2017年08月

北朝鮮のミサイル騒動

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「北朝鮮のミサイル騒動」


8月28日早朝北朝鮮がまた日本の上空を通過して太平洋にミサイルを発射した。

どのようなミサイルだったのか?発射の意図は何だったのか?アメリカはどう対応するのか?などそれなりに専門家がコメントして報道されているが、わが国にとっての肝心なことが抜けている。

Jアラートを発信したが放送されなかった地域があったり、頑丈な建物や地下施設がなくて何処に逃げればよいのかわからなかったりした国民も多かったようだ。

これにどう向き合うのか?どうすれば改善できるのか?など、国民にとって今もっとも大事なことが抜けている。何故だろうか?

緊急事態を想定し、それに備えることが悪いことのように大声で主張を繰り返し、デモまで仕組んできた政党やそれを煽ったメディアがいたことに大きな原因があるのだが。そのことには一切触れず、それを改善しなければならないとの反省もない。

要するに危機管理の意識もなければ、先見の明も無い。

これが日本人本来の正しい認識とは思わないが、長い戦後の教育によってそのような国民が増えてしまったことは事実である。この点を直さなければならないのに,そこに切り込む国士がいなくなった。残念な気がするが、今からでも遅くない、そのような国士を育てなければならない。残念がっている暇はなさそうだ。

(2017・8・30 松島悠佐)


朝鮮半島のミサイル問題

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「朝鮮半島のミサイル問題」


7月の末に、北朝鮮のミサイルについて、「木を見て森を見ず」というブログを書いたが、

北朝鮮はグアムに向けて「火星12号」を発射するぞと威嚇してきた。

これに対してわが国は数少ないミサイル防衛用のミサイルPAC-3を鳥取や高知など予想弾道下に配備して防護態勢を整えた。

おかしいのではなかろうか?

グアムにミサイルが飛んでくるような状況ではわが国も戦場になるのだろう。その時に数少ないミサイル防衛用のミサイルをそのようなところに展開するのだろうか?

まず守りを固めるのは首都圏や阪神・中京など政経の中枢だろう。日本全土を守れるように配備するのが望ましいが、残念ながらわが国はそうするだけの十分な防衛力を持っていないのだから今となっては仕方がない。

必要な防衛態勢を整えるべきだと言う意見は昔から当時もあったが、政府としては野党の反対もありそのように決心せざるを得なかったのが事実である。

「蟻とキリギリス」のイソップ物語ではないが、準備できる間に準備を整えておかないからこのような結果になる。

防衛力整備に執拗に反対してきた政治家や学者・メディアなどは今口をつぐんで黙っている。

やがて危機が過ぎると、「軍事力を持たなかったから攻撃を受けなかった」とか「祈っていれば平和は来る」というようなことを言い出すのだろう。日本の後ろに強力な米軍が存在していたことを忘れて、再び米軍のオスプレイやイージス艦の事故などを採り上げて騒ぐのだろう。

わが国は能天気の国だが、北朝鮮のミサイルが飛んでくるかもしれないとなったら、少ない防衛力でもなんとか工夫して、日本の防衛を少し真っ当に考えて欲しいものである。

       (2,017・8・23 松島悠佐)


中国軍の軍備強化

「中国軍の軍備強化」


中国は8月1日、軍建設90周年を迎え異例の軍事パレードを行い、「戦える軍隊」「世界一流の軍隊」を目指すことを宣言した。この10数年海・空軍・ミサイル部隊の戦力を強化しわが国の南西諸島への圧力を強めているが、長期にわたって核戦力やサイバー戦・宇宙戦の能力も強化してきた。

核戦力や宇宙の軍事利用については60年も前に毛沢東がアメリカに負けるなと檄を飛ばして戦力開発を宣言した。あれから半世紀以上の努力の蓄積で、有人人工衛星を打ち上げ、月面軟着陸を成功させるなど今ではアメリカ・ロシアに次ぐ宇宙開発を遂げた。

核戦力、ミサイル戦力、宇宙利用、陸・海・空軍の強化を遂げた中国はそれを今回の軍事パレードで内外に示した。

今中国軍が目指しているのは、ネットワークを中心にした戦いNCW(Network Centric Warfare)である。

一昨年末(2015・12)に軍の大改革を行って、今迄持っていなかった「戦略支援部隊」を新設したが、これがネットワーク中心の戦いを実行する司令塔になるのだろう。

NCWは革新的な戦い方で米軍は10数年前から模索しているがいまだ完成していないようで、2030年ごろには実用化できると見られている。中国はそれに遅れること約20年で2049年の中華人民共和国建設100周年を目指して実用化を模索しているのだろうと想像する。NCWは、あらゆる戦力をネットワーク化して迅速な状況判断と指揮機能を高め最適の戦い方を決めるものだが、細部はまだわからないことも多い。しかし、情報収集分析・指揮命令・戦力運用の分野で画期的な効果を発揮すると思われ、これが完成するととても従来の手法では太刀打ちできないのではないかと危惧する。

