2008年09月

2008年09月30日

空の境界 第四章 伽藍の洞3

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2年間の昏睡状態から目覚めた両儀式
は、自身に物の「死」を見る能力が
備わった事と、もう一つの人格である
織が消滅してしまった事に困惑し、
心を閉ざしてしまう。
カウンセラーを自称する蒼崎橙子の
助けを借りて、少しずつ心を取り戻す
式だったが、周囲の悪霊が式の
身体を乗っ取ろうとしていた。


奈須きのこの新伝綺ファンタジー小説の映画化。全七章からなる
壮大な物語を、七本の中篇映画で描く意欲的なプロジェクト。
第四章である『伽藍の洞』は、二章の後の物語になっていて、式が
橙子の下で仕事をする事になったきっかけまでが描かれます。
時間軸がバラバラな上に設定も難解なこのシリーズですが、
ここにきてようやく話が繋がりましたね。

今回は式が物語の中心になっており、舞台は病院からほとんど
出ない上に登場人物も最低限です。だから話自体がかなりあっさり
していて、気がついたら映画が終わっていました。上映時間も
48分で、正直映画を一本観た満足感は無かったですね。前3作は
同じ上映時間でもそこそこ満足したんですが。
物足りない分、ストーリーは式の描写に集中していて、彼女の
心情は解り易くなっていました。今回は大した謎も残らなかったし。
ただ、そうした収まりの良さがこの映画のあっさり感を強調する
要因になってしまいましたね。もう少し位しつこい内容でも
良かったと思います。

次回以降からはようやく、物語が確信に近づいていきそうな予感。
第五章は上映時間も2時間近くと大ボリューム。予告を見る限り
では新キャラクターも多数登場し、アクションも大量に用意されて
いそうです。今回のような物足りなさは解消されるでしょう。



2008年09月29日

ヘルボーイ3

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1944年、超常現象の力で大戦に勝利
しようとしたドイツ軍の計画を阻止した
アメリカ特殊部隊は、そこで全身が
真っ赤で右腕が岩でできた赤ん坊を発見
する。特殊部隊に同行していたブルーム
博士は、その赤ん坊に「ヘルボーイ」と
名付けて育てることにする。成長した
ヘルボーイは、FBIの秘密エージェント
として悪魔と戦っていた。


たくましい巨躯、真っ赤な身体、岩でできた巨大な右腕、顔には
折れた角の跡とちょんまげ(!)という異色のアメコミヒーローの
映画版。監督は『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ。
デル・トロ監督は続編の『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』と
『ブレイド2』も監督していて、何気にアメコミ映画の経験が豊富。

本作の魅力は二つ。一つ目は主人公ヘルボーイの個性的な
キャラクター設定。上記に挙げた通り、実に面白い風貌の
ヘルボーイですが、見た目以外も実に個性的。性格は短気でがさつ
だけど、実は結構寂しがりや。さらに結構内気な性格で、
恋焦がれる女性リズに告白も出来ずに詩を書いて贈ろうとする
始末。新人のマイヤーズがリズと親しくなったら、二人の外出を
ストーキング。二人がいい感じになって落ち込んだ時は、見知らぬ
子供が慰めてくれます。
戦闘スタイルも素敵。彼自身は特に凄い特殊能力がある訳では
なく、武器といえば大型拳銃と岩の拳くらい。それでも攻撃一つ一つ
が豪快なので迫力は十分です。
無骨な風貌とは裏腹に、実に深い個性を持ったキャラクターですね。

もう一つの魅力はギレルモ・デル・トロ監督独特の美術センス。
『パンズ・ラビリンス』でも見せてくれたダークで繊細な美術の数々が
素晴しい。特にヘルボーイの相棒、半漁人のエイブが良いですね。
あんなにグロテスクなのに、どこか可愛らしい。出番が少ないのが
悔やまれます。彼を演じているダグ・ジョーンズは『パンズ・
ラビリンス』で牧神パンも演じていましたね。特殊メイクの役ばかりで
ちょっと可哀想。

見所も多いんですが、それに反して頂けないのが全体的に
説明不足
な点。宿敵ラスプーチンがヘルボーイを息子と呼んで
いますが、二人の関係はほとんど描かれません。そもそも
ラスプーチンの目的は何だったのか。何故計画にリズが必要
だったのか。ラストのタコ魔人は何だったのか。
その辺りの説明をしっかりしてくれれば、かなり良い作品に
なったのに。



2008年09月28日

アイアンマン4

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巨大軍事企業の社長トニー・スターク
は、アフガニスタンでの演習後に
テロリストに拘束され、兵器開発を
強要される。スタークはそこで秘密裏に
パワードスーツを開発し、テロリストに
反撃した。辛くも生還したスタークは、
テロリストが使用している自社の兵器を
根絶するべく、パワードスーツを強化
して兵器根絶の戦いに挑む。


アメコミヒーロー映画最新作は、鋼鉄のヒーロー・アイアンマン。
圧倒的な攻撃力とマッハ8の飛行能力を有したパワフルな超人
です。映画化されたマーベルヒーローの中では最強なのでは
ないでしょうか。
そんな最強の男を演じるのは、ドラッグ問題で一時はボロボロだった
ロバート・ダウニー・Jr。劇中のスターク同様、この映画で見事
復活を果たしましたね。

最強ヒーローが世界を守る話というよりは、メタルヒーロー・
アイアンマン開発記
と表現した方がいいかもしれませんね。物語の
大半は、アイアンマンのスーツを開発する話が占めています。
多くのアメコミヒーロー映画は第1作でヒーローの誕生を描きますが、
本作はその傾向が他よりも強いですね。映画自体、アイアンマンが
実質的なヒーローデビューを飾る所で終わりますし。

派手なアクションシーンが本作最大の見せ場。特に飛行能力を
活かした空中戦闘は、迫力とスピード感ともに満点。ヴィランである
アイアンモンガーとの戦いも迫力がありました。出来れば昼間に
戦って欲しかったですけど。
それと、アイアンマンがダメージを受けたらスーツの塗装が
剥げたり汚れがしっかり残る
のが良かったですね。ディテールへの
こだわりは随所に見られて、プロトタイプスーツのmk1には、溶接の
つなぎ目までしっかり残っています。

概ね満足な仕上がりですが、本当に面白くなるのはこれからでしょう。
既に製作の決まった続編や、マーベルヒーロー大集合の映画
『アベンジャーズ』に期待します。



2008年09月27日

イキガミ3

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国家繁栄維持法。若者達の千人に一人
がランダムに命を奪われ、その恐怖に
よって生命の価値を再認識させる法律。
死の24時間前に対象者に送られる
「逝紙(いきがみ)」の配達人・藤本
は、自らの仕事に疑問を感じながらも
対象者に死の宣告を届けていた。
そして彼は、自らの疑問をさらに大きく
する三人の対象者と出会う。


人気漫画を松田翔太主演で映画化。千人に一人の若者に死を
与える事で国民に恐怖を植え付け、国家に安定をもたらす架空の
日本を舞台にした物語です。

主人公・藤本は、対象者に死の宣告「逝紙」を届けるという役回り
ですが、物語上では彼はあくまで脇役。主役は逝紙を受け取る3人
の対象者達です。対象者は、パートナーを裏切って歌手デビュー
した若者、引き篭もりの青年、盲目の妹を持つ若者の3人。彼らの
最後の24時間を目撃する事で、藤本の疑問は膨れ上がって
いきます。
それぞれのエピソードは単体でもなかなか見応えのある内容に
なっています。特に盲目の妹を持つ若者のエピソードなんかは
好みですね。兄妹を演じる山田孝之と成海璃子が良い雰囲気
でした。

