2006年05月08日

大洗・割烹「井中」

アウトレットがオープンして、近頃話題の大洗。これから夏に向けて、ますます賑わいを見せるこの街に、モダンな和食のお店が出来たと聞いて行って来ました。(正確に言うと連れて行っていただいてごちそうになりました!苦笑)その名は「井中(いちゅう)」。

井中外観それが…夜だったので…まともな写真が撮れなくて…(いいわけ)ネットでも話題になっているので、お店の雰囲気などは皆さんのページに助けていただきます。
素敵なレポーターさん達が茨城を紹介する大洗観光協会のサイト「よかっぺ!大洗」や、マコやんさんの選ぶ和食ベスト10にも登場。koroさんのブログ「More Gourmet」にもきれいなお写真が。(お写真上手だな〜)

私は夜のコースを堪能してきました。冬に行った記録なのでメニューは冬食材ですがご容赦を。(ブログは三日坊主なんですが、ネタは日々撮りためてはいるのです…)



内装もインテリアもおしゃれなお店です。カウンターとテーブル席。私たちは中庭の見える離れのテーブルに通してもらいました。夜はライトアップされていてきれい。


井中あんきも
アンコウの季節だったので、突き出しはアン肝でした。もう間違いなくうまいんですが、さすが漁師街、この厚みをご覧ください。ポン酢で食べて、お口の中が幸せいっぱいに。


井中メヒカリ
メヒカリもいつもは唐揚げですが、干物とは珍しい。さっとあぶり、頭までパリパリと香ばしい。


井中ごま豆腐
ゴマ豆腐の揚げだし。サッと揚げてツユとワサビで。中はとろーり、揚げた表面は香ばしく、これも美味しい物でした。器がまた、どれも素敵なんです。


井中刺身
お刺身の厚さもほれぼれします!これも高つきと言っていいんでしょうか、扇型の器が立派で。ツマのワカメまでぷりぷりとおいしい。


井中焼きはまぐり
焼物はハマグリ。岩ノリが天盛りになって、磯の風味満点でした。


井中鴨鍋1
お鍋は鴨。若い板前さんが楽しくおしゃべりしながら支度してくれます。長く煮た方がおいしいので、しばしお待ちをと。


井中鴨鍋2
お野菜たっぷり、お出汁に鴨のおいしい脂がまわって、それはそれは美味。しっかりと肉感を楽しめる厚い身は、噛み締める度においしい。


井中うどん
最後はおうどんが。青く柔らかいネギがたっぷり。シンプルなおうどんはスルスルッと納まってしまいました。

しまった、デザートを撮り忘れた(泣)みなさんの記事を読むと、ランチも好評のようですね。人気は2100円の井中膳。8皿がお盆に乗ってボリュームも満点。えーと、私がいただいた
コースは、ご馳走になったのでお値段未確認です。すいません(苦笑)
場所が少しわかりにくいんですが、本当に隠れ家という雰囲気で、辿り着いた時は嬉しいですよ。最近どこかおいしいところある?なんて向きに、ちょっと水戸からドライブがてら連れていいってさしあげると、きっと喜ばれると思います。大人のランチ・ディナーにぜひ。


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●大洗・割烹「井中」
大洗町磯浜二葉7812-8
tel/029-266-1171
11:30〜14:00/17:30〜22:00
月曜定休
地図で言うとこのあたり

e1972 at 06:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 茨城県水戸市周辺のグルメ情報 

2006年04月03日

水戸・弁当「サトー食品」

追記:残念ながら、以下記事でご紹介した「サトー食品」さんは閉店されたそうです。コメント覧で情報をお寄せくださった「りっと」さん、「マリン」さん、ありがとうございました。その中で、大変重要な情報と思いますので、以下にりっとさんからのコメントを引用させていただきます。
▼りこさんのコメントより
サトー食品さんは都合により閉店しました。再開はしないそうです。
たまに「いつ再開しますか」と電話をされる方がいるそうですが、すでに一般家庭ですので電話対応が大変だそうです。(家族の方の話です。)
問い合わせの電話はぜひ遠慮してください。お願いします。


