必要なものとしては、以下のものとなります。このブログでは、ダンスミュージックに焦点を当てていますが、ここで紹介する機材は、ジャンルに関わらず音楽制作に必要な共通ものと言えるでしょう。


  1. パソコン(Mac/PC)
  2. DAWソフトウェア
  3. オーディオインターフェース
  4. MIDIキーボード
  5. モニタースピーカー
  6. ヘッドフォン
  7. マイク/マイクスタンド
  8. ソフトウェアシンセサイザー

パソコン (Mac/PC)


まずは、パソコン。当たり前ですが、数多くの機種があるので、どれを買っていいのか迷う人も多いと思います。より速いコンピューターに越したことはありませんが、現行の機種であれば、Core i5、可能であればCore i7を搭載したパソコンであれば、問題ないでしょう。

macpc

Mac/Windowsで迷う人もいますが、大半のメジャーなDAWソフトウェアは、Mac/Windows版ともに用意されており、どちらでも大丈夫ですが、使い慣れた方にした方が良いでしょう。コンピューターがあまり得意ではない方には、Macをお奨めします。コスト面で高くつくことを挙げられる人がいますが、何らかのトラブルに遭遇した場合、Macの方が比較的簡単に対応できることが多く、トラブルの解決にかかる時間ロスを考慮した場合、結果的にMacの方が安いという考え方ができるかと思います。一方のWindows PCの利点としては、カスタマイズ性の高さと導入コストの安さが挙げられます。どちらも一長一短であり、すべての人にどちらの方が良いと言う決定的な理由はありません。


次にメモリとストレージ(ハードディスク、またはSSD)ですが、メモリは最低8GB、ハードディスク/SSDの容量は、250GB程度が目安となります。ただし、Kontaktのような本格的な大容量サンプラーを多用する場合は、メモリ16GB以上、HDD/SSDなどのストレージは2TB以上は用意したいところです。


またタブレット端末で、トラック制作をできるものもありますが、現状では簡易システムと考えた方が良いでしょう。現在のタブレットの性能が、DTMで必要とされるスペックに到達していないためです。 
 

DAWソフトウェア


トラックを作るためのソフトウェアですが、極論を言うと、どのソフトを使ってもできることに、大きな差はありません。操作方法が自分に合う、合わない、付属ライブラリーの音色の好き嫌い等が大きな決め手となります。それでは、ダンスミュージック的な観点からメジャーなところを紹介していきましょう。


Ableton Live

ダンスミュージックにおいては、世界的にも一番人気の高いソフトウェアです。特にEDM系のDJ、アーティストにおいては定番中の定番と言えます。Mixcloudなどにアップされているミックスや、マッシュアップ制作においても定番ソフトになっています。Skrillex、KSHMR、Deadmau5、Laidback Luke、日本でも人気の高いMadeon等が使用しています。
ableton_live

FL Studio

こちらも、Abletonと人気を二分するソフトウェアです。付属しているソフトシンセがまさしくダンスミュージック向けのものと言えるでしょう。Martin Garrix、Afrojack、Oliver Heldens、Avicii等が使用しています。
FL12

Logic Pro X (Mac専用)

Apple社自らが開発を手掛けるソフトウェアです。上記2つのソフトウェアは、よりダンスミュージック向けの色合いが強いのに対し、こちらは、より多くのジャンルに向けた印象です。付属のソフトシンセやライブラリーも秀逸と言えますが、ダンスミュージックに特化されているわけではありません。Hardwell、Armin Van Buuren、Nicky Romero等が使用しています。
Arranging-and-Production-In-Logic-Pro-X-Graphic
 

Cubase Pro

伝統あるソフトウェアの一つで、開発元のスタインバーグ社が現在ヤマハ傘下でもあることから、日本でも人気があります。個人的な印象としては、ポップス向きな印象ですが、EDM系ではZeddが使用しています。 
cubasepro9

Bitwig Studio

元Ableton Liveを開発していたメンバーがスピンアウトして開発した、2014年発売の新進気鋭のソフトウェアで、僕も使用しています。ドラムンベースのXilentが使用、Deadmau5やFar Too LoudがAbleton Liveと併用しています。
bw2_ss2

Pro Tools

商用スタジオでは、これ以外にはないほどの定番ソフトウェアですが、EDM系で使っている人は皆無です。一方でヒップホップやR&Bの人は、他のソフトウェアと併用している人が多いです。その最大の理由は、このソフトウェアの強みである商用スタジオとの互換性です。商用スタジオでボーカルや楽器をレコーディングし、続きの編集作業等を自宅で行えます。逆に、そのプロセスを行うことが少ないEDM系の人には使うメリットがありません。
pt_ss2
 


オーディオインターフェース


音の入力と出力を行う装置です。簡易的にパソコンに内蔵されている出力を使用することもできますが、音質面においてお奨めできません。また、ボーカルやギター、ベース等の生楽器のレコーディングにもオーディオインターフェースは必須となります。


各社から様々な製品が発売されていますが、必要な入力/出力チャンネル数に応じて決めていきます。それぞれ2~4チャンネルの入出力ができれば十分だと思います。


使用例としては、以下のような感じです。


入力

Ch 1: マイク

Ch 2: エレキギター

Ch 3: DJミキサー(左チャンネル)

Ch 4: DJミキサー(右チャンネル)


出力

Ch 1: モニタースピーカー(左チャンネル)

Ch 2: モニタースピーカー(右チャンネル)

Ch 3: (不使用)

Ch 4: (不使用)


この場合、4 IN/2 OUT以上の機能をもったインターフェースが必要ということになります。この他にも、ハードウェアシンセサイザーなどの購入を検討している人には、それに対応する入力チャンネル数を持ったインターフェースが必要となります。


