
山崎雪舟様

山崎雪舟様より、「パキスタン市場への新規参入」につきまして、展開プラン例などを用いてかなり具体的なお話をいただきました。パキスタン現地の経済環境、そして投資環境に関しても具体的でわかりやすい資料なども公開していただきました。
<パキスタンユーザー(消費者)の特徴>
パキスタンのローカルな事情として、経済成長に伴い、酷暑対策として家庭・商店・中小企業などにエアコン、冷蔵庫などが急速に普及。電力急増にインフラが追いつかない状況となっています。このために、大都市でも一日に数買い、一回あたり10分から1時間強の停電が繰り返されています。(例えば、富裕層はパーソナル発電機を各家庭に設置していたりします)
停電の頻発、あるいは砂埃などの影響により、エレクトロニクス製品の故障が多く、購買力のある消費者は耐久性が高く、サポートもしっかりしている日韓欧メーカー製品を選択する傾向となっています。労働者層は価格重視で、国内生産品、あるいは中国製を購入する傾向があります。
いずれにしても、家電選びには日本と同様、耐久性、故障時の対応、既存ユーザーの口コミ(SNS)が重視されています。このように、ローカルの事情を除けば、製品の流行はパキスタンも先進国もまったく変わりなく、例えば iPhone(Apple社)などは価格に無関係に人気となっています。
<パキスタンにおける保証、配送と代金>
【製品配送の事例・1】
本社支店所在大都市は、自社スタッフによる直接配送を優先。例えば、カラチ、ラホールなどは注文当日、遅くとも翌日に直接配送し、代引きによる支払いも可能となっています。
代引き以外には、銀行振り込み、ネットバンク、ATM送金などで着金・平均で翌日に宅急便配送と、こちらも先進国とほぼ同じ状況になっています。
【製品配送の事例・2】
原則交換で対応。エレクトロニクス製品の保証基準を定めている販売会社の事例では、配達から2日以内にトラブルの連絡があれば無条件で交換、1週間以内であれば(動作不良、キズ)交換。
また、修理についてはメーカーごとに異なる保証期間の他、一年間販売会社の修理サービスが尽きます。(ただし、交換部品の在庫が無い場合は待たされることも多い状況です)パキスタンでは、サービスセンターが少ないと修理に長く待たされるため、購入者は(アフター)サービス体制を重視する傾向にあります。サポートはクーポン制を採用していることが多い状況です。
この続きはまた来週に。パキスタンのマーケティング情報は貴重です。
次回もぜひご一読を!
では、良い週末をお過ごしください。