早稲田大学探検部活動報告Blog

探検部のサイトがリニューアル・オープンしました。 http://wasedatanken.com/ 活動報告もそちらで更新しています。(2011年8月)

リニューアル・サイト公開

探検部のサイトは以下のURLに変わり、リニューアル・オープンしました。
http://wasedatanken.com/
ワセダ探検.comと覚えてください。
活動報告も、今後そちらで更新していきます。

佐野洋輔

沖永良部島新洞探査 二日目 (2011/08/10)

沖永良部島新洞探査、二日目となる今日は2箇所の洞窟に入った。
両方共に横濱ケイビングクラブの方が事前に情報を入手して下さっていたものなので、車で直接乗り付けることができた。

沖永良部島では本当にいたるところに洞窟を見ることができ、驚かされる。
車で走行中に道路脇の洞窟を見つけるなんて事がざらにあるという。

一つ目の洞窟だが、洞口から水が流れ出ており、一見行き止まりかと思われたものの、水面と天井の間にかろうじて頭部が入るか程度の空間があった。その隙間に体を押し込み、奥を目指したが、洞口から8メートル程の地点で行き止まりとなった。ここは永吉がスケッチ、三田さん、高橋君がコンパス、メジャーを担当し、簡単に測量を終わらせた。

二洞目は一洞目から20メートル程横にずれた所に位置していた。元々は同じ洞窟だったものが洞口の崩落で二つに別れたものとのこと。
ここも一つ目程ではないものの水が流れており、また洞口も小さめであった。ここも入洞して数メートル程で匍匐前進をするしかない程までに狭まり、それ程奥行きもなさそうであるので、簡単に測量し撤収することにした。

しかし、隊員達が午後の予定を話しつつ、撤収準備をしている中、最後に入洞した横濱ケイビングクラブの鶴巻さんが奥へと続く隙間を発見、最奥部を目指すことに。

一見、行き止まりかと思われる隙間に体を押し込むと、そこから奥へと続く空間を見つけることができた。これも匍匐前進でないと進むことができないような狭い穴なのだが、そこを抜けると以外にも奥が続いており、結果的に総延長60メートル程度の洞窟であることが判明した。

この洞窟が予想以上にタフなものであったため夕方は自由時間となり、各自洗濯や海水浴や海水浴に勤しんだ。

その後、夜に製図作業があったのだが、今夜も横濱ケイビングクラブの戸田さんにご指導いただいた。毎晩夜遅くまで付き合っていただいており本当に有難く、頭があがらない。

因みに今日は高島の誕生日ということで、ケーキが振舞われた。例年、独り寂しく誕生日を過ごしている高島にとっても良い思い出となっただろう。

記入:永吉

沖永良部島新洞探査 初日 (2011/08/09)

現在、高島と永吉が来春遠征にむけ測量技術を修得すべく、鹿児島県沖永良部島にて東海大学探検会、横濱ケイビングクラブとの合同新洞探査に参加している。メンバーは東海大学探検会から三田さん、高橋君。横濱ケイビングクラブからは鶴巻さん、戸田さん、牧野さん。事実上、我々が横濱ケイビングクラブの方に教えを請う形である。

今回、事前準備は横濱ケイビングクラブの方が全て手配して下さったのだが、なんとB.C.は「海の見えるペンション」に設置。窓からは海が見える絶好のロケーションに広々とした風呂などなど最高の設備がそろっているという過去に例を見ない贅沢な活動となった。

本来ならば6日から13日迄のはずが、台風の影響で現地入りが遅れてしまい、結果的に今日が初日となった。

さて、今日は10:30頃から活動を開始し、午前中に一個午後に二個入洞。一個目、二個目共に横濱ケイビングクラブの方が事前に発見して下さっていたため、それを探検、測量する運びとなった。

一個目の洞窟では高島がスケッチの方法を戸田さんに教わる一方、永吉は洞内撮影を牧野さんから教わることに。
が、やはり一眼レフを入手しない事にはどうにもできない。昨年夏のインドネシア遠征では隊員個装を利用したが、来春までにもう一台は欲しいところである。

二洞目は途中からかなりの狭洞に。まさに泥地獄の様相を呈しだし、全身泥まみれになった。
ここでも高島がスケッチ。三田さん、高橋君がコンパス、ポインターを担当した。

三洞目は耳の中にまで入り込んだ泥を洗うべく水量の豊富な旧観光洞、水連(水蓮)洞でファンケイビングを行った。
暗闇の中、底に足が届かない水を泳ぐという行為は、昨年のインドネシア遠征を彷彿とさせ、永吉はフラッシュバックに苛まれた。
三洞目から出洞した時点で日没を迎えたので、今日はここを最後に終了した。