「奇跡の弁当」と呼ばれるお弁当屋さんがある。ついに私もその洗礼を受けてきた。いつもお世話になっている「mitoぐるめ情報」さんで紹介記事を読んでいた「サトー食品」さんである。他にも 「娘にサッカーやらせたいパパ」さんブログや、渡辺さんの「ひとりたび」ホームページのコラムや、おまんじゅうさんの日記など、ネットでも多くのレビューを読んでいた。
 何が“奇跡”と言わしめているかというと、その量とコストパフォーマンス。もちろんお味も。ここのお弁当を食べたら、コンビニ弁当に480円を払うのが贅沢な気がしてくる。写真とイラストでレポートします。


サト−食品外観

新県庁の交差点から少し入って、看板を発見。昼前からひっきりなしにお客さんが入ってくる。大勢の店員さんが忙しく働く。並びながらしばし店内を観察。店員さんのひとりが鶏ササミのようなお肉に海苔とチーズを乗せてクルクル巻く作業をたんたんとこなしている。すごい数。ほとんどが手作りのおかずなんだろう。

サト−食品のメニュー

お弁当メニューは「日替わり幕の内弁当」「唐揚げ弁当」「ハンバーグ弁当」の3種類と少ないが、この3種類でいいんだというのは後からわかってくる。手頃なお値段、全て500円のワンコインだ。

サト−食品のショーケース

ショーケースにはおかずも並び、単品でも買える。子供を連れた若いお母さんが煮物だけ買っていったりしている。お昼のおかずだろうか。オニギリの他に、サンドイッチもある。普通の食パンの厚さに卵サラダがたっぷり入って120円。
 ぼんやりしているとどんどんお客さんが来る。まずは基本の幕の内からと注文。ここでもしばらく待つのは、熱々の揚げ立ておかずを詰めてくれるからだ。時間のない人は電話で予約をしてから取りに行くのがいいと思う。(番号は一番最後に)


サト−食品の日替わり幕の内

じゃーん。これが「日替わり幕の内弁当・500円」ごはんが見えません。ずっしり重量感、ほんとうに奇跡だと思います。車内で撮影、さっさと帰宅して食べます。

オカズでフタが持ち上がってる
ワゴムで十字にとめたフタが、おかず満載で閉まり切らず持ち上がってます。

サト−食品の幕の内・第一階層

第一階層。様々な揚げ物やカボチャ煮、漬物、スパゲティサラダが見えます。ご飯もたっぷり。でもこれだけじゃないんです。

サト−食品の幕の内・第二階層

食べながらおかずをフタによけて行くと、第二階層にはイカや大根の煮物、春雨サラダ、たっぷりの千切りキャベツがかくれているのです。すごい、本当にすごい。

サトー食品のハンバーグ弁当

これは後日買った「ハンバーグ弁当」メインのハンバーグよりサブおかずが多い!弁当メニューが幕の内、ハンバーグ、唐揚げの3種類しかないのはこういう理由からか!どれ買っても豊かさは一緒なのだ!ちなみにハンバーグは、荒びきのお肉感たっぷり、甘辛ソースがご飯にぴったり。

揚げ物がメインにも見えるけれど、煮物やキャベツも(隠れているが)たっぷりで、お味は市販弁当にありがちなしょっぱい物ではなく、ご飯にあう冷めてもおいしい味。ソースと醤油が付くが、なくても充分おいしくいただけました。何よりも種類が豊富で楽しめます。他の方のブログに「2人で食べてちょうどいい」とあったのには納得。量はかなり多いので、女性や小食さんはそのつもりで。私はどうしているかというと、お昼に食べて、残りをオヤツに食べる派。これ最強、おすすめ。でもその日のうちに食べましょう。

おかずがどれも工夫を凝らした物で、何が入っているんだろうと楽しみながら食べました。評判の鶏の唐揚げ
もおいしかった。以下、詳細は食べながらイラストにメモしたのでどうぞ。(クリックで拡大します)

サトー食品お弁当スケッチ



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●弁当・惣菜「サトー食品」
水戸市笠原町1498-2
弁当は10:00ぐらいから、日曜・祭日
50号バイパス、サントル千波交差点を新県庁方面に入り、昭和自動車教習所をすぎて、県開発公社と河川国道事務所の交差点を右折、2本目の角。

※閉店されたとのことです。


e1972 at 12:29|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 茨城県水戸市周辺のグルメ情報 

2005年09月15日

「いなだストーンエキシビジョン」にお出かけを!

