安倍総理

自衛隊への誹謗中傷

「自衛隊への誹謗中傷」


東京都議選で自民党が大敗し反省の言がいろいろと出ている。「安倍一強の驕り」とか、選挙直前の「議員の暴言や失言」などがあげられている。

確かにそのような傾向はあるのだろうが、メディアの殊更な世論操作もひどいものだと思った。

「議員の暴言や失言」のビデオをテレビを通してこれでもかというような勢いで流していた。また安倍政権の失態を森友学園や加計学園の問題に引っ掛けてこれも同様だった。これでは情報をテレビに頼っている人はすぐに洗脳されてしまうだろう。

先に「政治家とメディアの虚言」というブログを書いたが、ここにも真実が誇張されゆがめられている傾向が見える。

話はまったく違うのだが、憲法改正を見据えて自衛隊の存在を憲法に明記する話が出ている。これまで自衛隊は憲法違反の存在といわれて誹謗中傷されることも多かったが、そのような傾向はまだ続いている。

宮古島に旅行した知人から先日連絡があり、『宮古島の市議会議員が「自衛隊は婦女暴行の集団だから基地を作ることに反対しよう」というような呼びかけをしているよ』と教えてくれた。調べてみたら確かにそのようなことがあるようだ。3月に宮古市の石峰香織市議が自身のフェイスブックに公表していた。

論旨は、「米海兵隊は殺人集団で婦女暴行など何とも思っていない。自衛隊は米海兵隊の教えを受けて訓練している。だから自衛隊も婦女暴行など何とも思っていない。」というようなものだが、このような意見を市議として撒き散らすのはいかがなものかと思う。

朝日や毎日のメディアはこのようなことがあることも一切報道しない。


メディアによる報道の偏りは国民の意識を曲げる可能性がある。自衛隊に対する国民感情は一般には「信頼できる組織」だという意識が強いのだが、それをあえて曲げようと意図している人たちがいる。「自衛隊は憲法違反である。これが一般的に認可されると憲法改正に繫がりかねない。自衛隊を誹謗中傷して国民の認可を与えないことが必要だ。」との理屈らしい。

災害のたびに活躍する自衛隊を何とかして蔑みたいと思っているようだ。

先の都議選でもそのような傾向があったのかもしれない。虚言や根拠のない誹謗中傷はおぞましい結果を生む。それを民主主義とはいえない。

偏向報道や虚言が蔓延している現代社会では国民は何が真実なのかを自分でしっかりと見なくてはならない。少なくともメディアの偏向報道は「振り込め詐欺」と同様気をつけなければならないことだ。これは犯罪だろう。

(2017・7・12 松島 悠佐)


日本の役割を見直そう

「日本の役割を見直そう」

 

アメリカのトランプ大統領が中東を訪問したり、G7やNATOの首脳会議に出て外交を展開している。トランプ流のアメリカ・ファーストを主張し欧州各国とギクシャクしているが、安倍総理はアメリカの同盟国としてそのとりなしに努力している。

アメリカの経済は衰退が指摘されているが、2016年の統計ではGDPは約1800億円で世界1位であり、世界のGDPに占める推定比率も24.5%、一人当り国内総生産では550万円で11位だが、世界を動かす経済力は優れている。

これに軍事力を考慮すれば、アメリカはNATO・日本・韓国・フィリピン・オーストラリアなど40カ国との安全保障条約を結び、核弾頭約8000発を保有する軍事大国であり、国際紛争解決の力は強くその影響力も格段に強い。

国際・国内を問わず、事態を動かすには総合力(外交力・軍事力・経済力・問題解決力・信頼性等)が必要だが、アメリカは主役となって世界を動かせる力を持っている。

日本は経済や科学技術には優れているが、軍事力は殆ど無く国際紛争解決の力もない。日本は主役にはなれないが脇役となって主役であるアメリカを助けることは出来る。

「脇役は主役の足りぬところを補って、主役を引き立てるもの」それを実行に移しているのが安倍外交だろう。

主役のアメリカが混乱している今こそ、脇役としての日本の役割が求められている。

私は「安倍政権でよかった」と思っている一人だが、安倍総理の外交力を発揮するためには、国内の安倍たたきの問題から開放してやるべきではないかと思っている。

誰だって叩けば少しぐらい埃は出るだろうが、今はそんなことをしている時ではない。

アメリカとの連携を強化し、「主役を立てるが跪かず、脇役の存在感を認識させ」、アメリカの孤立を支えてやる施策が求められている。これがわが国の安全保障政策の基軸である。

今「売りの外交」の時期ではないのか。

(2017・6・4 松島 悠佐)

 


憲法改正論議2

「憲法改正論議2」


 

5月12日のブログで、憲法改正の議論が国家観に根ざした本質的な方向に進む事を期待していると書いたが、学者先生方の意見では「自衛隊の認知」を主題に憲法を改正するのは適当ではないとの意見が出ているようで、またしても実りの無い時間つぶしに入っていく可能性がある。

