大阪市消防局は20日、心肺停止状態の男性(60)を搬送中、備え付けの半自動式除細動器(AED)を使って救命処置したが、不具合で電気ショックが作動せず、男性が死亡したと発表した。同局は「不具合と死亡との因果関係は不明」としている。

 市消防局によると、7日深夜、家族からの119番で駆け付けた隊員が男性にAEDを使用。電気ショックを与えるスイッチを計3回押したが、男性は搬送開始から13分後に市内の病院に到着、その後死亡が確認された。

 隊員は搬送の際には異常に気付いていなかったが、8日朝に心電図記録などを確認したところ、電気ショックが作動していなかったことが分かった。

 AEDは日本光電工業(東京)が製造。同社の調査で、装置内部にある半導体の基板の部品が外れ、男性の胸にあてたパッドに電気が流れていなかったことが判明した。

 このAEDは「TEC-2313」で、主に救急救命士らが使用するタイプ。市消防局は平成18年3月に購入し、同型機種をこのほか計22台配備。事故後にこの機種を含む計71台のAEDを緊急点検したが、異常は確認されなかったという。

 日本光電工業によると同機種のAEDは17年以降、全国で計約880台出荷。奈良県大和郡山市で昨年12月、救急車内のAEDが作動せず、男性(65)が死亡したケースもこの機種だったが、同社は「単発的な不具合とみられる」としている。

 市消防局によると平成21年に心肺停止状態の患者にAEDを使用したケースは335件で、うち患者が1カ月後まで生存したケースは85件、蘇(そ)生(せい)率は約25%だったという。

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