Zoom UAC-2

日本のメーカーで、紹介する中では最も価格帯が安価なものです。2 IN/2 OUT仕様と、構成としてももっともコンパクトな仕様ですが、基本的な設計、ドライバーソフトウェア等、他の競合製品と比較しても秀逸な仕上がりと言えるでしょう。
zoom_uac2_slant
 

RME Babyface Pro

小さいながらも、上位機種の音質を受け継いだ製品です。RME社は音質、ドライバーソフトウェアの安定性ともに定評があります。
 babyface_pro_perspective_right

Universal Audio / Apollo Twin

ビンテージ機材のプリアンプやコンプレッサーをシミュレートしたプラグインを使用してレコーディングを行うことができます。ボーカルや生楽器の録音をする機会が多い人に特にオススメです。MacはThunderbolt接続、WindowsはUSB 3.0専用となります。

※ 最新機種のApollo Twin Mk IIは、このブログを書いている現在Thunderbolt接続専用となります。Windows環境でも使用できますが、Thunderbolt 3ポートを搭載したPCと、Windows 10 Aniversary Editionが必須となります。
apollo_twin_carousel_1
 


MIDIキーボード


直接、弾いて打ち込みを行う人はもちろん、そうでない人にもメロディーやフレーズの確認用として必要です。鍵盤の数、パッドやコントローラーの有無など、様々な仕様のものが発売されていますが、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。


ただし、仕様表には書かれていない、弾いたときのタッチを追及する人は、購入前に実際に触れて確認した方が良いと思います。また、一部の安価な製品には、鍵盤の強度が弱いものが存在します。実際に試奏する術がない場合は、使用している人のレビュー等をチェックした方が良いと思います。



Native Instruments / Komplete Kontrolシリーズ

高価ですが、それだけに基本的な鍵盤としてのクォリティが高いです。加えて、同社のソフトウェアシンセと統合されており、組み合わせて使うと強力なツールになると言えるでしょう。また、鍵盤にLEDがついており、様々な機能を搭載しています。その他、単純に置いてあるだけでカッコイイです(笑)
komplete-kontrol-s-mian


Native Instruments / Maschineシリーズ

こちらは主にヒップホップやR&Bを作りたい人向けで、往年のMPCシリーズを基に設計された、パッド型の入力装置です。コントローラーとしての性能はもちろん、主にドラムの大容量サンプルライブラリーが付属しており、すぐにトラックメイキングを始めることができます。
mashine_studio
 


モニタースピーカー


トラックを作るにあたって、音の音像そのものを確認するために使用します。部屋のサイズに合わせてサイズを決めます。また、重要なポイントとして、壁面に密着してモニタースピーカーを設置する場合には、後面の壁の影響を受けやすくなるという理由から、バスレフポートが前面についているモデルを選択します。


Pioneer DJ S-DJ50X

Pioneer DJは、CDJの印象が強いですが、実はモニタースピーカーも優秀です。コンパクトなボディから、洗練されたサウンドが鳴り響きます。そのサウンドは、まさにダンスミュージック向けだと言えるでしょう。一度、視聴してみることをオススメします。4畳半くらいの部屋なら、これくらいで十分です。さらに広い部屋で作業する場合は、60X、80Xという上位機種もあります。
s-dj50x-main

KRK VXTシリーズ

生産完了と書かれているサイトもあったので、紹介するか迷ったのですが、KRK本家のページにはラインナップされていたので、紹介します。非常にダンスミュージック向けな印象で、Nicky Romeroもこのシリーズ(VXT6だったと思います)を使っていたかと思います。DJの間で、流行ったスピーカーなので、いろんなところで見かけることが多いです。ちなみに、後継機種としてV4 S4があります。
 vxt4_front


Genelec 8010APM

ダンスミュージック向けのスピーカーとして定評のあるフィンランドのメーカーです。ただし、バスレフポートが背面についているので、注意が必要です。
8010a


各社、各モデルによって音が違います。カタログの仕様表では表現できない部分も多いので、実際にお店で視聴して確かめた方が良いでしょう。自分の好きな曲を鳴らしてみて、一番気持ちイイものを選ぶといいでしょう。


ヘッドフォン

ボーカルやアコースティックギターなどを録音する場合には必要です。あとは、音が出せないような夜間の作業時にも必須です。スピーカー同様に、メーカー、機種によって出音の印象はかなり違うので、自分の好みに合うものを選ぶと良いでしょう。


SONY MDR-CD900ST

日本の商用スタジオで、最も定番のものです。すべてのパーツはバラ売りされているので、はんだ付けの技術があれば、壊れたパーツを取り寄せて自分で修理したりすることもできます。
sony_mdrcd900st


マイクとマイクスタンド

マイクはボーカルやギターのレコーディングに使用します。宅録での定番は、Rode NT1-A(NT2-A)ですが、スタジオで定番となっているマイクをクローニングしたMXL V67Gや、最近発売されたAston Originも面白いと思います。スピーカーやヘッドフォンと同様に、同じものを録音しても、機種によって音の傾向が異なります。YouTubeに、マイクテストを行った動画や、機種別の比較動画等がアップされているので、おおよその音の傾向を知るためにもチェックした方が良いでしょう。

Mics
 

マイクスタンドは、マイクを固定するために使用します。カラオケではないので、手でマイクを握ってボーカルを録音することはしてはいけません。
mic_stand
 


ソフトウェアシンセサイザー

ダンスミュージックでよく使用される定番シンセサイザーを次回にとりあげたいと思います。