B.C.に戻った後は高島が製図作業を戸田さんに教わったのだが、3時間程かかってしまった。
スケッチから製図までの一連の流れがスムーズにできるようにならない事には海外で独自に測量を行うのは困難であろう。
本計画でできる限りこの技術を修得、向上させたい。

記入:永吉



小川谷廊下遡行(2011/08/09)

1年生2人を連れて西丹沢の小川谷廊下へ行ってきた。
最近は背伸びした沢が多かったので分相応な沢、というか余裕の沢だった。
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 岩がしっかりしている。ホールドが取れるなんてことはない。

メンバーは大平、佐藤、秋山、島村の4人。
今回は佐藤の実力強化も兼ね、佐藤に先頭と指示出しを任せた。
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 後輩をセカンドビレイであげる佐藤

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 後輩の様子を見に降りる佐藤

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 高巻きもあり

私はひとり写真を撮ったり、小滝の強点を攻めたりと自由に遊べて楽しかった。
一か所人工登攀での突破もできた(もちろん一瞬で巻ける他ルートもあった)

みんな楽しんでいたようで何よりである。
おすすめです。

日程(前夜泊、8:30穴ノ平橋、12:30東沢出合、13:20穴ノ平橋)


記入:大平

南ア・大武川ミツクチ沢遡行(2011/08/04-6)

インドネシア遠征に向けて、鳳凰山地蔵岳北面の赤薙沢支流ミツクチ沢に行ってきた。
メンバーは大平、佐藤、オーブ(外大WV)、けんじり(京医大山岳部)
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赤薙ノ滝

8月3日
関東3人組は長野でのお泊りバイト終了後、終電の各駅停車で日野春駅へ。25時頃、京都から車で来たけんじり君と合流し、大武川沿いの林道をゲートまで車で進む。26時頃寝る。
8月4日
まだ眠かったが6時半起床、7時半行動開始する。
オーブさんは昨年に上流の赤石沢に行ったらしく、先頭で林道案内をしてくれる。途中過剰なほど堰堤があり、渓谷美を愛する我々は憤る。これを作るぐらいなら、もっとやるべきことがあるのではないか…。
林道が上と下に分かれるところで下を選ぶとすぐに入渓。堰堤はもう無いようで安心する。すぐに10m程度の滝があり、これは登れないので巻く。巻きあがりは簡単だが、その後50mロープいっぱいで懸垂し沢に戻る。
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 大武川にかかる最初の10m滝

少々進むと、立派な滝が見える。これが赤薙ノ滝。
やはり登れないので高巻きで赤薙沢入渓。
すると両岸が立ってきて2段の立派な滝(6m+10m)が出現。これもまた登れないので高巻く。少々悪い。
次の5mの滝はけんじり君がアブミかけ替えの人工登攀で撃破。危なげなく頼もしい。
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 エイドクライミングするけんじり君

この辺りから滝が連続する。直登したり、空身で登ってロープ張ったり、巻いたり、、、などなど。滝はどれもなかなかのものだが、釜が全然見られない。傾斜が急であり、後にもっと上部に進むとわかるが、崩壊が進んでいるため埋まったところもあるだろう…。
唯一残置のスリングを見た20m滝は、左壁が簡単そうなので全員フリーで登る。
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 20m滝左壁

すると谷が開けてきて、やがてミツクチ沢出合に到着する。
余談だが、ミツクチ沢出合はauだと電波が通じる。
「そういえば、パスポートのアルファベット表記違ってました」
入渓後にメンバーの1人が爆弾発言をする。国際線では名前のローマ字表記がパスポートと同じでなければ乗ることができない。そして格安航空券では一度発券してしまうと変更できない。この日、沢に来ていない別のメンバーがお金を振り込み、インドネシアへの航空券を発券してもらう段取りになっていたのだ。下山しようかなどの意見も出る中、auのおかげで遡行を継続できた(ちゃんと下界の人間に連絡できて、ローマ字表記を変更できた)

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 ミツクチ沢出合

ミツクチ沢は出合こそおとなしいものの、直ぐに両岸切り立ってくる。まず7m滝はオーブさんがリードする。写真を撮る余裕もないほどすぐ登ってしまう。
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 7m滝、後続はユマールで

