2013年10月26日

またもや薬草系リキュールの数々 Bar Cross

20130912_195847
なんだか急に落ち着いて薬草系リキュールが飲みたくなり、池袋のBar Crossにお邪魔した。このBarは前回の記事でも書いた通り、マスターがモルトと薬草系リキュールにとても凝っていて、すでに非売品になったものや、今は流通していないオールドボトルなどを多数ストックしている。久しぶりに伺うと、正面のバックバーが増設されていて、徐々に薬草系リキュールを増やしていくということだった。10年前は薬草系リキュールをメインに取り扱うバーなどほとんどなかったが、東京のバーも変わらぬようでいて進化を続けていることがわかる。

早い時間だったのでカウンターには僕一人。最初にウイスキーソーダをいただいた後、マスターが収集したオールドボトルをいろいろと見せてもらった。

20130912_195856
まず気になったのがマルティニ・ビターの非売品。元々ビターは僕の大好物の一つ。いつもなら一番最後に飲もうと思うが、このビターは苦さもほどほどだというので最初に頂いた。苦みの中に現行品にはない穏やかな甘みがあってうまい。それでは次にということで出してもらったのが冒頭の写真の陶器のリキュール。陶器というとブランデーが入っていることが多いが、こちらは正真正銘リキュールということだ。生産国はなんとオールドボトルだけに「西ドイツ」。味は何とシャルトリューズに似ている。シャルトリューズに比べると少し苦みがあるが、それはそれでまたよい。こんなボトルが80年代に日本で流通していたというのだから驚いてしまう。

20130912_200807
3杯目に飲んだのは、なんとアマーロ・ラマゾッティのMenta(ミント)。アマーロ・ラマゾッティはイタリアを代表するビターの一つだが、なんとそのMentaがあったのだ。これはマスターが現地からオールドボトルを直接見つけ出したという一品。普通のラマゾッティはラベルが赤いが、このMentaはラベルが緑色だ。そして中身ももの凄く緑色。味は見た目と違っておとなしいが、フェルネブランカのメンタなどに比べると、だいぶ落ち着いた印象。

20130912_201908
いやー、薬草系リキュールのオールドボトル、堪能させてもらった。最後はここのところ凝っているジンのオンザロック。日本では未流通になってしまったというブードルズのジン。上品なロンドン・ジンがうまい。日本では銀座の毛利氏にならって、このジンを使ってマティーニを作る人も多いらしく、需給がひっ迫しているらしい。何はともあれとても美味しいジンだった。終売してしまったのは残念だが、ストックを見つけるごとに飲んでみよう。

これからもBar Crossでは薬草系リキュールのラインナップを増やしていくとのこと。個人ではなかなか手が出ない珍しい逸品が手ごろな価格で飲めるのがうれしい。今回は少し間をおいての訪問となってしまったが、しばらくしたらまた行ってしまうと思う。



関連ランキング:バー | 池袋駅要町駅



drunkonspeech at 22:00│Comments(0) リキュール(薬草系) | Bar

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Recent Comments