中国軍の強化はここに焦点が当てられている。わが国もこれを見据えて対応を考えなくてはならないだろう。

中国は軍事技術的には未熟なところも多々あるが、核・ミサイル・宇宙開発など長い時間をかけてじっくり取り組む力は十分にある。それは歴史が示している。

このNCWも侮らずにしっかり見ておくことが必要だろう。(2017・8・9 松島悠佐)


短絡的な思考

短絡的な思考


今は「片手落ち」とか「びっこ」という言葉は障害者を傷つける表現として使わないことになっている。だが、広島の原爆被害や戦争への反省の言葉を聞いていると、どうしても「片手落ち」としか思えない。戦争も原爆も悲惨であり、このことを語り継ぐことは必要なのだが、それではどうしたらそれを防ぐことが出来るのかはまったく全く語られない。

ただそうならないように祈るだけだという。違うのではないか。そうならないようにする方法を考えることが大事なのではないか。悲惨さを語り継ぐことだけでは「片手落ち」と言わざるを得ない。その表現がまずければ「短絡的な思考」とでも言うのだろうか。

あの悲惨な戦争を起こさないために、あの悲惨な原爆が再び投下されないためにどうするのか。それが安全保障の基本である。

私は「抑止力の確保」が基本だと思っているが、その他の考えもあるだろう。そのことをもっと掘り下げて国民的な議論を啓発してもらいたいのだが、それを自らの任務と心得ている政治家もメディアも少なくなった。

話は変わるが沖縄海兵隊のオスプレイがオーストラリア近海で墜落した。機体の異常か人的なミスなのか、原因はまだわかっていない。だがオスプレイの沖縄配備に反対している沖縄県知事は直ちに「オスプレイ撤去」を要求している。

これも「短絡的な思考」ではないか。わが国の安全、なかんずく南西諸島の安全を確保するにはどのような施策が必要なのか。それをしっかりと考えることこそ知事の責任ではないのか。「短絡的な思考」で責任を回避するのはいい加減にして欲しいと思っている。                    

(2017・8・8 松島悠佐)


小野寺防衛大臣の再登板

「小野寺防衛大臣の再登板」


安倍内閣改造で小野寺防衛大臣が再登板することになった。

直後のNHKの解説委員が「これで防衛省の隠蔽体質が改善されるのではないか」などと頓珍漢な話をしていたが、NHKの解説委員はまず防衛のことは何にも知らない。だから何かを知ると隠蔽体質があったと勘違いするようだ。

毎年発刊される防衛白書や防衛公刊資料など、これほど防衛情報を公開している国も少ないと思う。

昔の話だが小泉元首相が北朝鮮・ピョンヤンを訪問した際、政府専用機の入り口に立っていた航空自衛官をNHKの解説委員が北朝鮮の兵士と間違えて解説していた。自分の国の自衛官の制服も階級章も知らない男が解説しているのだからどうしようもない。NHKの元解説委員で国際情勢などの評論家がいるが、実に頓珍漢な分析をしている。こんな解説を聞かされる国民もたまったものではない。

小野寺議員は防衛大臣2回目だが、ご実家が東日本大震災で2階まで水に浸かっても直ぐに復興した旅館の肝っ玉お女将のご子息である。

最初の登板の時には防衛のことは初めてだったが、持ち前の男気と責任感で十分自衛隊に溶け込んで離任の際には感激で涙が止まらなかったようである。

今度の登板では「防衛計画の大綱」の見直しなどに大きな期待が寄せられている。

多分最大の問題は「敵基地攻撃能力(自民党は反撃と呼んでいるが)」をどのように採り上げるかということになるのだろう。

私は元自衛官として、現在の防衛態勢の不十分さを改正してもらいたいと思っている。

北朝鮮のミサイル攻撃や中国の南西諸島攻撃に十分対応できる体制を作らなければならないが、そのハードルは「敵基地攻撃能力」にあるのだろう。

任は重いと思うが期待をしている。      

 (2017・8・5 松島悠佐)


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