセラーから出し、みんなと飲もうと心に決めていた。



今回、そんなワイン会の会場をどこにしようか色々と考えを巡らせていた。年末の忙しい時期であるので、ワインの持ち込みに関していろいろと制限がかかるレストランにはしたくない。但し、仲間とは何回かワイン会をやっているので、できれば新鮮味が味わえる初めて行くレストランで行いたい。僕は前回のエッセイで書いたとおり、まずは「ぐるなび」の全文検索で「ワインの持ち込み」というキーワードを打ってみた。その結果が「これ」だ。

ebisu1そこに前回までの検索で引っかからなかった新しいお店が引っかかった。恵比寿にある「Artichaut 恵比寿」というお店だ。ネットのページを見る限り、料理はとてもおいしそうでお店も美しい。シェフは7年もフランスで修行を積んだ方ということだ。ワインの持込にも色々と相談に乗ってくるとのことで、これは良いお店を見つけたと思った。

DCME_00024081217_194923実際、予約をするとシェフが色々とワインの相談に乗ってくださる。僕が、ボルドーの赤ワイン2本とブルゴーニュの白ワイン2本を持ち込むことを伝えると、シェフの方から前菜1皿、肉料理1皿と魚料理2皿を予算の範囲内で作ってくださることになった。持ち込み料はワイン1本につき2,000円。抜栓とサーブは無料で行ってくれ、至れり尽くせりだ。事前にワインを預かってくれることもできるという。

DCME_00023081217_200044当日はその料理のおいしさに目を見張った。一品目に出てきたのが岩ガキ。ブロッコリーのペーストが下に敷かれていて、岩ガキの濃厚な味に負けないクリーミーな味の協奏を楽しむことができる。これに合わせた「ムルソー・2002年」の白ワインも美味い!

DCME_00020081217_2014032品目は鎌倉野菜のテリーヌ。色とりどりの鎌倉野菜が10品目以上もモザイク状に整然と並ぶ。香りと歯ごたえが新鮮で、鎌倉野菜の旨みがストレートに伝わってくる至極の一品だった。

DCME_00016081217_2042373品目は帆立貝のリゾット。肉厚の帆立貝がごろごろとリゾットの上に並ぶ。リゾットは濃厚な風味で帆立貝との組み合わせが素晴らしく美味しい。これには「シュバリエ・モンラッシェ・2001年」を合わせたがベストマッチだった。

DCME_00015081217_211424メインは肉料理で牛フィレか鴨肉かの選択。僕は鴨肉の骨を裁くのに不手際があるといけないとリスク回避で牛フィレを選択。赤ワインでじっくり煮込んでいるので非常に柔らかく、ソースも濃厚である。

こちらには「シャトー・ジスクール・2003年」と「シャトー・ペトリュス・1985年」を合わせた。どちらもボルドーの赤ワインだけあって濃厚でメインとはベストマッチ。特にペトリュスは生鮮野菜(トマト?)のような香りが立ち込めて、果実実が強く、柔らかく優しいワインだった。

結局7人で、シャンパン1本、赤ワイン2本、白ワイン2本を平らげた。行き道は雨が降っていたせいもあって駅からタクシーでお店まで行ったが、帰りは酔い覚ましのためにみんなでお店から駅まで歩いて帰った。

その間、本当に今までどおり一緒に働いている感覚にとらわれた。残念ながら職場は変わってしまったが、それで人間関係が切れるわけではない。今後も下っ端の我々だけでワイン会を定期的に催して再会しようと約束し、それぞれの帰路についた。きっと来年も素晴らしいワイン会ができるだろう。

採点:★★★★★


drunkonspeech at 18:53│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!ワイン 

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Profile
Chun
大学時代に、某雑誌のフードライターのバイトをやり始めたのをきっかけに、お酒の世界にはまる。

その経験を生かし、現在はシニア外国人向けの日本酒・焼酎の会を企画・運営する。

昼ごはん代をケチってお金を貯め、都内のBarやレストラン、ホテルに頻繁に出没。

利き酒師、焼酎アドバイザーなどの資格を保有するが、一番の得意分野は薬草系リキュール。日本では今一マイナーな薬草系リキュールを、全国的に普及させたいという野望を持つ。