藤本は逝紙を配達する仕事を経て国家繁栄維持法に反発する
ようになっていきますが、そもそも彼は最初からこの仕事に乗り気
ではありません。だから彼の心情の変化があまり感じられない。
そもそも彼はどうしてこんな仕事に就いたんだろう?その辺りの
疑問を解消するためにも、藤本は最初の内は国家繁栄維持法に
賛成しているという描写を入れて欲しかったです。

それと気になった点が一つ。劇中では千人に一人を死に至らしめる
ナノカプセルを注射する場面が登場します。誰が死亡するのかは
ランダムで、死ぬタイミングも18歳から24歳までの間というかなり
大きな範囲です。
誰が何時死ぬかは誰にも解からない筈なのに、どうして逝紙を
届ける機関はそれらを知っているんでしょう?
まさか体内の
ナノカプセルが「この人24時間後に死にますよ」と信号を
送ってるんでしょうか?



2008年09月26日

気がつけば

気がつけば、今月の24日でブログ開設してから丸3年を
迎えました。
すっかり忘れてましたよ(笑)。

2周年の時は『DVDコレクション500本を床にぶちまける』
なんていう馬鹿な事をやってしまいましたが、いろいろとバタバタ
してて、今回はそんな気力ないです。
それより請負人と一緒にエクソダスせにゃ(笑)。


しかし、あれから3年経ったんだなぁ。3年前、25歳になりたて
だった僕は、不満はないけど何の生産性も無い人生に危機感を
感じ、「25歳になったんだからこれを機にいろんな事に挑戦
するぞ!」なんて(酒の勢いで)思ってました。そこから始めた
映画のブログ。結局これ以外は大した挑戦しなかったけど、
3年続けた事は素直に自分を誉めてあげたいです。

ここまで来たんだから、最低でも5年は続けたいな。その時はまた
DVDを床にぶちまけよう(笑)。


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今週の観賞予定

『アイアンマン』
『イキガミ』
『空の境界 第四章・伽藍の洞 』
『トウキョウソナタ』
『落下の王国』

大本命はやはり『アイアンマン』。世界ではダークなアメコミ映画
『ダークナイト』が話題を独占してますが、僕はやっぱり
『アイアンマン』みたいな正統派ヒーローが好き。
いや、『ダークナイト』も素晴しい映画ですよ。



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2008年09月25日

ゴジラVSモスラ4

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太平洋に落下した隕石によって嵐が
発生。その影響で南海のインファント島
の地殻から謎の巨大物体が現れた。
政府から調査を依頼された盗掘家の
藤戸は、現地で謎の小人・コスモスと
遭遇し、巨大物体がモスラの卵である
事を知る。島の所有権を持つ丸友商事
は、モスラの卵を日本に持ち帰ろうと
するが、そこに卵を狙うゴジラが現れる。


僕が初めて映画館で観たゴジラ映画。平成シリーズ3作目で、
平成作品では最大のヒットになった作品。
当時は怪獣映画も
大人気だったんだなぁと思うと、少し寂しいです。
前2作まを監督した大森一樹は脚本だけを担当。監督をバトン
タッチした大河原孝夫は、以降4つのゴジラを監督します。でも
この人ゴジラ以外ほとんど撮ってないんですよね。今何を
してるんだろう?

この映画、元々はモスラ単独の企画だったそうで、その辺りの
影響なのかゴジラの出番は案外少なめ。モスラのライバルとして
バトラという新怪獣も登場するので、見せ場はさらに減っています。
しかし今回のゴジラは強い。モスラ、バトラの2大怪獣を圧倒するし、
フィリピンの海底火山からマントルを泳いで富士山に出現する
という無茶苦茶なことをやってくれます。
ゴジラはやっぱり強く描かれるのが良いですね。

物語はモスラを中心に進行し、そこから地球環境を絡めた
ストーリーが展開します。環境問題はそこまで深刻に描かれ
ませんが、子供向け映画と考えれば十分でしょう。主人公・藤戸と
その別れた妻・手塚とのドラマが、ファンの間では結構評判なんだ
そうで、場面は少ないながらも良い感じになっています。

特撮面では、セットの安っぽさが目立ちますね。地元の名古屋が
バトラに襲われるんですが(当時の名古屋って何にもないな)、
ミニチュアのビルの質感が全然足りなくて寂しい限り。クライマックス
の舞台となるみなとみらい21では、ランドマークや観覧車を上手く
使っていますが、破壊対象自体が少ないんですよね。

不満はありますが、初めて映画館で観たゴジラという事で思い
入れは抜群。
懐かしいなぁ、映画館に行くのが楽しみで
眠れなかったあの頃。



2008年09月24日

アポロ135

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1969年、アポロ11号が月面に
降り立ち、人類は月に到達した。
これを機に、国民の宇宙への関心は
急速に衰え、ジム・ラベルらの搭乗する
アポロ13号は、世間からの注目を
ほとんど浴びる事がなかった。
1970年。月に向かって飛び立った
アポロ13号は、地球と月の間で
原因不明の事故に遭遇する。


アポロ13号の歴史的事故を題材にしたノンフィクション映画。
第68回アカデミー賞で2部門に輝いた作品で、映画史上最高の
リアルな宇宙シーン
を生み出した傑作です。
リアルな宇宙の描写もさることながら、トム・ハンクス、ケビン・
ベーコン、ビル・パクストン、エド・ハリスといった男臭い出演陣も
大好きです。

宇宙は当然無重力。そんな宇宙を舞台にした作品なので、役者も
小道具もプカプカ宙に浮いていなければいけません。本作では
NASAの無重力訓練飛行機の中にセットを作って撮影してるんだ
そうで、無重力の描写はリアルの一言。外したヘルメットや手袋が
何気なく浮かんでいるというのがたまりませんね。無重力下での
液体の表現
なんて、CG全盛の現代でも滅多にお目にかかれ
ませんよ。
とはいえCGも使われています。ロケットの発射シーンはミニチュア
とCGの組み合わせですが、10年以上前とは思えないくらいの
迫力です。

宇宙での事故に対応する船員やNASAのスタッフの奮闘が実に
見応えがあります。二酸化炭素除去フィルターを作成する場面が
特にお気に入りですね。あの手作り感が、状況の緊迫感を伝えて
くれますね。でもあのシーン、史実とはだいぶ違っていて本当は
そこまで緊迫していなかったそうです。ちょっと残念。
事故発生のシーンも、本当はあんな激しい揺れはなかったんだとか。
でもあのシーンが静かだったら面白くないよなぁ。

思えば、これ以降でリアルな宇宙を題材にした映画ってあんまり
出てない気がするなぁ。アニメでは2003年に『プラネテス』っていう
傑作が出てるけど。



2008年09月23日

『D−WAR』襲来

2007年の夏に韓国とアメリカで公開され、韓国では去年の観客
動員数癸韻傍韻い心攅饑什遒裡咤涜膾遏悖帖檻廝腺辧戞
ずっと
観たいと思っていたこの映画が11月、遂に日本で公開されます!
まぁ、観たいと言いながら、友人から公開の情報を聞くまですっかり
忘れておったんですが(笑)。

