「握手と棍棒」

国際間には色々な人種や国家がある。信じる宗教や考え方も違うのだから争いもある。だが、争いをなるべく避けて協調を主にすべきだと思っている人も多い。したがって、握手と棍棒が欠かせない。どちらか片方だけだと効果が発揮できない恐れがある。

握手だけだと「力の後ろ盾のない盟約は何の意味も無い」と言われるように、いくら約束を交わしても守られない恐れがある。棍棒を振り回すだけでも解決は難しい。

シリアや北朝鮮をめぐる動きを見ているとそのことがよくわかる。

数年前にシリアで化学兵器が使用された時にオバマ大統領は制裁を口にしながら棍棒を使うことをためらった。北朝鮮に対しても「戦略的忍耐」を掲げて棍棒をためらってきた。そのことがシリアで再び科学兵器が使用され、北朝鮮が核とミサイルの開発を堂々と続ける結果を生んだ。

トランプ大統領はシリアに制裁を加え、北朝鮮にもその態勢を整えようとしている。それだけではない。シリアにはロシアを通じて、北朝鮮には中国を通じて協調を求めようとしている。

これからの成り行きを見なければならないが、外交は「片手に棍棒を持って握手する」ことから始まると教えられた。今度は「握手と棍棒」の両方がそろっているので何らかの成果が上がると期待している。

(2017・4・13 松島 悠佐)