ISEポスター
今日は茨城のおすすめイベント情報です(´∀`) 笠間市の稲田で、日本グラフィックデザイナー協会のメンバーがオブジェをデザインし、稲田の石屋さんが彫刻する展覧会が開かれます。「稲田のみかげ石」と言えば、古くから高級建築材料として高名。石きり場に小学校の時遠足にいって、お土産にブンチン石をもらったのを覚えています。

その参加メンバーがすごくて、福田繁雄 永井一正 浅葉克己 青葉益輝 上條喬久 中村誠 勝井三雄 佐藤卓 U.G.サトー 松永真 秋山孝  小島良平  古平正義 新村則人 仲條正義 中西元男…といった、日本を代表するデザイナー達!


永井一正さんは、茨城県のバラマークを造った人ですし(´∀`)


さらに面白いなと思ったのは、なんと展示会場が「石きり場そのもの」なんです。大きい作品は5mもあるそうですよ。すごい迫力ですよね。 2005年10月8日(土)9日(日)10日(月)の3日間、ぜひドライブがてらに芸術の秋を楽しまれてみては!

詳しくはこちらにまとめましたんで、どうぞ!
http://www17.ocn.ne.jp/~doc/ise/

e1972 at 20:10|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 茨城県の情報 

2005年07月10日

ひたちなか「ジェノヴァ」のパスタと農園

お久しぶりでございます。ブログを始めた頃、ゲストブックに「続けるの大変よ〜」とアドバイスいただいたとおりに、思いっきり放置してしまいました(泣)やっぱりこう、きちんと取材して、写真も撮って…なんて意気込むとダメですね(苦笑)覚え書きメモみたいな気楽さがいいのかも知れないなぁ。というわけで、久しぶりなので一生懸命レポートします。
ちょっと仕事がらみで、生パスタを作る現場を見ることができました。まず食べて、作るところを見せていただいて、素材の見学で畑まで連れて行ってもらえました。こぼれ話しをツラツラと。おつき合いください。

●まず食べて

ジェノバ店内 ジェノバコロッケ
ひたちなか、水戸にあるイタリアン「トラットリア・ジェノヴァ」さんでパスタランチをしました。おじゃましたのはひたちなか店。勝田の33m道路、NTTの向いにあるかわいらしいお店です。 前菜、パスタ、デザート、ドリンクが選べます。私は前菜にイタリアのライスコロッケ“スップリ”を。コロンとかわいいまん丸、揚げ立てで熱々です。 パスタは平打ちのタリアテッレ、キャベツとアンチョビのオイルソースです。このパスタ、緑色をしています。ホウレン草?と思いきや、めずらしいアシタバを練り込んだそう。明日葉は伊豆諸島の八丈島が原産、セリ科の野菜で、栄養豊富と言われています。近年茨城で特別な品種の栽培が始まり、ジェノヴァさんはアシタバ入り製品の開発に協力されているとか。その会社のブログにも記事がありました。

ジェノバパスタ
生の葉は少し独特の苦味があるそうですが、パスタはクセがなく、緑もきれい。これで栄養的にもバッチリならおいしくて体にもいい食べ方だなー。そして、柔らかいキャベツ、アンチョビの塩気がおいしい、オイルソースの生パスタはモチモチとした食感でとてもおいしいです。以前も生パスタを出すお店に行ったことはあるんですが、その時は「普段食べている乾麺のアルデンテな感じとは違う、別物」という違和感を感じていたので、このモッチリ感は生パスタ再評価!でした。デザートはチーズのタルト。赤いブラッドオレンジジュースを飲んで、満足満足。

ジェノバデザート

そして、普段はお客さんとしてはここまでなんですが、今回生パスタを作る所を見れる貴重な体験をしました。せっかくの機会だったので、ぜひ皆さんにもお伝えしたく、以下、仕事の取材メモから抜粋します。文体が変わってますが気にしないでください(笑)アシタバやビーツなど、様々な素材を練り込めるのが生パスタの醍醐味だそうで、その内容をお届けします。

●作るところを見せていただいて

(追記:ジェノヴァさんのひたちなかにある2軒目「パスタイオ・ジェノヴァ」におじゃましました。パスタイオはパスタ職人という意味で、お店で出す製品をここで作っています。テイクアウトで買うこともこちらでできます。住所等は文末に)

