10月17日、日本戦略研究フォーラムと産経新聞の共催で「台湾の現状と日米台の安全保障」と題するシンポジウムが開催された。

日米台からそれぞれ台湾の実情に詳しい、元自衛官、米海兵隊現職軍人、元台湾国防部長(国防相)などが参加して実体論を中心にした意見が交換された。

意見交換の要点は次のようなものだった。

・台湾は中国とは違う(言葉も文化も考えも・・・)のだが、中国は併合したがっている。

・台湾を併合しようする中国の圧力は最近富に強まっている。

・現在の馬英九総裁の対応は危険であり、残り1・5年の任期の間に台湾は中国に売られてしまうのではないかと危惧している。

・台湾に向けられた中国の中距離・短距離ミサイルは1500~2000発と見積もられている。

・日米が台湾支援に動くという姿勢を見せることが、中国の動きを抑える最大の力になる。

・日本は台湾の防衛にもっと関心を払うべきだ。もし、台湾が中国に併合され、軍事基地化されたら日本の南西諸島防衛は非常に難しくなる。

逆に、中国はとって東シナ海・南シナ海の占有が容易になり周辺のパワーバランスは大きく崩れる。

・台湾の防衛力は、本来中国に対して十分対応できるものは持ち得ない。精々米軍が介入するまで持ちこたえるための戦力である。

だが、今のままでは持ちこたえるためにも十分なものにはなっていない。

このままだと持ちこたえ切れずに「さっさと中国に降参してしまう」危険がある。

・中国は年月をかけて、少しずつ少しずつ侵攻してくる。あたかもサラミを少しずつ切り取りながら進めてくるような戦術(サラミスライサー)である。

気が付いたらサラミは全部食べられていたとならないようにしなければならない。

・日米台はもとよりだが、フィリピンはじめアセアン諸国と連携して中国の軍事的な圧力に対抗できる同盟関係を構築することが大事である。

 

総じて、台湾側からはアメリカと日本の支援が必要と訴えるトーンが強かったが、アメリ

カとしては、台湾には自分の出来ることがもっとあるはずなのに、中国に遠慮しているの

か日和見の姿勢があり、中国の干渉を排除する施策をもっと徹底すべきとのトーンが強い

ように感じた。(松島悠佐)