韓国癸韻傍韻い燭里法△海海泙埜開が遅れた理由。それは、
この映画が信じられないくらいの大駄作だったから!
もちろん僕はまだ観ていないので、本当は大駄作だなんて決め
付けちゃいけないんですが、公開済の韓国やアメリカでの評価は
最悪だそうです。
この映画の監督は、史上最低の怪獣映画『怪獣大決戦ヤンガリー』
(こっちはしっかり劇場で観ました。ちなみにこれが僕の初めて観た
韓国映画)のシム・ヒョンレ。この時点でもう駄目だという事が容易
に想像が出来ます。

日本版の公式HPも立ち上がっています。予告編では高いクオリティ
のモンスター大行進や、大迫力の戦闘シーンを拝む事ができます。
ビジュアル的にはかなり良い出来に見えますが、予告の時点で
シナリオは最悪だという事が一目瞭然。
こんな予告も珍しい。

待ち遠しいなぁ。今年のワーストは『少林少女』で決まりだと思って
ましたが、隣の国から思わぬ伏兵が登場です。



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2008年09月22日

ゴジラVSキングギドラ3

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東京の上空に謎の円盤が飛来。
それは、23世紀の未来からやって
来たタイムマシンだった。未来人は
日本政府に、未来の日本はゴジラに
よって滅ぼされると告げる。ゴジラを
抹殺すべく、未来人と日本政府は
ゴジラになったとされる生き残りの
恐竜を探して50年前の太平洋戦争の
真っ只中へ向かう。


シリーズ18作目にして平成VSシリーズの2作目。監督は前作
『ゴジラVSビオランテ』から続投の大森一樹。監督は同じですが、
ハードな前作と違い今回はSF色全開の明るい作風になって
います。

タイムトラベルものにつきもののタイムパラドックス。本作はその
辺りがかなりいい加減です。ネタバレになってしまうので詳しく
書きませんが、1944年で過去を変えたのに、そこから1992年
現代までの歴史は一切変わらず、23世紀の未来の歴史だけが
変わる
という、実に都合のいい現象が起こっています。
それと、世界観がリセットされたこの物語では、キングギドラは過去
に一度も出現していないのに、未来人が「キングギドラが出た」と
言ってみんなで驚くのは明らかなミスでしょう。

ぶっ飛んではいますが、展開自体は意欲的。未来からの来訪者
という15年前でも古臭かった題材をあえて持ち出したのは面白い
し、南海の孤島に生息していた恐竜がビキニ環礁の放射能を
浴びてゴジラになったという設定も面白い。でも、それらのネタを
前半に全部出してしまうので、後半になると何の意外性もない
ストーリーになります。

特撮面はそこそこ。最大の見せ場はクライマックスの新宿副都心
での戦い。今回から100Mに巨大化したゴジラですが、いきなり
その2.5倍もあるビル群の中で戦います。画的には大迫力
なんですが、せっかくデカい獲物があるんだから、ビル群はもっと
戦闘に絡めた使い方をして欲しかったですね。
前半のゴジラザウルスの特撮もいい感じ。ジャングルで戦う怪獣
(こいつは恐竜か)というのも新鮮でした。
致命的なのが、アンドロイドM11の特撮。『ターミネーター』を
意識しているのが一目瞭然な上に、特撮が目も当てられないほど
ショボイ。昔はこれで満足してたんだなぁ。



2008年09月21日

ウォンテッド3

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ストレスだらけの生活に疲れ果てて
いた青年ウィスラー。彼の前に突然
現れた謎の美女フォックスは、
ウィスラーの失踪した父親が有能な
殺し屋であった事を明かし、
ウィスラーを暗殺組織に引き入れる。
刺激的な人生に憧れて、そして父親
の敵であるクロスを倒すために彼は
殺し屋としての訓練を受ける。


曲がる弾道、超長距離からの狙撃、摩天楼を飛び越える大ジャンプ
等の超絶アクションが展開される新感覚アクション。
監督は『ナイト
ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ。『ナイトウォッチ』の演出で
アクション映画を作ったら面白いだろうなと思っていたので、この
映画はかなり楽しみにしてました。

ハリウッドに移っても、ティムール・ベクマンベトフ監督の演出は
健在。カメラワークやVFXの大胆な使い方だけでなく、独特の
ダークな雰囲気も映画にしっかり盛り込まれています。特に中盤の
訓練のシーンはかなり過激な描写が多く、正直ちょっと引いて
しまいましたね。
訓練のシーンだけじゃなく、アクションシーンはどれも結構血生臭く、
派手なアクションとは裏腹に今一つ乗れませんでした。
ダークな
作風が裏目に出てしまってましたね。

大筋となるストーリーや世界観、設定にはそんなに驚きはありません。
その分、ウィスラーが殺し屋になるきっかけや、彼の心境の変化が
丁寧に描かれていたので、ウィスラーへの感情移入はし易かったです。
フォックスはアクション面以外の出番がちょっと少なかったかな?

問題なのは、予告でアクションを見せ過ぎている点でしょうか。
弾丸を撃ち落したり、横滑りジャンプで警察の封鎖を突破する場面は
本編で初めて観たかったなぁ。



2008年09月20日

U−5714

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第二次大戦の最中、一隻のUボートが
戦闘で損傷し漂流した。それを察知した
米海軍は、Uボートに積み込まれている
暗号機「エニグマ」を奪取すべく偽装
作戦を開始する。Uボートに偽装した
米潜水艦は見事奇襲に成功するが、
新たに現れたUボートの攻撃で米潜水艦
は撃沈され、生き残った海兵達は奪取
したUボートで反撃に出る。


ジョナサン・モストウ監督の潜水艦アクション。先日観た同監督の
『ターミネーター3』に続いて観賞しました。

潜水艦アクションは独特な面白さがありますよね。音のみでお互い
の位置を探りあう緊張感、水圧による船体圧壊の恐怖、ソナーを
逃れるための無音航行と爆雷攻撃時の大音響の対比。これらの
要素がアクションの緊迫感を盛り上げてくれます。
これらの基本要素もしっかり盛り込まれていますが、本作の最大の
面白さはやはり「敵軍の潜水艦で戦う」というところでしょう。
最初の戦闘は、運用方法がわからない上に乗員不足、さらには
ドイツ語が読めないという最悪の状況。これ以上ない緊張感の中で
戦闘が繰り広げられるので、観ているこっちもドキドキです。
モストウ監督の手腕も抜群。特にスピード感溢れる編集が
素晴しいですね。

実に面白い映画なんですが、その面白さのベクトルが手に汗握る
緊迫感だけに向かっている
んですよね。上手いシナリオも、絶妙な
編集も、その面白さが全て「映画の緊迫感」に集約されています。
そのせいで、役者の演技とか戦争以外のテーマ性とか、それ以外の
面白さがほとんで出ていないんですよね。言ってしまえば見所は
アクションだけ。この作品をDVDで買って、結構な回数を観ている
つもりですが、未だに登場人物の区別がつきません。こんな映画も
珍しいです。

この映画の主演はマシュー・マコノヒー。ピープル誌で『最もセクシー
な男性』にも選ばれた人ですが、中途半端に売れない人ですよね。
アメリカでは人気があるんだろうか?



