2009年01月25日

池袋のBarが熱い1

OldS1僕が色々なBarに行き始めた原点は恵比寿とか渋谷周辺である。恵比寿のODINに行ったのが最初の最初で、その後は渋谷のBarを回り始めた。次に行きだしたのが銀座で、後は良いBarがあるとの情報があれば都内だけでなくて関西などにも出没する。一人で行くこともあれば二人で行くこともある。今まで訪れたBarはもう100件くらいになるのではないかと思う。

そんな僕の中で、「池袋には良いBarがあるのだろうか」という疑問があった。僕は5年前にこれまで住んでいた世田谷区を離れ、それまでほとんど行かなかった池袋の近くに住むようになった。しかし、その頃の池袋のイメージといえば、駅前の公園でヤンキーがたむろしているという悪印象が大半だった。そんなだから、引っ越してから1年くらいは池袋のBarの開拓はせずに、職場の近くの銀座のBarなどに出入りしていた。

しかし、シエール夜警などのBarに通いだすにつれ、徐々にその偏見は氷解していった。氷解していったどころか、今池袋は都内でも最もBar的に熱いスポットであると思うようにまでなった。そんなわけなので、僕のお気に入りの池袋のBarを何回かに分けて紹介していきたい。

OldS2今回紹介するオールド・サージェントは池袋の中でも一風変わった場所にある。エリア的には北口のエリアで、周りには恋人達に熱いホテルなどが点在する。そんなエリアに、いい感じに年代物の和風の家屋がある。その家屋は19時になると玄関に灯りをともし、その灯りが控えめなオールド・サージェントの看板を照らし出す。

僕は4年位前にAskYou.comでオールド・サージェントの存在を知り、早速訪問してみたのだが、なんと僕が行ったときには、玄関先に「閉店のお知らせ」が出ていた。それから3年ほど経った1年前、たまたまインドカレーを食べた後にオールド・サージェントの前を再び通ると、いつの間にかお店が復活していたのだ。

オールド・サージェントはその日本家屋のドアの奥にある。ドアを開けると、こじんまりとしているが非常に上品な空間が中に広がっている。所狭しとボトルが丁寧に並べられていて、奥にはフレッシュフルーツなどが置かれている。

僕はまず最初にマンハッタンを頼み、次にフレッシュフルーツのカクテルを頼んだ。バーテンダーの杉浦さんは非常に手際よくカクテルを作ってくれ、味も非常に繊細で美味しい。池袋にこんなBarがあって良かったと思った。

OldS33杯目に薬草系リキュールを使ったカクテルを頼むと、なんとウンダーベルクとアマレットを組み合わせたカクテルを作ってくれた(但しこのレシピは僕がその後相当酔っ払ってしまったので、正確かどうかは保証できない・・・)。意外な取り合わせで、苦味と甘みが渾然一体となって渋い美味さを醸し出す。杉浦さんに会わなければとても飲むことができない美味しいカクテルだ。

そんなこんなでその後も僕はカクテルを飲みまくり、少し酔いが回ってきたところで、4年前にお店を訪れたとき閉店の紙が貼ってあったことを杉浦さんに話した。彼によると、その頃はお父様がバーテンダーとしてお店を切り盛りしていたが引退したとのことだった。そして、別のお店で店長を務めていた息子の杉浦さんが、その後、実家に戻ってきたということだ。

そして、驚いたのが、杉浦さんが店長をされていたBarというのは渋谷のA Seatだということだ。そして僕は連れと一緒に何回かA Seatを訪れたことがあった。

ASeat1このA Seatは渋谷の松涛の奥にあり、あと一歩進むと山手通りに出てしまうという立地にある。しかも深夜遅くまで営業しているため、何軒か渋谷の中心地ではしごをしてから、最後に行き着くBarがA Seatだ。僕と連れが訪れたときは、そこそこ酔っ払ってしまっていて、杉浦さんが店長をされていたことを記憶しておくことができなかった。家に帰って調べてみると、名刺入れにしっかり杉浦さんの名刺が入っていた・・・。

僕は、A Seatには何回か行ったことがあり、初めてホーセズ・ネックを飲んだのがA Seatであることを杉浦さんに伝えた。すると、杉浦さんはそのときのことを覚えていてくれていて、「あぁ、あの時のお客様ですか」という話になった。

HN1ホーセズ・ネックというカクテルは写真のようにレモンの皮を螺旋状に切り、それを馬に見立てて飲むロング・カクテルだ。もう一つ、かつてのアメリカ大統領、セオドア・ルーズベルトが馬に乗るときにいつもこのカクテルを飲んでいたからという説もある。ブランデーをジンジャーエールで割るスタイルが日本では一般的。

当然レモンの皮を細工して切るので手間がかかるカクテルなのだが、当時から無鉄砲だった僕は気にすることなくオーダーしてしまった。杉浦さんの切ってくれたホーセズ・ネックは大変美しくできており、連れと二人で感動したのだが、元々あまり注文が入るカクテルではないらしい。

思わぬ形で杉浦さんと再会したわけだが、杉浦さんのようなカクテルの名手が池袋のBarを継いで下さったことは非常に嬉しい。ホーセズ・ネックも渋谷のあの時以来飲んでいない。あの時は連れであったが、その後結婚して妻となった彼女と共に、もう一度杉浦さんのホーセズ・ネックを飲みに行きたい。

採点:★★★★★


drunkonspeech at 11:37│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!Bar | カクテル

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Profile
Chun
大学時代に、某雑誌のフードライターのバイトをやり始めたのをきっかけに、お酒の世界にはまる。

その経験を生かし、現在はシニア外国人向けの日本酒・焼酎の会を企画・運営する。

昼ごはん代をケチってお金を貯め、都内のBarやレストラン、ホテルに頻繁に出没。

利き酒師、焼酎アドバイザーなどの資格を保有するが、一番の得意分野は薬草系リキュール。日本では今一マイナーな薬草系リキュールを、全国的に普及させたいという野望を持つ。