朱儒庵にて

絵画論を中心に、愛犬るな号(ゴールデンレトリーバー)との生活、薔薇の育成等

制作した作品の掲示と、その説明、また関連した芸術論を思いつくまま述べます

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  卓上のバラ第2弾、少し大きめに描こうとしたが、この構図は額縁売りのための大量描き絵みたいになりがちだ。とにかく対象の描写よりも背景の空間表現が大切だと思った。あと一回り大きくして、頭が切れるくらいの方が良かったかも知れない。壺の方が中心になるだろうが、その方が光を感じる気がする。
  最近つくづく思うが、色彩の分割や配置はイメージがわくのだが、形態のイメージは難しい。ものを観て写すことは出来るのだが、「良い形」をイメージできないのだ。色が魅力的な方が良いに決まっているが、形が良くないと絵は成り立たないのかも知れない。石膏デッサンをやり過ぎると彩色がうまくいかないという、石膏デッサンの弊害がしばしば言われるが、それは違う気がする。木炭を使いこなすことに重点を置くのは悪くないが、白黒のデッサンでも、色彩分割を意識して行えば良いのだ。背景を描かないで石膏だけを描いていると、それはできない。目的が、ボリューム・マッス・ムーヴマンを追求した「良い形」を描くということに徹しているなら良いが、階調だけ描いてよしとしがちで、それだけでは彩色画に結びつかないだろう。

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  台風21号で随分と花も枝も傷んだが、その後に咲いた秋バラ---フェルゼン伯爵とアイスバーグ。5月程次から次には咲かないが、それでも目を楽しませてくれる。毎朝新しい蕾が開いているのに思わずにんまりとしてしまう。
  切り花のバラ第2作。切り花にする時には葉をほとんど落とさないと花保ちが良くなく、6号の画面に少し寂しいのでワインの瓶を加えた。前作で苦労したので、少し楽に描けた。

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 前作のバラが時間の経過で駄目になったので、新たに採取してきて、室内で再び秋バラに挑戦。前作は色の違う花を色々飾ったのが失敗の元だったと反省し、一種類にした。
 いつものことだが、うまくいかないとムキになり泥沼化する。夏と違い絵の具の乾きがおそくなったので画面の中で混ざり合い発色は良くなくなるが、階調は得やすい。

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  昨年挑戦してうまくいかなかった秋桜をまた描いた。4F号なので細部はなく、一見すると何が何だか分からない。春の桜も難しいが、秋桜は木でないだけに余計に難しい。数輪だけ切り花にして室内で描けばそれらしくなるのだろうが、室内で描く花はどうも光が冷たくていけない。台風が来る前の晴れ間にさっと描いて置いて良かった。

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  秋バラが咲き始めた。夏剪定の時期を早めればもっと早く咲くのだが、早すぎると形も色も綺麗に咲かない。剪定から約40日で咲くので、9月の後半に剪定することにしている。本格的には10月末に咲くのだが、浅い剪定をしたものから咲き始めている。
  この絵は春のもの。少しリアルになりすぎているところが気に入らなかったが、気を取り直して描いた。こんなことも最近は多い。絵の道は険しい。


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  シンプルな立ちポーズだが、頭のてっぺんから尾てい骨までの動勢と、上半身を受け止める腰、そして2mほど奥の背景をかくことに徹した。50号位に描けるとよいのだが...

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  同じデッサンから何度も描いたが、なかなかうまくいかなかった。今回はバラの描いてあった古キャンを利用した。背景は、空間をまとめるのに必要最少限にしたが、ほとんど元のままだ。頭部をやや下向きにして、階調をもう少しアンダー気味にするつもりだ。

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  サムホールでなく80Pか60F位に描きたいものだが、デテールを描くことにまだ自信がもてない。とりあえずマッスと階調だけはうまくいった気がする。しかし、台風は来なかったものの暑い日々がやってきた。二階のアトリエは40度近い。エアコンがなければ、作業できない暑さだ。ワンコも寝てばかりだ。ゴールデンレトリーバーはイギリス原産なので、夏は弱い。いままでに何度も熱中症で倒れた。25度過ぎると散歩中ふらついてきて倒れてしまう。あれだけ毛に覆われていて、体温を逃がすのは、舌だけというからかわいそうだ。


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  対象物はそれなりに描けるのだが、背景でつまずく。当初もっと明るい緑だったが、気に入らず結局プルシアンブルーを塗りたくった。結果、引き締まったが少し乱暴にも見える。
  最初の色彩分割の計画が、最後まで続くことはまだまだ少ない。本当は、対象と背景の両方が互いに引き合うようにできていかなければならないのに、だんだん出来てくるとどうも今一に思えてくることの方が多い、困ったものだ。うまくいったと思っていた作品も、後になってつまらなく思えてくるものも多い。2年前に描いたものも半分くらいを古キャン利用してしまった。多分少しは上達しているのだろう。過去に描いたものを否定したくなるのはそういうことだろう。きっちりと描いたつもりでも、画面全体から見ると緊張感がなかったり、動きがなかったり、色合いに深みがなかったり思えてくる。私は、毎日断続的に数時間、3~4点を平行して描いている。描きたいという衝動よりも、上達したい、絵とはどうあるべきものかという難題に、ああかこうかと思いついては試していく、文字通りの試行錯誤をしているに過ぎないのかも知れない。5月後半のバラの季節には、綺麗に咲いたバラを見るだけでうれしくなり、描きたい衝動の方が勝ったまま、あまり考えもなく描いてしまう。それはそれで良いこともある、多分沢山描くので絵の具の扱いが良くなる。油での溶き具合や、筆の速度などはこの方が良い。だが、半分は駄作になっている気もする。

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  データが小さすぎて細部がはっきりしない写真を元に描いた。デテールは描けなかったが、マッスとムーヴマンは描けたと思う。頭部がわずかに小さいかもしれない。大きな絵でも小さな絵でも、全体としてマッスの動きや重さは描けていなければならず、階調も丁寧で揺るがないものでなければならない。


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  久しぶりにワンコを描いた。古キャン利用なので、余計なでこぼこがあるが、さらっと描いた割にはある程度の重みはでる。人物だとさらに必要だが、マッス(対象物の塊としての形)をしっかりと表現できなければならない。空間との緊張関係と調和で画面をつくることができないといけないと考えている。


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  描きかけのまま一ヶ月以上も放置してしまった。中央の葉を含む背景がうまくいかず、諦めかけていたが、加筆修正したらなんとか見られるようになった。サムホールに比べて、少し大きな画面になるだけで難しくなる。まだまだ技術が足りないのだろう。

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  クィーンエリザベスはまだぽつりぽつり返り咲く。5月の頃より小ぶりになったものの形は整っていて美しい。



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  まだまだ次から次に返り咲くが、綺麗には咲ききらない。未熟なうちに枯れてしまう。5月と違って葉から水分が揮発する量が多いのかもしれない。地植えのバラには、根の成長のために水遣りはできるだけしないことにしているが、さすがにこの時期だけは3日に一度程度たっぷりと水遣りをすることにした。この絵も古キャン利用。


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  前に描いたもののうち面白くないと思った作品を古キャン利用している。元の色合いをできるだけ活かして描くので、早くできる。また色が強くなり、うまくいけば面白い絵になる。

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