2008年09月19日

動物ネタ

残念なニュースが飛び込んできました。地元の名古屋港水族館の
マスコット的存在だったシャチのクーちゃんが死んでしまった
そうです。

僕は去年に名古屋港水族館に行って、クーちゃんの元気な
ジャンプを見たばかり。あんなに元気だったのに、残念です。


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動物ネタでもう一つ。僕の住んでるアパートの近くにノラネコが
集まる場所があります。その中の一匹がとにかく可愛くて、時々
エサをやっているんですが、しばらくしたら他の猫もエサをねだる
ようになりました。
ここまでは良かったんですが、その中の一匹が子猫を4匹産んで
そいつらまでエサをねだるようになったんですよ。
エサは買い物に行った時についでに買うので、毎日あげる訳では
ありません。でも猫達は毎日欲しがってる訳で、たとえエサが
なくても寄ってくるんです。エサがある時はいいんですが、無い時に
なると8匹の猫がニャーニャー鳴きながら、物欲しげに僕を
見上げるんですよ。
数が数だけに、可愛いを通り越してちょっと怖いです。
貰えるかわからない食事を頼ってもらっても困るし、あいつらの
ためにもエサやりは自粛しないといけないかなぁ。


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今週の観賞予定

『アキレスと亀』
『ウォンテッド』

あら少ない。でも今週末は、アパートのTVアンテナを地デジ対応に
交換する工事があるので外出できないんですよね。だから丁度
良いかも。

TV買い換えたいな。



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2008年09月18日

ターミネーター34

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サラ・コナーらの活躍で、未来で
起こるはずだった審判の日と人類
ロボット間の戦争は回避された。
未来の英雄となるはずだったジョンの
運命も大きく変わったが、彼は未来
世界崩壊の悪夢を見続けていた。
そんな時、回避されたはずの未来から
新たなターミネーターが2体送り
込まれる。


世界的ヒットシリーズである『ターミネーター』。最新作である
『ターミネーター4』の予告も劇場で流れ始めています。だいぶ
イメージが変わってますが、なかなか面白そうですね。
そんな訳で、DVDで持っている3作目を久しぶりに観てみました。
監督はジョナサン・モストウ。12年ぶりの新作であるにも関わらず
本作を世界で大ヒットさせましたが、その後の監督の活躍を
聞きません。4作目の監督も降りちゃったし、今は何をしてるん
だろう?

評価が分かれる本作ですが、僕は好きです。1,2作目の監督
であるジェームズ・キャメロンやサラ・コナー役のリンダ・ハミルトン
は脚本に相当不満があったそう。確かにストーリーの魅力は薄く、
そんなに盛り上がる展開はありません。タイムトラベルものに
付き物のタイムパラドックス(過去の改変の影響)も、決して
練られているとは言えません。審判の日は不可避=未来は
変えられないとすると、未来から過去へ刺客を送る事自体が
無意味になっちゃうし。

僕がこの作品を評価しているのは、アクションの迫力がハンパ
じゃない
から。僕はこの映画を「フルブレイクアクションムービー」と
評しています。アクションが始まると、画面に映るもの全てを破壊
するまで止まらない。
序盤の見せ場であるクレーン車を駆使した
カーチェイスでは、電柱をことごとく薙ぎ倒し、駐車してある車を
次々とひっくり返す。さらに途中からはしご車まで乱入し、超重量級
のチェイスを見せてくれます。
後半のターミネーター同士の殴り合いも、トイレ区画が瓦礫の山に
なるまで続きます。最近はスピーディーなカンフーアクションが主流
ですが、本作のようにパワフルなガチンコを他の映画でも
観たいなぁ。



2008年09月17日

ゴジラVSビオランテ5

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ゴジラの東京再襲来から5年。三原山に
封じ込められたゴジラが再び活動を
始め、政府はゴジラ撃退のための様々な
対策を実施した。
バイオ技術の権威・白神も、対ゴジラ
用のバイオ兵器・抗核バクテリアの
開発を依頼されるが、提供されたゴジラ
細胞を薔薇の細胞と掛け合わせ、植物
怪獣ビオランテを生み出してしまう。


ゴジラシリーズ第17作目にして、「平成VSシリーズ」の実質的な
第1作。僕の中では特別な思い入れのある作品です。
そもそも僕が映画を好きになるきっかけになったのがゴジラ。本作は
僕が観た最初のゴジラ映画なんです。三原山の山頂からゴジラが
現れた瞬間の興奮、若狭での自衛隊との大激戦を観た時の感動は
今でも忘れる事が出来ません。

それだけ思い入れのある作品なので、評価にもかなり私情が
入ってると思いますが、それでもこの映画はかなりよく出来ていると
思います。
タイトルこそ『ゴジラVSビオランテ』ですが、話の中心になるのは
ゴジラと人類の戦い。
登場人物は自衛隊員とゴジラ対策の協力者に
絞られているし、展開もゴジラと抗核バクテリア絡みに終始します。
徹底して描かれる対ゴジラ作戦はどれも練りこまれていて見応えが
あるし、自衛隊の作戦もリアリティがあります。
バイオ技術やそれを巡る中東諸国との駆け引きなど、子供をあまり
意識しない作風も良いですね。

20年前の作品なので特撮には限界がありますが、結構頑張って
いるんじゃないでしょうか。本作は特に怪獣の造形が素晴しい。
主役のゴジラは本作からマッシブかつシャープなデザインに変更。
子供の頃の思い入れもあり、シリーズ中でもこの造形が一番好き
です。
対するビオランテは2形態出てきます。巨大な薔薇の花の頭部を
持つ花獣形態と、ゴジラの倍以上のサイズを誇りワニのような凶悪な
顔をした植獣形態は、同じ怪獣でありながら全く異なる印象で、
それぞれが怪獣としての美しさと凶悪さを見事に引き出しています。

ちなみに本作では自衛隊の兵器・スーパーX2のオペレーターとして
鈴木京香が出演してます
。歴史あるゴジラシリーズには、細かい
所に今をときめく大物俳優がちゃっかり出ていて、そういう人達を
探すのも面白いです。



2008年09月16日

おくりびと5

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チェロ奏者の小林大吾は、所属していた
楽団が突然解散してしまったことで
職を失い、妻と共に実家のある山形へ
帰郷する。新しい仕事を探していた時、
新聞の求人欄の「旅のお手伝い」と
書かれた求人が目に止まる。試しに
面接に行ったその会社は、死者の
「旅立ちのお手伝い」をする納棺師の
会社だった。


モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得した事でも話題に
なった滝田洋二郎監督の最新作。遺体を棺に収める「納棺師」を
題材にした物語です。

映画は、主人公・大吾が納棺師を初めて2ヶ月が経った頃から
始まります。綺麗な女性の遺体を清めるその姿は、どこか神秘的で
美しささえ感じます。しかし、ここであるハプニングが起こります。
この面白い場面は是非映画館で体感して欲しいので詳しくは
書きませんが、この場面を冒頭に持ってくることで、この映画の
楽しみ方がすぐに解かるようになっています。日本映画特有の
緩さが良い感じに表現されてましたね。