ジェノバビーツ

店には午前中まで畑にいたというビーツ(赤カブ)が届けられた。塩茹でにしたピューレを生パスタに錬り込む。目のさめるような、透明感のあるルビーレッド。アシタバを入れたグリーンと、プレーンでコンキーリエ(貝型)のショートパスタにすると、3色のイタリア国旗になった。

ジェノバ3色

ジェノバマシン
ジェノバパスタ

パスタマシンはローラーで伸ばすタイプもあるが、これは圧延で何トンという力をかけて押出すタイプ。その力がモチモチ感を生む。出てくる所の口金を変えると100種類も作れるそうだ。

黒トリュフを刻み、チーズとクリームで作ったソース・タルトゥファータで試食。ゆでたままのビーツはほんのり甘かったが、実際は味を感じるほどパスタに入れると、加水率の関係もありモチモチ感がそこなわれてしまう。カラーパスタの醍醐味は色がメイン。しかし野菜の栄養もプラスされるのだから言うことなし。

「コンキーリエだとからみすぎて、このソースだとちょっと重かったかな」なるほど、様々なパスタの形はそうして選んでいるのか。たっぷりとおいしいソースをたたえた貝のくぼみは、願ってもないのだが、ソースとパスタの相性を探るのもプロの仕事だった。
 地元ひたちなか市で、まだ需要の少ない西洋野菜づくりに無農薬で取組んでいる生産者さんとの出会いが、野菜料理に力を入れるきっかけと言う。「真面目に作ってるところをみると、絶対無駄にできないと思うんです」とシェフ。畑に連れていってくれた。

●素材の見学で畑まで

大和田農園2
広大な畑は、アゼ道まで雑草ひとつなく美しい。「無農薬なんですぐ草が生えるから気を付けてます」と「ひたちなか食彩倶楽部」の大和田さん。半分は名産干しイモ用の白いさつまいもが植わっている。このあたりの農家さんの主収入だ。その片隅に、デパートでもめったに見かけない珍しい野菜達が植わっている。

紫の根のコールラビ、ピンクのフリルはシルクレタス、普段のキャベツより肉厚でその名のとおり細かいシワがあるちりめんキャベツ、ズッキーニはちょうど花が咲いていた。イタリア料理ではこの花に詰め物をするレシピがあるが、花部分は土に触れるとすぐダメになるので、売場では花屋のように花びらにセロハンがまかれるナイーブな物だ。トレビス、ゴマの風味がするルッコラ、写真には撮れなかったがルバーブやオークリーフなど書き切れない。
 「これ、ちょっと食べてごらん」とちぎってくれたのはマスタードグリーン。丸めてほうばりシャクシャクやると、急に辛みが!ツーンと鼻をやられたが、その後がなんとも爽やか。「うちではパニーニのサンドイッチに必ず入れるの。そうするとマスタードがいらないんだよね。」なるほど、それはおいしそうだ。

大和田農園1
「一気に仕上げず、ゆっくり自然に生えるのを待つんです」肥料は一切やらず、水も雨を待つだけの自然流だ。「後は自分でやれと、ある程度厳しくするんです。すると人間と一緒で、自分でなんとかしようとする。あったかい気持ちで見守るんです」うーん、と心の中でうなった。リアルな現場の言葉は、まるで映画の台詞のようにドラマティックなのだ。
 一般市場にはまだなじみが薄く、レストランに直接卸しているのがほとんどだとか。「もっと食卓に登るようになるといいんですが…」とも。たしかに無農薬野菜は割高だ。スーパーでは輸入野菜が比べ物にならない安さで買える。計画生産できないから、野菜セットの宅配なども、何が送られてくるか読めず献立に苦労するとも聞く。便利と健康を両立するのはむずかしいのだ。
 とっさに口をついた。「でも、まずレストランさんがこだわりを持って最高の料理を提供してくれることが、やっぱりプロの料理は素材から違うねと、外食の価値を上げることになりませんか。今度は家のサラダでもルッコラを使ってみようとか、家庭の食卓に啓蒙してくれるのも、お店の役割にはなりませんか」なるほど、そうですね…と笑顔を見せてくださった。今思えば現場の方に生意気を言ったと思うが、本心だった。

