お子さまが小さい時にシールを家具や壁に貼り、成長してもそのままになっているご家庭は多いのではないでしょうか。無理に取ろうとすると粘着面だけが残り、余計に汚くなってしまうこともあります

この記事では、シールをキレイに取る方法を解説します

【シールが取りにくい理由】

シールを放置しておくと熱や紫外線の影響を受け、シールの粘着剤の粘性や弾性が失われ流動化してしまいます。流動化してベトベトになった結果、シールは取れにくくなってしまうのです。無理に取ろうとすると、粘着剤だけが残ってしまうでしょう。放置し続けると固形化し、より取れにくくなってしまいます
【シールを取るときの注意点】 シールを取る方法には熱や水、溶剤を使ったものがあります。熱や溶剤を使う場合は、シールを取る場所を傷つけてしまわないよう注意する必要があります。あらかじめ熱や溶剤を目立たない場所で試してみて、材質が変質・変色しないか確かめましょう また、シールを取る際はゆっくり取りましょう。素早く取ってしまうと、粘着剤が残りやすくなります。 【熱・水を使ったシールの取り方】 :熱を使ってシールを取る <掃除道具> ・ドライヤー ・ぞうきん <掃除の準備> 窓を開けて、風通しをよくしてください。 <掃除方法> まずはシールを取りたい場所にドライヤーの温風をあて、シールを温めます。シールが温まったら指でシールの端をつまみ、ゆっくり取りましょう。粘着剤が残っていたら、乾いたぞうきんでこすりながら拭き取ります。 最後に水に浸して固く絞ったぞうきんで、全面を拭きましょう
【掃除のポイント】
シールにドライヤーをあてる際、シールとドライヤーの距離は10センチ程度離しましょう。 :水を使ってシールを取る <掃除道具> ・カッターナイフ ・ぞうきん ・台所用ラップ <掃除の準備> 窓を開けて、風通しをよくしてください。 <掃除方法> まずはカッターナイフでシールの表面に細かなキズをつけ、ぞうきんを使ってシールに水をたっぷりつけます。次に、シールより大きめに切った台所用ラップをシールの上に貼り付けましょう。 そのまま10~15分ほど放置した後、ラップをはがしてシールの端を指でつまんで取ります。 最後に水に浸して固く絞ったぞうきんで、全面を拭いたらお掃除完了です

【掃除のポイント】
カッターナイフでシールの表面にキズをつけるのは水を染み込みやすくさせるためですが、キズをつける際は対象物にキズをつけないよう力加減に注意しましょう。 カッターの刃の角度は45°以下にし、切れ込みを入れるようにキズを入れていくのがポイントです また、ラップを貼る際は、なるべく素早く貼るのがポイント水がたれたり乾いたりしてしまうと、シールに染み込む水の量が減り、取れにくくなってしまいます。 【熱・水を使ってもシールが取れない場合は溶剤を使う】 <掃除道具> ・カット綿 ・ぞうきん ・ゴム手袋 ・ベンジン ※市販のシールはがしを使う時は、書かれている使用方法に従ってください。 <掃除の準備> 窓を開けて、風通しをよくしてください。 また、溶剤を使用する際は必ずゴム手袋をはめましょう。液がたれないように手袋の端は折り返しておくことがポイントです。 <色落ちの有無の確認> シールが貼り付いている場所の素材によっては、溶剤を使うと変色や脱色が起きてしまうことがあります。溶剤を使用する際は、あらかじめ目立たないところで使ってみて、変化の有無を確認しましょう。 <掃除方法> ベンジンを含ませたカット綿をシールのまわりにあて、シールの端からベンジンを染み込ませます。ベンジンが充分に染み込んだ部分からゆっくりシールを取り、取れなくなったらまたベンジンを染み込ませ、軽くこすりましょう。一連の作業を何度か繰り返します。 ベンジンが乾いたら、水に浸して固く絞ったぞうきんで全体を拭きとってください。 【掃除のポイント】 窓についたシールを取った場合は水に浸して固く絞ったぞうきんに、ガラス用洗剤をスプレーしてシール跡を拭き取りましょう。最後に、ガラス全面を拭いてください。 シールを取る際は適切な洗剤を使いましょう シールの粘着面は時間が経つほど取れにくくなります。素材を傷つけないよう気をつけながら、水や熱、溶剤を用いてキレイに取りましょう。 ダスキンでは「窓ガラス・サッシ・網戸クリーニング」を提供しています。シールがうまく取れず残ってしまった汚れのほか、雨や砂ぼこりなど窓ガラスの汚れをプロの技できれいに落とします。窓ガラスの汚れでお困りの方は、ぜひご相談ください。