遺体を相手にする仕事いうのは、世間的にはやはり良いイメージは
ないでしょう。主人公も最初は抵抗を示すし、友人は「マシな仕事に
就け」と言う。主人公を献身的に支える妻でさえ「汚らわしい」と
主人の仕事を拒絶します。
しかしそれでも主人公はこの仕事を続けていきます。それは彼自身
が納棺師という仕事の尊さに気付くから。どれだけ周りの人に反対
されても、その仕事を必要としている人がいる。「ありがとう」と人に
言われる仕事は凄く嬉しいものです。僕もバイト時代にお客さん
から「ありがとう」と言われる時が一番嬉しかったなぁ。

脚本の構成も良くて、夫婦の関係や音信普通の父親などの
エピソードも、納棺師の仕事を通じて上手くストーリーに絡めて
いました。本木雅弘をはじめとする出演陣の熱演も見ものです。
特に広末涼子はかなり際どいシーンに挑戦していてビックリ
しましたね。山崎努の存在感も流石でした。

完成度の高さもさることながら、娯楽作としてもしっかり楽しませて
くれる大満足な一本でした。



2008年09月15日

パコと魔法の絵本5

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可笑しな医者に可笑しな看護婦、
可笑しな患者達が集まる病院。偏屈な
老人おーぬきは、自分勝手な言動で
みんなから嫌われていた。ある日、
おーぬきは一日しか記憶が持たない
少女・パコと出会った事で、その心情に
変化が現れる。おーぬきは、パコの
記憶に残るよう、彼女の大好きな
絵本をお芝居にする。


『下妻物語』『嫌われ松子の一生』に続く、中島哲也監督最新作。
記憶を維持できない少女パコと、おーぬきをはじめとする病院の
住人達との心温まる物語。笑いあり感動ありの大満足な作品
でした。

まず目を引くのが、個性的過ぎる登場人物。主人公おーぬきを
演じているのは役所広司ですが、奇抜な髪型とヒゲのインパクトが
強くて一目では誰だか解かりません。他にも妻夫木聡がボロボロの
鬱な青年、國村隼がオカマ、小池栄子が吸血ナース、土屋アンナが
ヤンキーナース(これはいつも通りか)など、役者のイメージを
ことごとく覆すキャスティングになっています。それをキャスト全員が
嬉々として演じているのが画面から伝わってくるから素敵ですね。

見せ場はやっぱり後半の演劇『ガマ王子VSザリガニ魔人』。
少女パコのためにみんながお芝居をするわけですが、このパートは
実写とCGアニメが交互に流れて進行します。着ぐるみのような
衣装を着た役者達が笑いを誘う実写パートと、CGで描かれる
迫力のアニメパートはどちらも見応え十分。演出法としてもとても
面白いです。
きっとパコには、大人達の安っぽいお芝居でも、あんな壮大な冒険
活劇に見えたんでしょうね。そう思うと涙が出てきました。

記憶を保てない障害を題材にした作品は、『ガチ☆ボーイ』が記憶に
新しいですね。『ガチ☆ボーイ』は記憶障害を抱えた青年自身が
何かを残そうと必死になる姿に感動しました。『パコと魔法の絵本』
では、障害を持つ少女の周りにいる大人達が何かを残そうと奮闘
する姿に感動できます。そんな感動的な話を、極彩色の夢で彩った
この映画。子供から大人まで楽しめる素晴しい映画でした。


劇中に出てくる飛び出す絵本、どっかに売ってないかなぁ。



2008年09月14日

十二人の怒れる男5

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一人の少年が、父親を殺したとして
裁判にかけられた。集められた12人
の陪審員達は別室に篭り、有罪か
無罪かを全員の意見が一致するまで
議論しなければならない。
少年の犯罪を決定付ける証拠が複数
提示され、簡単に有罪が確定されると
思われた審議だったが、陪審員の一人
が頑なに無罪を主張する。


法廷モノの金字塔と言われる傑作サスペンス。現在リメイク作品が
公開されていますが、今回レビューするのはオリジナル版。ホントは
リメイク版を観に行こうと思ってたんですが、リメイク版は上映時間
2時間40分もあるという事で、とりあえずオリジナルを予習する
事から始めました。こっちは90分だし。

この映画の凄い所は、「少年は有罪か、無罪か」という点だけを
徹底的に追求している所。「少年は犯人か否か」ではなく、あくまで
「有罪か無罪か」。この、一見同じに見える二つの論点の違いは、
「疑わしきは罰せず」という裁判の常識です。有罪というのは被告が
罪を犯したという確証があって初めて成立するもの。一つでも疑問
の余地があれば有罪にはならない(してはいけない)。この映画の
主人公は、証拠に残ったわずかな疑問から、決まりかけていた
有罪判決を覆すべく奮闘します。
ちなみに、少年は本当に殺人を犯していないのか。もしそうだとして
真犯人は誰なのか。その辺りの事は一切描かれません。ホントに
徹底してますね。

個室で繰り広げられる12人の大激論は見応え満点。次々に
飛び出す証拠や証言。主人公はその証拠の中の小さな疑問を
武器に、確定的だった少年の有罪を覆していく様は小気味良い。
メインキャラクターが12人というのは決して少なくない人数ですが、
脚本が見事なのでそれぞれの個性もしっかり把握できます。

証拠に疑問を持った事で少年の無罪を訴える主人公ですが、彼には
もう一つ理由があります。自分達の選択で、少年の運命が決まって
しまう。それなのに、陪審員の中には少年を差別的に見ている人や
他人の意見に流される人が何人もいる。だから自分が反対する事で
もっと真摯に議論を行えるようにする。
日本でももうすぐ始まる裁判員制度。裁判員に選ばれる人は、この
映画の主人公のような心持ちで望んで欲しいです。僕も選ばれたら
そうしたいと思います。



2008年09月13日

大決戦!超ウルトラ8兄弟3

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子供の頃の夢を諦め、公務員として
暮らしていたダイゴ。彼は横浜を覆う
謎の蜃気楼を見た時から、ウルトラマン
の幻覚を見るようになる。数日が経った
ある日、ダイゴは巨大な怪獣と戦う
ウルトラマンメビウスの姿を目撃する。
メビウスの人間体であるミライは、
自分は別次元からダイゴ達の次元に
やって来たのだと語る。


『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』
『ウルトラマンA』のウルトラ4兄弟、『ウルトラマンティガ』
『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』の平成3部作、
そこに最新作『ウルトラマンメビウス』を加えた、総勢8人の
ウルトラマンが大集結した作品。
ちなみに平成3部作は未見。
主人公はV6・長野博が演じるウルトラマンティガで、彼を中心に
物語が進みます。

物語の舞台はウルトラマンが実在しない世界。ダイゴ、アスカ、我夢
の三人は、子供の頃にTVでウルトラマンを観たという設定になって
います(TV放映から40年以上経っているから、三人は50代と
いうことなのか!?
)。
彼らは別次元でウルトラマンだったという設定になっており、序盤は
ウルトラマンとしての自覚どころか、ウルトラマンの存在すら
信じようとしません。そこに、ウルトラマンの存在する次元から
メビウスがやって来ることで、ようやく物語が本格的に動き始めます。
ここまでが結構長くて、ちょっと退屈になってしまいますね。
テーマは「信じる心が力をくれる」ということ。信じることで、ダイゴ
達はウルトラマンとしての力を取り戻します。それはいいんですが、
信じた結果を見せてくれるラストはちょっとやり過ぎでしょう。