ジェノバコンキリーエ
プロの料理と、それを支える生産者。野菜、魚、肉、全ての素材を産地から追いかけ選び抜いて作ったひと皿を、お金を払うだけで味わえるとは、消費者とはなんて幸せなんだろう。仕事ではありながら、足の裏に土を感じ、その場で味わい、様々な緑を愛でる機会に恵まれたことも幸せだった。

 資料にわけてもらったパスタをながめていたら、コンキーリエが笑っているように見えた。

…今回は仕事で行った取材ということもあり、ちょっとお店寄りな日記かもですね (´∀`;) 長文を最後まで読んでくださってありがとうでした。

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↓生パスタ工房とデリカテッセン

●パスタイオ「ジェノヴァ」
ひたちなか市松戸町3-3-15
tel/029-270-1117
10:00am〜10:00pm、年中無休
お惣菜・パスタ・パスタソース・デザートのテイクアウト専門店。


↓こちらはレストラン

●トラットリア「GENOVA 双葉台店」
水戸市双葉台4丁目596-1
tel/029-254-3360
11:00am〜2:00pm/5:00pm〜10:00pm、年中無休

●トラットリア「GENOVA ひたちなか店」
ひたちなか市東石川3-20-5
tel/029-275-7357
11:00am〜2:00pm/5:00pm〜10:00pm、年中無休


↓見学に行った畑
「ひたちなか食彩倶楽部」大和田さん
ひたちなか市長砂1
tel/029-285-0453



e1972 at 23:45|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 茨城県水戸市周辺のグルメ情報 

2005年03月24日

駅南・イタリアン「ダル ソウシ」

グルメな先輩から「駅南の大通りぞいに本格的なイタリアンレストランがあるらしいんだけど、知ってる?」と聞かれた。通り沿いならピンときそうなものの、どうも思い付かない。数日後「ダルソウシ」というちょっと不思議な名前を聞く。市役所入口のローソン、ガストの先、千波湖方面へ進んで桜川にかかる手前のビル。右隣にはヒップホップのレコードショップ。左側にガラスばりの赤い扉…そういえば。ずっと前を通りながら喫茶店かと思い込んでいた場所だ。→地図のリンク「Ristorante DAL SOSHI リストランテ・ダル ソウシ」、“ディナーは6000円からだよ”と言われたことを気にかけていて、確定申告が終わった日に自分へのご褒美として出かけてみた(笑)

店内はさっぱりとカジュアルで、けして敷き居の高い感じはない。シェフがひとり、どうぞどうぞと案内してくれる。「何か苦手な物はありますか?」「好き嫌いないんです。おまかせします」…「何か飲まれます?」「お酒苦手なので、お水でもいいですか?」「もちろんです、どちらがいいでしょう」めずらしいミネラルウォーターのビン。ガス入り(炭酸水)をお願いした。炭酸水は飲むと口の中がすっきりして、次の料理の味を楽しむのにいいと何かの本で読んでから、なるほどと思ってそうしている。「お料理のこととか、なんでも聞いてくださいね」そういって厨房へ。忙しく料理をする様子が、座った席から見える。なんだか期待できそう。

ほどなく料理が運ばれて来た。結論を最初に言うと、“出てくるものがいちいちおいしかった(笑)”どのお皿も、こんなのどうかな?と挑戦的なシェフの創意工夫が詰め込まれて楽しく、かといって難解ではない、素材が生きたおいしい料理。以下、コースをおってご紹介します。


ダルソウシ料理

「ホタテと春野菜のグリエ 赤ピーマンとローズマリーの新芽のソース」
ホタテはレア、サクサクのズッキーニと、真中の赤いクキはほうれんそう、紫のは菜の花、フルーツピーマンのソースはオレンジ色。こげる程に焼いた野菜はほろ苦く、オリーブオイルと塩の味で血液が浄化されるようなおいしさ。野菜がどれも味が濃く、シンプルな調理で生かされている。一本半の大きなズッキーニをペロリと食べてしまった。

「ニョケッティサルディ、芝海老、自家製ドライトマト、イカスミのソース」
しっかりと歯ごたえのある湯で加減のシェル型のパスタが、ぷりぷりのエビとしゃきしゃきのエンドウ豆と相性よし。奥一文字に黒いイカスミのソースがあり、パスタの下には田ゼリとルッコラの新芽で作ったピュレが忍ばせてあって、シャクシャクとした歯ざわり。食べ進める度に味がかわって面白い。かかっている黒いフレークはブラックオリーブを乾燥させたもの。付け合わせのアスパラにはチーズがかかって、濃厚なミルクの香り。フルーツトマトはセミドライになっていて、口の中ではじけると甘いシロップのような果汁がほとばしる。

