2006年08月28日

人生史上最も有意義なカンファレンス

 先日から何度か言っていたL.L.Ringに行ってきました。開幕は朝の10時、閉幕が夜の9時で、総計11時間という超長丁場でしたが、あまりその長さを感じさせない内容で、割りと疲れもなく良かったです。

 では、各場面毎に少し感想を言わせてもらいますと・・・


1.Language Update
 
 これは、LL界での進歩や変化を、各言語の第一人者が8分以内で述べるという内容のもので、全部で12人の専門家が出演していました。この言語に興味がわいた、だとか、ああなるほどこの言語はこう進化するのか、とかいうのは結構ありましたが、中でも特に印象深かったのは『OCaml』ですかね。正確には、言語自体にではなくその思想に共鳴したといったほうが良いのかもしれません。
 
 というのも、OCamlの思想というのが『マルチパラダイム』というもので、どんなスタイルでもプログラミングできる言語らしいのです。具体的には、必要に応じて『関数型』でも『手続き型』でも『オブジェクト指向型』でも行けるってことらしいです。
 
 これってすごく重要で、解決しなければいけない課題によって、最適な型が違うことが多いからです。たとえば、現実の物体になぞらえてやったほうが上手く良く『ゲームプログラミング』は『オブジェクト指向』が。『数学的・再帰的課題』には『関数型』が適しているといわれています。マルチパラダイムであれば、これらをひとつの言語で扱うことができるのです。マルチパラダイムは処理性能こそ得意ではなさそうですが、書きやすさと見易さの点では有利な方法なように思えます。
 
2.LLで関数プログラミング
 
 これは、LLの関数型言語の有効性について数人のパネラーがディスカッション形式で述べるという内容のものです。正直、この道に精通していない僕には良くわかりませんでしたw それでも、型推論のメリットデメリット、型付けの重要性など、知的好奇心をくすぐられるようなテーマも幾つかあったので、それなりに面白かったです。
 
3.対戦「じゃんけん2.0」
 
 5人の対戦者がそれぞれの言語でじゃんけんゲームをつくり、それらをネット(TCP)でつないで直接対決させるという企画です。それぞれネタに走ったアルゴリズムを搭載してきていて楽しかったです。
 我等がActionScriptは会場内のボイス音量で手を変化させるという変り種をもってきたにもかかわらず、賞数で第二位という快挙を成し遂げていました。凄いw
 一位はJavaScriptでした。まじめに実装してきたんでしょう。
 荒業だったのはPython。タブ(あと改行)がプログラミングの重要な位置を占めているこの言語で、改行なし(=1行)でじゃんけんゲームを作ろうと画策して、実際に作ってしまいました。さすが東大。ネタも超絶技巧。
 
4.キミならどう書く
 
 数チームが数時間でWEB家計簿を作ってくるという企画。各言語のフレームワーク(プログラミング支援ソフト)を駆使して作ってくるというのがサブテーマのようです。なかでも興味深かったのは『Ruby on Rails』、『Ethna(PHP)』です。数時間でそれなりのアプリを作れてしまうのがフレームワークの力なんですね。今後使うかもしれない。
 
5.LLGong
 
 最後のイベントです。各出演者がそれぞれ作ったプログラムを自慢するという企画。
 面白かったのはPythonで実装した、ニューラルネットワークを用いた『Spamメール分配ソフト』。ネットワークの状態遷移がリアルタイムで見ることができるので、楽しかったです。本当にニューロンが発火してました。これも東大院。
 興味深かったのは『Plagger』。RSSというデータベースの一種(=Model)と、その表示画面・出力(=View)を、Control部のプログラミング無し(正確にはプラグインですが)でつなげてしまうという物らしいです。ViewとControlを分離出来たらなぁ、と思っている僕にとっては、少し違いますが、センセーショナルな物に見えました。近いうちに研究してみようと思いました。
 
 
 とまぁ、こんな感じですか。僕にとっての忘れてはいけないキーワードは以下です。
 
 『マルチパラダイム』
 
 『Plagger』
 
 
 
 『小飼弾』w

dsler at 22:16コメント(0)トラックバック(0)学術・研究  

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