各地の鉄道で働く女性を題材にしたキャラクター商品「鉄道むすめ」を地域振興に活用する動きが広がっている。

 オリジナル商品を売り出す商店街や、イベント列車の運行などアイデアは様々。遠方からも利用客を呼び込んでいる。

 ◆全国からファン◆

 埼玉県久喜市の「井上酒店」の店頭には、東武鉄道の女性駅員のキャラクターをプリントした日本酒やワイン、ミネラルウオーターがずらりと並ぶ。いずれも店のオリジナル商品だ。

 「ここでしか手に入らないものなので希少価値があります」。祝日の4月29日、今年2月以来、2度目の来店だという愛知県豊田市の会社員内藤誠二さん(37)はミネラルウオーターを買い込むとうれしそうに話した。

 このキャラクターの名前は「栗橋みなみ」。近くの東武鉄道南栗橋駅にちなんだ「鉄道むすめ」の一つで、地元の栗橋町商工会に加盟する28店は、携帯ストラップなどの関連商品を次々と販売している。

 同商工会が鉄道むすめを商店街の振興に活用しようと考えたのは1年ほど前、地元の高校生から提案されたのがきっかけ。「今年3月に久喜市と合併したが、なんとか『栗橋』の名をアピールしたかった」。同商工会事務局長の渡辺邦夫さん(48)は説明する。

 井上酒店は、北海道から九州まで全国各地から訪れるファンの憩いの場にもなっており、店内で何時間も過ごす客もいるという。

 ◆駅名や列車ちなむ◆

 ブームは、鉄道模型製造大手の「トミーテック」(栃木県壬生町)が製造、販売する鉄道むすめのフィギュアから始まった。つくばエクスプレス(秋葉原―つくば駅)で駅務係をしている設定の「秋葉みらい」など、駅名や列車にちなんだ名前を付けた10センチほどのフィギュアは1個630円。2005年の発売以降、基本シリーズだけで60種類が登場し、これまで130万個以上を売り上げた。

 岩手県の三陸鉄道では08年10月、鉄道むすめの「久慈ありす」をイメージした洋菓子を提供するイベント列車を運行すると、用意した40席は満席に。遠くは長崎県や兵庫県から訪れたファンもいたという。

 同社は昨年11月にも、地元で「鉄道むすめサミット」を開催。函館市交通局(北海道)や、のと鉄道(石川県)などの担当者と、地域おこしに鉄道むすめをどう活用するかを話し合った。「遠くから来る若者のリピーターが増えてきたことが一番大きい」。三陸鉄道南リアス線運行部長の尾山健二さん(54)はこう手応えを語る。

 トミーテックには現在、5、6社から新たに鉄道むすめの制作依頼が寄せられている。発案者で同社企画部の森山勇治さん(35)は、「鉄道好きとキャラクター好きは一定の層がある。双方が重なる新ジャンルを開拓したことがヒットの要因では」と分析している。(杉野謙太郎)

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