「仏産仔羊のロースト 各部位ごとに火を入れて」
ラムチョップのローストは良くあるメニューだが、骨と肉にわけて焼いてある。ロース部分は見事なロゼ色に火がとおっていて、降られた岩塩が肉汁で溶け、それだけで充分なソースという感じ。右にはじっくり焼いた骨が。フィンガーボールを出され、どうぞ手づかみでと。こんがり焼けた骨付き肉がおいしくて、いつまでもかじってしまった。つけあわせはほくほくのポテト、かみしめると甘酸っぱいジュースがあふれるてとろけるナス、シャキシャキのウド。

ダルソウシ口直し

「苺の泡とジェラート」
「お口直しにまず一口どうぞ」と出されたカップには、ミルクのジェラートと、ニンジン、サフラン、デコポンで作ったというオレンジ色のジュレが。すっきりと優しい甘さの軽いジェラートを食べ、言われたままにカップを戻すと、その上にイチゴ10粒分のピュレにボンベから炭酸ガスをショワーッと噴射?(しているように見えた)し、ピンクの泡が乗ったカプチーノ仕立てになって帰って来た。パチパチはじける、濃いイチゴ味のソーダだ。ジェラートと混ぜて食べると、白、ピンク、オレンジ。味も見た目も楽しい。「大人のクリームソーダって感じでしょう」と言われて、妙に納得。

ダルソウシデザート

「チョコレートムース“ボネ”とビーツのジェラート、サンブーカ風味のパイナップル」
しめくくりはショッキングピンクのシャーベットが、小豆餡のような見た目のこげ茶色な物にのって出て来た。パイナップルの一切れとともに、ビビッドカラーのお皿。「なんのジェラートかわかります?」とシェフ。アンコに見えたものは濃厚なチョコレート味。ピンクは不思議な風味…おいしい!でもまったくわからない。「ビーツ(赤カブ)なんです。甘い味とキレイな色をなんとかデザートにできないかと思って…チョコムースはアマレットをきかした伝統的なデザート『ボネ(Bune`t)』です。パイナップルにはサンブーカ(ハーブの入ったリキュール)をかけてあって、これは修行したイタリアのリストランテでよく出したデザートなんです。サンブーカの風味で、生のパイナップルとはまったく別な物になっているでしょう」だって!

最後はエスプレッソをダブルで頼んで、旅行してきたトルコのお土産というドライフルーツがぎっしりつまったバターケーキと、アマレット風味のマカロンを。

こんなに詳細に記録しているのには訳がある。帰り際に「ご希望の方にこんなファックスを送ってるんですよ」と、おすすめメニューとシェフの一言がそえられたファックス通信を見せてくれた。ぜひと番号を残し、食べた料理を日記のネタにとメモをして、聞きもらした材料の名前をもう一度教えてもらって帰った。すると、数日後にファックスが送られて来たのだ。「先日のメニューを書きましたので御参考までに。(夕陽がきれいですね)」と…。変なお客と思われてないかと心配だったが、お心づかいがありがたかった。これから送られてくるファックスも楽しみだ。

イタリアで修行して2002年にオープンしたそうだ。市内のリストランテ、ビストロと比べて少しお高めかな?と先入観があったが、この内容で納得。ファックスの最後に「来週からの新作です。旭村伊藤さんのトマトとモッツアレラのサラダ、スペイン産うずらのロースト 30年もののバルサミコソース、伊産ビターチョコのテリーヌ、ピエモンテ風」とある。…ダルソウシ貯金をしようと思う(笑)

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●イタリアン「リストランテ・ダル ソウシ」
水戸市中央2-2-14
tel&fax/029-224-5539
昼/11:30am〜2:00pm(オーダーストップ)
夜/6:00pm9:00pm(オーダーストップ)、不定休
ランチコース/1,800円〜
ディナーコース/6,000円〜
座席数12席、カード不可
駐車場はこのへん
川を渡って天丼屋さんの角をまがり、
ちゃんこ屋さんをすぎた右側に名前のついた3台分があります。




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