先日、当研究所取締役の中村徹氏の手配により、米海軍第7艦隊所属の「米空母ジョージワシントン」を見学する機会に恵まれました。あいにくの雨でしたが、支障なく見学できました。

一言で感想を言えば、「デカイ」ということです。船というより、建造物と言った方が実感がわきます。艦長席にも座ってみましたが(写真参照)とてもこれが、25ノット以上の速度で、海原を疾走しながら、艦載機が発着艦するとは思えませんでした。空母運用の深遠さに改めて触れた感じがしました。

おもしろかったのは、案内に立った水兵さんが「艦長に成り代わり案内する」と言って、堂々と説明していたことです。案内される方は、中村氏の場合、海軍で言えば少将であり、水兵さんは直立不動の姿勢を取らなければならないのですが。しかし、物おじすることもなく、堂々とした態度で、説明をしてくれました。我が国の海上自衛官の海士長ぐらいがこのような説明ができるだろうかと思いました。

写真は航海艦橋でのものですが、左側の艦長は主として航空機の発着艦を見、航海は右側の航海長に任せるそうです。ほかに、戦闘指揮所があるのですが、当然のことながら、そこは見せてもらえませんでした。

艦橋でしばらく時間があったため、通訳さんに「案内の水兵さんに、おもしろいことを教えましょうか。ジョージワシントンは、約300メートルの長さと、総トン数10万トンですが、これは日本の国会議事堂とほぼ一緒なのですよ」と話しました。それを聞くと水兵さんは「ワオー」と言っていました。彼の知識も一つ増えたようでした。

続いて、海上自衛隊の潜水艦を見学できました。この案内は、艦長自らがやってくれました。私は、自衛隊に入るとき、海上自衛隊の潜水艦乗りになりたかったのです。しかし、研修で乗った護衛艦で、ヘルメットを着けると、身長が183センチある私は、アチコチに頭をぶつけてしまい、「こりゃーだめだわ」と思って、航空自衛隊に入る決心をしました。

この日、初めて潜水艦に乗せてもらい、「やっぱり40数年前の判断は正しかったなあ」と実感しました。当時より太って、動きも鈍くなっているとはいえ、とてもではありませんが耐えられる環境ではないなと思いました。

ジョージワシントンは航空部隊の人間も含めると5千人ほどになる、一大社会です。

その運用も含めて、アメリカのすごさを実感しました。

それに比べて、我が国の潜水艦は70人ぐらいの所帯で、ほのぼのとした雰囲気が伝わってきました。でも、ひとたび海に潜ってしまえば、航空母艦にとって最大の脅威になる存在でもある潜水艦のすごさも、乗組員の自信に満ちた表情から、伺えました。有意義な一日だったと思いました。

今年最後の「ブログ」になりました。

皆様、良いお年をお迎えになるよう祈念いたします。

                            島本順光
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