戦闘シーンはCGが安っぽいものの、結構な迫力。やっぱり着ぐるみ
は良いなぁ。ただ、後半になると演出が単調になり盛り上がりに
欠けます。
みんなの力を合わせた必殺光線!という展開ばかりで
つまんないです。
それと、話の都合上メビウス以外のウルトラマンの出番がかなり
遅い。4兄弟なんて、申し訳程度に出てくるだけで全然活躍しません。

平成3部作を復活させたり、ウルトラマンのいない世界を舞台に
したりと、結構頑張ってる感はあったんですが、懲りすぎて逆に
エンターテイメント性が失われた感じ。シンプルかつ見せ場が満載
だった『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の方が好きですね。


それと評価に直接関係ないんですが、出演している女性陣の年齢が
高すぎるのが結構キツかったです。4兄弟の伴侶たちは仕方ないに
しても、平成3部作のヒロイン3人の内の二人が30代後半なのは
ちょっと(苦笑)。もう少し華があっても良かったなぁ。



2008年09月12日

最後の授業

今、『最後の授業』という本が話題になっています。これは、余命
半年と宣告された大学教授ランディ・パウシュが行った最後の
授業と、彼の人生観や夢を実現してきた道を綴った本
です。この
最後の授業がyoutubeで話題となり、ランディの名が一気に知れ
渡ったんだとか。
一月ほど前にこの最後の授業の存在を知った僕はさっそく購入
しました。内容に驚く事は無かったんですが、余命半年の人が
書いたとは思えないほど明快な内容になっています。
彼がこの本で語っているのは「夢の追いかけ方」。それを頭の
フェイントにして「人生の歩き方」と「子供たちへのメッセージ」が
綴られています。
大学教授ということで、勉学の大切さを強く訴える内容になって
います。僕自身は、「習うより慣れろ」「教室より現場に行け」が
モットーなんですが、それは僕の受けてきた教育に疑問があるから。
パウシュ教授のような授業なら是非受けてみたい。
この本は、中学生に是非読んで欲しい。進路を決める前に読んで
くれれば、自分の進むべき道がより明確になると思います。

ちなみにこの本はDVD付きの特別版もあって、パウシュ教授の
最後の授業を日本語字幕付きで観る事が出来ます。僕もこちらを
買いました。


**************************


今週の観賞予定。

『パコと魔法の絵本』
『おくりびと』
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
『TOKYO!』

ホントは『ウォンテッド』の先行上映にも行きたいんですけどね。



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2008年09月11日

劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇4

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今とは違う時代。獣人たちの侵略によって
人類は地下深くへと追いやられていた。
地下のジーハ村に住む若者シモンとカミナ
は、村を飛び出して地上に出る事を夢見て
いた。ある日、地下の天井を突き破って
巨大なロボットが落ちてきた。シモンと
カミナは、掘り出した謎のメカ・ラガン
に乗って地上に飛び出す。


『新世紀エヴァンゲリオン』を製作したアニメ会社・ガイナックスが
製作したTVアニメ『天元突破グレンラガン』の劇場版。TVシリーズ
前半部分を再編集したストーリーになっています。

『天元突破グレンラガン』のTVシリーズは4部構成になっていて、
それぞれ作風が大きく変わるのが特徴。今回の映画は、「気合」
や「熱血」がテーマの前半2部の映画化。映画の色も自然と熱い
方向に向かっていきます。
TVシリーズから主に戦闘を抽出していて、ずっと戦ってばかりという
印象さえ感じます。熱い作風がウリなのでそれは問題ないんですが、
戦闘以外の描写がかなり省略されています。特に黒の兄弟と
アダイ村でのエピソードが凄い事になっていて、挿入歌に合わせて
キャラの名前を紹介するだけ
になっています。ここは一気に省略
して、大グレン団結成の時に一緒に登場させた方が良かったと
思います。あと、カミナの父親のエピソードが削られてましたが、
あそこは何で削ったんだろう?尺を取られる話でもないのに。
カミナの見たドクロとその後身に付けるマントが父親のものだという
事実も隠されたままでした。

終盤はかなり物語が修正されていて、四天王の内の三人が一斉に
攻めてきます。ここまでは新作カットが極端に少なかったんですが、
ここからはほぼ新作カット(だと思う)。怒涛の作画で空前の大決戦が
描かれます。特にシモンの前口上が完全新作で描かれていたのは
痺れましたね。

編集に多少違和感があるものの、グレンラガンらしさはちゃんと
出ていましたね。TV版のファンの方には、第8話を劇場で
見られるだけで大満足でしょう。
後編である螺巌篇も楽しみです。
(一応ネタバレ反転)[しかし今回はえらく中途半端なところで
終わってしまいましたね。てっきりテッペリン陥落まで行くと
思ってたんですが。
]



2008年09月10日

ターミナル4

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小国クラコウジアからニューヨークに
やって来たナボルスキー。JFK国際
空港での入国審査の際、彼は何故か
入国不可を宣告される。クラコウジア
は、ナボルスキーが出国した直後に
クーデターが発生していたのだ。無国籍
となったナボルスキーは、アメリカへの
入国も故郷への帰国も許されず、
空港内での生活を余儀なくされる。


スティーブン・スピルバーグ監督による、空港を舞台にしたコメディ
映画。空港で生活した男の話は実際にあるそうで、この映画はその
話をモチーフにしているんだそうです。
ちなみに舞台となる空港はオールセット。テロ警戒の都合で本物の
空港での撮影許可は下りなかったというのが理由ですが、おかげで
かなり大胆な使い方が出来ていますね。

空港内で四苦八苦するナボルスキーが見所。帰る所もなければ
お金も仕事も無い。改装中の区画に勝手に住み着いて、あの手
この手で生きていく姿は、トム・ハンクスの名演も相まって可笑しく
観る事が出来ます。立ち入り禁止の場所に平気で侵入したり、
空港の一区画を勝手に改造したりと、結構好き放題しているのに、
セキュリティが一切動かないという違和感はありますが、コメディ
ですから細かい事は気にしない方がいいですよね。

ヒロインを務めるのは、僕の一番大好きな女優キャサリン・ゼタ=
ジョーンズ。思えば彼女の出世作は、スピルバーグ製作の『マスク・
オブ・ゾロ』。彼女の才能を見出したスピルバーグだからなのか、
本作での彼女はいつもに増してさらに魅力的。恋に悩むキャリア
ウーマンを好演しています。

それにしても、SF大作からアドベンチャー、さらにこんなコメディ
作品まで難なく撮ってしまうスピルバーグは本当に凄い監督です。
さらに製作総指揮の作品も軒並みヒット。世界で最も成功している
映画監督は伊達じゃないですね。



2008年09月09日

俺たちダンクシューター3

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1976年。アメリカのバスケットリーグ
ABAは、業績不振から別リーグNBAに
吸収される事になり、上位4チーム以外は
解散となる事が決まった。弱小チーム・
トロピックスのオーナー兼監督兼選手の
ジャッキーは、なんとかチームを存続
させようとあの手この手でチームを強化
し、客を呼び込もうとする。


