4月1日の会長選で初当選した日本医師会の原中勝征会長は2日、日医の定例代議員会での所信表明演説で、「今までわたしたちは、決定されたことへの反論しかできなかったが、これではいつまでたってもわたしたちの意見は反映されない」と述べ、今後は国の施策が固まり切らない段階で日医の意見を反映させる方針を示した。原中氏はまた、「日医は一般会員の声が確かに届かなくなっている。今後は会員一人ひとりで構成されているという原点に戻り、会員の声を大切に聞く医師会にしないといけない」とも語った。

 所信表明演説で原中氏は、日医の役割について「県や郡市区医師会によるすべての動きを勘案し、現実に先生方の医療活動を保障できる団体にならなければいけない」などと強調。その上で、こうした仕組みを実現するため、日医として政府との交渉などを担う方針を示した。

 代議員会では、医師による医療行為の一部を担う「特定看護師」の法制化に関する質問があり、原中氏は「アメリカナイズされた医療を日本に持ち込もうとする勢力がある。民主党の担当議員、厚生労働省の担当者と大至急話し合い、阻止したい」と答えた。
 羽生田俊副会長は、現行の保健師助産師看護師法の枠内でどのような医療行為を行えるのかを、まずは整理すべきだとの考えを示した。

 原中氏はまた、「保険料の事業者による負担は世界で一番低い」と述べ、医療費の財源を確保するため、事業者負担の見直しを国民にアピールする考えを表明。2年後の診療報酬改定で医療費を引き上げるよう提言する方針も示した。


【関連記事】
“脱キャビネット選挙”の執行部誕生、問われるかじ取り
度重なる議事中断、緊張感漂った日医会長選-ドキュメント
副会長は中川、横倉、羽生田の3氏ー日医役員改選
政権交代後初の日医会長選、原中氏が勝利
日医会長選、3候補が岡山で政策演説会

<事業仕分け>第2弾に新人議員も参加(毎日新聞)
元厚生次官ら連続殺傷 死刑判決の小泉被告が控訴(産経新聞)
緊急列車停止装置を外して列車を運行、JR西日本(産経新聞)
<受動喫煙防止条例>神奈川県で施行 民間施設でも喫煙規制(毎日新聞)
暴力団雑誌の撤去要請「違法」=作家宮崎氏が県提訴-福岡地裁(時事通信)