するとますます両壁はそそり立ち、右から50m以上の支流(ほとんど垂壁)が流れ込み、行く手には2条30mcs滝が出現する。大平リード。いかにも崩壊した巨岩が狭いゴルジュに引っ掛かりましたというような滝である。
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 2条30m

それを越えると次は2段40m滝が行く手を防ぐ。
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 下部も含めると40mどころではない。ゴルジュに巨岩が詰まったという感じ 

手を尽くしてなんとか突破しようと、メンバー入れ替えで挑む。
1 けんじり君、左壁をフリー+ネイリングで挑むも岩が脆くハーケン(楔)が打てず失敗。その後水流に挑むが流心は強く撤退。30分近い格闘だった。
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 水流に挑むけんじり君

2 オーブさん アクアステルスシューズで同じく流心を狙うがやはり無理。左壁で試行錯誤するが撤退。
3 大平 少し手前の右壁を試してみるが岩が脆過ぎて撤退(ハーケン1、スリング1残置)

おまけに雨も降ってきて、みんなブルブルになってきたのでこの日はここで終了。少し手前の盛り上がった岸で泊まる。盛大に焚火をした。
8月5日
朝から、2条30mCS手前まで下降し、大高巻き開始。切り立った岸の上にある樹林帯をトラバース。
ちょうど、2段40m落ち口近くの大岩の上に、懸垂2回で降りられた。
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 懸垂下降のセット中

以後沢が開けてくるのだろうと思っていたら、立派な30m滝が行く手を塞ぐ。滝下右側のテラスからみると、ホールドもスタンスもあり行けそうに見えるが、流心のすぐ横を進んだにも関わらず、50cm以上の岩がぼろぼろと取れる。「外れる岩を押さえつけながらホールドにした」と、リードしたけんじり君。岩が脆く中間支点は1つしか取れなかった。
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 30m滝はビレイしてて撮り忘れる。ビレイ点をつくるオーブさん

この後は沢が開けて、岸に囲まれるというより、尾根に囲まれる雰囲気に。巨岩帯と連瀑帯がひたすら続く。
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 巨岩帯を歩く

この辺から崩壊がますます酷くなり、常に一か所以上は崩壊斜面が目についた。これだから堰堤がたくさん必要になるのだろう…。進んでいくと、いきなり奥壁にブチ当たり、その上から沢水が15mほど空中放水されている異様な滝が出現する。
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 空中放水滝。奥の砂斜面を這い上がる

左奥の斜面を登るがこれがまた悪い。砂場で作ったお城みたいな強度で、踏み抜いたら滑落してしまう。
それを上がり、ヤセ尾根に出る。この尾根の反対側は石空川北沢の源頭部分だ。15m空中放水滝を越えると渓相が変わり、落ち着いた雰囲気になる。
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 幕営適地がたくさんある

1度二つに分かれるところで沢を間違えたものの、特に問題はなく賽の河原に突き上げた。
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 賽ノ河原の付近

左側には地蔵岳名物のオベリスクが見える。ここから下山を開始するも、この日中に下山する意味も大してないので、燕頭山付近でビバーク。この日はだいたい1日中、小雨が降っており寒かった。
8月6日
1時間半ほどで、御座石鉱泉にスムーズに下山。タクシー利用でデポ車を回収し帰京する。
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 崩壊部分を補修中。重機をロープで吊るして行うらしい。

行動日程
3日(24:30関東組日野春駅着 25:00けんじり君と合流 26:00林道ゲートまで移動)
4日(6:30起床 7:45活動開始 8:40入渓 9:30赤薙ノ滝 11:45ミツクチ沢出合 13:20 2条30m滝下 14:10 2段40m滝挑戦 15:30活動終了)
5日(5:00起床 7:00活動開始 9:00高巻き終了 10:50 30m滝上 13:40空中放水滝下 16:30賽ノ河原 18:00 幕営地)
6日(5:30起床 7:15下山開始 9:00御座石鉱泉)

今回の沢はあまり記録が無いようなので、遡行図を書いてみた。
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この山行中は、先週から続いている8月らしくない気温のためとても寒かった。
とにかく崩壊部分が目に付き、岩も脆く、気の抜けない沢だった。残置物やゴミがほぼなく秘境感があったのは良かった。

記入:大平
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