ウィル・フェレル主演のスポーツ・コメディ。アメリカのプロバスケ
リーグがこの年に合併したのは事実なんだそうで、半分は
ノンフィクション
というちょっと変わった映画になっています。

一応実話を元にしているからなのか、コメディでありながらもギャグ
自体は案外少なめ。特に前半は、廃れたリーグとチームを描く事に
重点を置いていて、正直そんなに面白くありません。
しかしリーグ消滅という危機が明確に出てきてからは、チームが
一丸となって困難に立ち向かっていく姿が面白可笑しく描かれる
ようになります。ダメダメだった選手の動きが、映画が進むに
連れて機敏になっていくのも良かったです。先日観た
『カンフーダンク!』は、その辺りが全然なってませんでしたからね。

後半にはまたちょっと毛色が変わってきます。チームの存続よりも
大切な事、「みんなで一緒に何かを成し遂げる」という、在り来たり
だけどカッコ良いテーマの話が展開します。
スポーツモノとしては
正しい展開だし、そこにしっかりギャグも織り込まれるので小気味
良いですね。

コメディでありながら、スポーツモノとしても見応えのある作品。
アリウープやフリースロー下手投げなどの『スラムダンク』に通じる
ネタ(どちらもこの時代に出てきたテクニックらしい)も多数出て
きて嬉しいです。
あとクマの使い方は最高でしたね(笑)。



2008年09月08日

イントゥ・ザ・ワイルド4

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大学を卒業したクリスは、金も車も
捨てて、家族に何も告げる事無く
放浪の旅に出る。様々な地をさまよった
クリスは、旅の集大成としてアラスカに
向かう。


アカデミー賞俳優ショーン・ペンが監督したロードムービー。
クリス・マッカンドレスという青年がアラスカの奥地で遺体で発見
されたという実際の事件を取材した小説を原作とした作品。また、
劇中に登場する雄大で美しい自然は、実際にクリスが旅した場所を
撮影しているんだそうです。
主人公クリスを演じるのは、『スピードレーサー』のエミール・
ハーシュ。『スピードレーサー』の時とは比べ物にならない存在感を
出しています。

物語は、クリスの旅の軌跡を章構成で追ったストーリーと、アラスカ
での不思議なバスでの生活のストーリーが交互に挿入されて進行
します。
身一つでの旅というのは、男なら誰もが一度は憧れると思います。
旅先で出会ったヒッピーの夫婦との交流や、急流を下る大冒険。
様々な人との出会いと別れは、観ている人にささやかだけど確かな
感動を与えてくれます。後半に出てくるお爺さんとのエピソードは
特に感動的。年老いてようやく見つけた生き甲斐が、自らの手を
すり抜けていく様子はとても悲しかったです。
廃棄されたバスでのサバイバル生活も見応えがありましたね。
山の中での自給自足の生活。その面白さと過酷さがしっかり
描かれていました。

この映画は自由奔放な放浪記を魅力的に描く傍ら、大学を出た
ばかりの若者が社会と家庭に絶望している様もしっかりと描いて
います。その心情を代弁するのが主人公の妹なんですが、彼女の
出番が少なすぎて、代弁者にはちょっと役不足。彼女を含めて、
家族のエピソードはもうちょっとあっても良かったと思います。

最後にクリスが垣間見たビジョン。それはクリスの幸せの到達点で
あり、映画の締め方としては十分にありだと思いますが、実際に
アラスカの地で命を落としたクリス本人の心情とはもちろん違うはず。
彼が、どのような想いでこの世を去ったのか。遺言のような日記や
板に彫った言葉以外にも、残したい言葉があったのではないのか。
それがとても気になりました。



2008年09月07日

ラストゲーム 最後の早慶戦3

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1943年。戦争の激化により東京
六大学野球は解散した。早稲田大学
野球部は練習を続けていたが、試合が
出来ない現状に部員達は苛立つ。
そんな時、早稲田に慶應義塾から
「学生達が出兵する前に試合をさせて
やりたい」と、伝統の早慶戦を申し込む。
しかしその実現には様々な困難があった。


第二次世界大戦の最中、実際に行われた「出陣学徒壮行早慶戦」、
通称「最後の早慶戦」を題材にした作品。戦争によって青春を
奪われた若者達の姿と、彼らを送り出す最後の早慶戦を行うまでの
苦難を描いています。

実話を元にした作品という事で、派手な展開や選出などは無く、
わりと淡々と物語が進みます。史実に忠実であることを重要視して
いるようですね。試合の結果も脚色無しのようです。まぁここは
変えたらいけないんでしょうけど、「試合の結果よりも、試合を行った
ことに意義があった」という事をしっかり描いてくれたのは嬉しかった
です。

主人公は渡辺大(渡辺謙の息子)演じる戸田順治ですが、早慶戦
にはあまり絡みません。早慶戦のエピソードは主に野球部顧問で
ある飛田先生が担当します。むしろこの人の方が出番が多かった
ような。家族が出兵している戸田、早慶戦の実現に尽力する飛田、
合宿所の女性に憧れる部員の黒川と、エピソードが多数の人物に
均一に割り振られているので、明確な主人公がいないと言った方が
いいかもしれませんね。

悪く言うと地味な作品ですが、それは丁寧に作られているからこそ
でしょう。若者よりも年配の方向けの作品。実際、お客さんの大半が
お年寄りでした。早慶戦に興味のある人も是非。



2008年09月06日

カンフーダンク!1

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赤ん坊の頃にバスケコートの外れに
捨てられ、カンフー道場で育った
青年・シージエ。彼は道場の外で
大暴れした事から破門され、道場を
追い出されてしまう。彼をビジネス
チャンスだと考えた中年の男・リーは、
シージエにカンフーを駆使して
バスケットをするように勧める。


台湾の人気アイドル、ジェイ・チョウ主演のスポーツコメディ。
『少林サッカー』のバスケット版ですが、この映画酷い。
久しぶりに地雷を踏んでしまった。

道場を追い出されたシージエは、リーと組んで「親を探す捨て子の
バスケットスター」としてデビューし、大々的に会見を開くんですが、
全くの新人、しかもこれまで何の実績もない奴に多数の報道陣が
集まるのはおかしい。その後は入部をかけてチームのキャプテンと
対決。「オイオイ、入部が決まってないのにデビュー会見開いてたの
かよ!」というツッコミを入れたくなりますが、それ以前に展開が
『スラムダンク』と一緒。
主人公が(一応)リバウンド要員だったり
主人公の想い人がチームのイケメン(こいつ必要あるのか?)に
片思いしてたりと、多くの部分で『スラムダンク』との共通点が
見受けられます。『スラムダンク』は海外でも人気ですからねぇ。

その後は練習&試合の場面。素人であるシージエですが、基礎が
なってないと言われながらもしっかり活躍し、いつの間にか基礎も
習得しているので成長が一切感じられません。
試合シーンは『少林サッカー』みたいに特殊効果バリバリでやって
くれると期待してたんですが、特殊効果はワイヤーアクションを使って
空中で細かい動きをするだけで、笑える派手さが一切ありません。
そして一番致命的な部分。試合での攻防が一切描かれていない。
試合のシーンは各チームがシュートを決めるシーンをダイジェストで
流すだけで、ディフェンスが全然描かれません。だからゴール下の
せめぎ合いもシュートカットからの速攻も出てこない。しかもシュート
の8割がダンクなので単調この上無し。