「自衛隊の存在は国民に十分認知されていることだから今更憲法に書く必要は無い」というのが学者先生の主張のようだが、有意な国民はそう思っていても学者先生の間では「自衛隊の存在は憲法違反」との意見が強く、それを問題視した安倍総理が自衛隊の認知を憲法に明確に示すことを提言したのだと思う。

「自衛隊の存在は国民に十分認知されている」ことと、「自衛隊の存在は憲法違反」という学者の主張は、どこに一致点があるのだろうか。

自分に都合の良い論理だけをその都度振り回す学者の主張に国家観は見当たらない。

 

今の日本では憲法が変わらないと真っ当な防衛政策も出来ない。それは国家非常事態の規定が作れないからだ。それでは北朝鮮の暴発などには全く対応できない。例えば国民がイザとなった時に逃げ込む防空壕や核シェルターなど準備しなければならないし、敵基地反撃能力も確保しなければならないのだが、いまわが国は無策である。

そういう無策な防衛政策を先導してきたのは政治家だが、それに影響を与えてきたのが学者先生とそれに同調するメディアである。学者先生やメディアにはいい加減に目を覚まして欲しいのだが、それを是として勉強を重ねてきた学者や、自らの主張を是として歩いてきたメディアなのだからそれは無理だろう。出来る方法はただ一つ国家観のない人には「出来るだけ実務に係わらない」ようにしてもらいたいと願うばかりである。 

(2017・5・27  松島悠佐)

 

 


憲法改正論議

「憲法改正論議」


5月3日の憲法記念日になると毎年のことだが憲法改正の議論が少し熱くなる。

今年は安倍総理が具体的な考えを提示したので少し進むのかと期待している。

私は陸上自衛官だったので、非常事態の既定の無い現行憲法では対応が難しいことが多くて、早く改正して欲しいと思っていた。特に有事法制が不備だったので防衛計画を作っても実行が伴わず机上の空論になることが多かったことを憶えている。

例えば戦闘準備を整えても平時の火薬取締法の既定があるため、弾薬の移動や集積も十分に出来ない状態だった。結局イザとなったら何とかなるだろうと思って諦めてしまうしかなかった。

平成15・16年、小泉・安倍総理の時に有事法制が作られたが、現行憲法のもとでは十分なものにはならなかった。例えば武力攻撃事態が起きても、国民は現行憲法で保障されている基本的人権に支障の無い範囲で政府の非常措置に協力するとなっている。

国家の非常事態に対する認識はこの程度のものであり、これでは非常事態の対応など出来ないだろう。

国家の非常事態では万難を排してこれに対処する国家的措置が最優先されなければならないのではないだろうか。公のために私権が制限され、時に不公平も我慢せざるを得ない。ここに平時の法制では処置できない有事の法制が求められる理由がある。

現行憲法は平和国家を宣言していれば戦争は起きないのだという観念論が中心になっており、国家防衛という言葉はどこにもない。勿論自衛隊の事も書いていない。

国家防衛が法律に出てくるのは『自衛隊法』や『防衛省設置法』であり、したがって多くの国民が国家の防衛は自衛隊がやることだと思っている。国家の防衛は国民の義務であることが忘れられている。


今年こそは枝葉末節な議論を止めて、国家観に根ざした本質的な議論をして欲しい。

(2017・5・12  松島悠佐)


軍事研究の回想録

『軍事研究の回想録』


昨年5月から約1年にわたって『軍事研究』に「一陸上自衛官の回想録」を書いてきた。

これはジャパン・ミリタリー・レビューの横田社長から依頼を受けて書いたものだが、私の回想録というより私が勤務した時代の陸上自衛隊の回想録を主体にして安全保障法制・防衛力整備・日米防衛協力などについて当時の状況を振り返って書いてみた。今年の6月号で14回になったので終わらせてもらった。当時の自衛隊の姿の一端を理解してもらえれば幸いである。

記載した分量もページ数も多くなったので、別途本にして配ろうと思っている。その際にはまたご連絡いたしますので、ご興味のある方は読んでください。


安倍総理が憲法改正に当たり、自衛隊の合憲化を自らの使命として具体的な議論をしていきたいと表明していることは、安全保障を真剣に考えている証左だろう。

反対に学者の多くが憲法改正には『国民的議論』が必要だと指摘しているが、この『国民的議論』が曲者で結局何もしないで半世紀が過ぎた。


自衛隊は憲法違反といわれ日陰に生まれ世を忍んで育ってきた。だが諸先輩のご努力で精神の支柱はしっかりと育っている。

回想録の最後に書いた言葉は

「陰に生き 今を忍びて鍛えつつ なお失わず日の本の心」である。

これが私の体験した自衛隊の姿だった。      

(2017・5・10  松島悠佐)


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