
NUST 大学・ファルーク博士に聞く、
DTS PlatinumRE WAF(プラチナム・アール・イー・ワフ)
第二回 今後の方向性。セキュリティも効率化。
Q:PlatinumRE WAF は、従来の比較・参照とは違うエンジンだと考えて良いでしょうか?
ファルーク博士: そうです。従来のセキュリティエンジン(ソフト)は、比較・参照するタイプのものでした。これを我々は独自のルールエンジンを作ったり、いくつかの機能を搭載することを考えました。このルールや機能を組み合わせることによって、ゼロデイアタックに対応することのできる、唯一の技術製品と言えるまでにこぎつけることができました。

ファルーク博士: 最終的には今後の予定として、総合的なwebセキュリティを実現します。それを実現するには、当然、それを比較すべき対象物が多数増えてきて毎回毎回、新種のアタックが増加して、それをひとつひとつ比較するには性能問題、パフォーマンス問題含めてどう対応するのか?
実際にこれからも開発している中で、性能・パフォーマンスに関しては当然、DTSが持っているキャッシュ技術を含めてどんどんアップしていきます。
今後、向かっていく方向性として、web セキュリティをトータルでやっていくにあたり、それを実現する社会・・・コミュニケーションが行われている全体の効率をアップして、最終的にはエネルギーを低消費電力化していくことに貢献できうる技術を提供していきたいと考えています。これが大きな方向性です。
これだけ情報通信が増加してきていて、情報通信のベースとなっている機器(ICT) の消費電力を下げていくことは、産業全体に課されたテーマです。DTSのキャッシュ技術などはそこに非常に大きな影響を与える技術なのです。この技術を web セキュリティなどに埋め込んでいくことも行っています。
Q: L7 の中での仕事自体を効率化するということですか?
ファルーク博士: L7 の中には、攻撃してきた相手を知るために、効率化させるための様々なキーのエレメントがあります。このキーのエレメントに関しては企業秘密なので詳細はお話できませんが・・・笑
キーのエレメントを実行することによって、最終的なシステム全体の効率化をさせていこうというアイディアがあるのです。
★インタビューは、当初の予定では3回で終了の予定でしたが、公開可能なお話も追加され、さらには動画での公開も予定しておりますので、まだまだ続きます!
★第一回 「背景と、ゼロデイアタック」はこちらです。
セキュリティエンジン
DTS PlatinumRE WAF(プラチナム・アール・イー・ワフ)
日本国内での正式リリース:2009年10月末日予定

2002年に東京工業大学院情報理工学研究科計算工学専攻にて博士号(工学博士)を取得。日本、パキスタン、イタリア、フランスなど各国で技術を紹介するエバンジェリスト。DTSの技術開発の研究チーム(DTS technology design team)の一員。