2008年12月27日

日本の自動車産業を支えるSouthern Comfort

DCME_00004081225_221920Southern Comfortという英語がある。色々な意味があるが、「(米国)南部の人々の温かい気遣いや思いやり」というニュアンスで使われることが多い。これになぞらえて、米国北部のBig 3(GM・フォード・クライスラー)の苦境と、相対的にまだましな日本の自動車会社(トヨタ・日産・ホンダ)を比喩して、Southern Comfort for Japanese Automakersという表現が米国メディアで頻繁に聞かれるらしい。

しかし、Southern Comfortという単語にはもう一つの意味がある。それはもちろん米国の代表的なリキュールであるサザン・カンフォートのことだ。

サザンカンフォート 750ml 21度
サザンカンフォート 750ml 21度


このお酒はリキュールにしては珍しく米国で作られている。1874年にアメリカ・ニューオーリンズのバーテンダーM.W.へロンが生み出したとのことだ。

桃をはじめとするオレンジやレモンなどの果実とハーブを原材料に製造されているため、フルーツフレーバーリキュールに分類される。以前はバーボンをブレンドしていたが、今はスピリッツをベースにしている。飲み方によって様々な表情を見せるフルーツやハーブのフレーバーが魅力的で、お酒の入門編として世界中の若者に大変人気がある。

また、8年位前まではアルコール度数が40度とハードリカー並みのリキュールであったが、なぜか現在では度数は21度程度に抑えられている。度数の高いお酒がグローバルで敬遠されている流れなのだろうが、濃いお酒が大好きな僕としては少し残念だ。

実は僕はこれまでサザン・カンフォートを意識して飲んだことが無かった。そんな折、外国人の同僚から件の話しを聞き、どんなお酒なのか早速飲んでみたくなった。そこでいつも通り池袋で下車し、Bar シエールに向かった。

シエールでいつも座る席に案内されると、ちょうど目の前の棚にサザン・カンフォートのボトルがあった。僕は早速マスターの岡本さんにサザン・カンフォートを使ったカクテルをオーダーした。そしてマスターが作ってくれたカクテルが下記のジャック・ターだ。

【ジャック・ター】
・ラム 30 ml
・サザンカンフォート 25 ml
・ライムジュース 25 ml

DCME_00006081225_2207241972年創業の横浜のBAR「ウインドジャマー」で創作された比較的有名な日本発のカクテル。ラムはロンリコ151という75.5度の強烈なラムを使うことが正式なレシピになっている。もともとサザン・カンフォート自体が40度の度数を誇っていたため、これらを掛け合わせてできるジャック・ターは一撃必殺のカクテルとして名を馳せているらしい。


しかし、当然、一撃必殺というからには、飲んで一口で度数が強いということがわかってしまっては意味が無い。それをカモフラージュするために、このカクテルはクラッシュド・アイスを使っている。それでも度数に変わりは無いから、女性は注意したほうが良いカクテルだ。

DCME_00005081225_221616飲み口は非常にすっきりとしている。ミントの香りとライム・ジュースの酸味が爽やかで、サザン・コンフォートとロンリコの独特の風味がいい意味で丸くなっている。クラッシュド・アイスを使っているため、飲むほどにアルコール感が弱まるので、ちょうどいいタイミングまでゆっくり待てばお好みの濃さに仕上がるだろう。



使われているサザン・カンフォートもロンリコもアメリカ産。南部出身の米国人と飲む際や、米国南部のBarに行く機会などがあれば是非オーダーしたいカクテルだ。飲みはじめにSouthern Comfortと日本のつながりから話を始めれば、強いアルコールが程よく脳を刺激して、慣れない英語でもなんとなく出てくるような気がする。

採点:★★★★★



drunkonspeech at 00:31│Comments(2)TrackBack(1)この記事をクリップ!リキュール(果実系) | カクテル

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1. nao.の神のグラス『Jack Tar』-Windjammer-  [ nao.のいーもんみっけ! ]   2009年01月02日 10:39
&nbsp&nbsp&nbsp 今日は中華街にきたので、ぜひ行ってみたかった『Windjammer』に行ってきましたこのWindjammerは1972年創業の老舗バーで、店名の意味であ...

この記事へのコメント

1. Posted by nao.   2009年01月03日 06:09
あけましておめでとうございます!
今年も多くのリキュールをご紹介下さいね(^^)本年も宜しくお願い致しますm(__)m
2. Posted by chun   2009年01月04日 12:26
nao.さん、

明けましておめでとうございます。
nao,さんのBlogとはTopicが関連することがとても多いので嬉しいです。今年も色々なお酒のことを書いていきたいと思います。こちらこそ今年もよろしくお願いします。

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Profile
Chun
大学時代に、某雑誌のフードライターのバイトをやり始めたのをきっかけに、お酒の世界にはまる。

その経験を生かし、現在はシニア外国人向けの日本酒・焼酎の会を企画・運営する。

昼ごはん代をケチってお金を貯め、都内のBarやレストラン、ホテルに頻繁に出没。

利き酒師、焼酎アドバイザーなどの資格を保有するが、一番の得意分野は薬草系リキュール。日本では今一マイナーな薬草系リキュールを、全国的に普及させたいという野望を持つ。