後半にはカンフーの師匠が試合に参加。「よし!ここから派手な
試合が観られるんだな!」と期待したのも束の間、いきなり乱闘が
始まって普通のアクションになってしまいました。ふざけやがって。

ギャグは笑えない。キャラは立っていない。おかしなシーン一杯。
弱点を挙げたらキリが無い。コメディとしても、アクションとしても、
スポーツ映画としても落第点の映画です。



2008年09月05日

長いドラマは嫌い

僕はドラマを観ない。続々映画化される日本のドラマも、続編が次々
登場する海外ドラマも観ない。
でも、日本のドラマを観ない理由と海外ドラマを見ない理由は違う。
日本の場合はそもそも「観たい」と思うドラマが無いんですが、海外
には興味のあるドラマが多数あるのに、どいつもこいつも長いから
観る気が無くなるんですよ。
『24』はシーズン1だけ観たし、
『LOST』もシーズン2の途中まで観ました。でもどちらも力尽きて
しまうんですよね。ただでさえ1シーズン24話とかあるのに、それを
5回も6回も観られませんよ。
ホントは『HEROS』とか観てみたいのに。

そんな中、ちょっと興味深い海外ドラマがレンタルされています。
タイトルは『キル・ポイント』。ジョン・レグイザモ、ドニー・ウォルバーグ
という、映画でも名脇役として知られる二人が主演している作品
です。観てみたくなった理由はこのキャスティングなんですが、
このドラマ全8話で完結するんですよ。素晴しい!
他のドラマもこれくらいスパッと終わってくれればいいのに。
今度借りてこようと思います。

あ、でもその前に『ギャラクティカ』観なきゃ(こいつは全13話)。

***************************


今週の観賞予定。

『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』
『俺たちダンクシューター』
『幸せの1ページ』
『イントゥ・ザ・ワイルド』
『グーグーだって猫である』

『グレンラガン』はもう劇場版公開なんだなぁ。TVが終わったのが
去年の9月・・・って一年経ってるのか。半年前くらいに終わったと
思ってた。まぁそう思うくらい記憶に鮮明に刻まれてたんだね、あの
ドリルが。



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2008年09月04日

ワンス・アンド・フォーエバー4

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1965年11月。ベトナム戦争に
参加していたハル・ムーア中佐は、
敵軍の追撃のために第7航空騎兵連隊
を率いてイア・ドラン渓谷に降り
立った。しかしそこにはベトナム軍の
大部隊が待ち受けており、ムーア達は
渓谷で孤立してしまう。
この戦いこそ、ベトナム戦争における
最初の大規模戦闘だった。


メル・ギブソン主演の実話を元にした戦争映画。この映画の原作者
は映画の主人公であるハル・ムーアと、戦場ジャーナリストの
ジョー・ギャロウェイ(彼も劇中に登場します)。実際の体験者が
原作ということで、戦場での描写は実にリアルに表現されています。

映画の前半は米軍基地での訓練の様子と、兵士達の家族の姿が
描かれます。この米軍基地での話がちょっと中途半端。訓練の
場面は大きな事件もなく、重大な伏線などもありません。正直、
あまり必要なかったような気も。
家族の描写は逆に不足気味。ムーアの妻ジュリーの視点で話が
進行するんですが、子供達や他の兵士の妻達の描写が足りない。
父親がいなくなる子供達の不安を描いて欲しかったです。

舞台がベトナムに移ると、いよいよ見せ場である戦闘に突入。この
映画はたった一つの戦いを描いており、これ以降は戦闘が
途切れる事がありません。途中、訃報を受け取る妻達の姿が挿入
されますが(前半で妻達の姿をしっかり描いていれば、この場面は
もっと感動出来たのに)、戦場にいるムーア達はずっと戦場で戦い
続けます。これだけ長時間続く戦闘シーンも珍しいんじゃない
でしょうか。
渓谷での大部隊同士の戦いも迫力がありますが、一番の見所は
航空機の爆撃でしょう。平原を覆い尽くすナパームの炎は、CG
では再現できない迫力です。

映画の冒頭で「この映画をベトナム戦争で戦った双方の国の兵士に
捧げる」と出てきますが、ベトナム側の描写も決して十分とは
言えません。ベトナム側のメインキャラは司令官とメガネの兵士
ですが、司令官は演技がオーバーという印象しかないし、メガネの
兵士は「敵兵にも家族がいる」という当たり前の事を説明しただけ
でした。

戦場、祖国に残した家族、戦う相手と、いろんな要素を贅沢に
詰め込んだ戦争映画ですが、結局は戦場にばかり力を入れて
いた印象。
まぁおかげで戦場の描写は凄く良く出来てるんですけどね。



2008年09月03日

プライベート・ライアン5

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史上最大の作戦、ノルマンディー上陸
作戦を生き延びたミラー大尉は、軍
上層部から新たな任務を受ける。
それは、大戦で3人の兄弟を失った
ライアン二等兵を救出せよという
ものだった。ミラーと7人の部下達は
1人の命を救うために8人を危険に
さらす任務に疑問を抱きながらも
ドイツ軍の占領地に向かう。


アカデミー賞5部門を受賞した、スティーブン・スピルバーグ監督
作品。僕の心の十選の一つです。
この映画を劇場で観た時、僕はまだ映画を本格的に観始めた
ばかりの頃でした。あの時の衝撃は今でも忘れられません。
スクリーンに映し出される圧倒的な暴力の連鎖を目の当たりに
して、僕はしばらく映画をまともに観られなくなりました。

この映画を語る上で避けては通れない場面と言えば、オープニング
20分で描かれるノルマンディー上陸作戦でしょう。オマハ・ビーチが
文字通りの血の海と化すあの場面は、初めて観た時は涙が止まり
ませんでした。
残酷なまでにリアルな描写は、以降の戦争映画に多大な影響を与え
ました。兵士の視点を追った迫力のカメラワークも、今流行っている
ハンディカム撮影(『クローバーフィールド』等)の先駆けと言える
かもしれません。編集も見事だし、効果音も素晴しい。何度も観て、
その度に新たな発見があります。

でも僕が気に入ってるのは、終盤の市街地戦なんですよね。
映画も終盤に差し掛かると、登場人物に十分感情移入してしまって
います。そんな彼らが次々と倒れてく姿を観るのは凄く辛い。
物量で攻めるオマハ・ビーチと違い、こちらは局地戦の迫力が存分
に出ていますね。主人公達の背後にある瓦礫の山から戦車が飛び
出してくる場面は、あまりの迫力に脚が震えました。ナイフが仲間の
心臓に突き刺さるシーンはトラウマクラスの恐ろしさです。

それぞれのキャラクター描写が凄くしっかりしているので、彼らへの
感情移入度も半端じゃない。
草原を歩く場面、夜の街で休む場面、決戦前にエディット・ピアフを
聞く場面。この3つの場面は緊迫感が支配するこの映画の中では
珍しい静かなシーンなんですが、兵士たちの素顔を垣間見る事の
出来るこれらの場面が、キャラクターを深く描いていて大好きです。


『ゴジラ』『ファイト・クラブ』に並ぶ、僕の映画人生を決定付けた
作品。「ジャクソンが鐘楼から狙撃する姿と撃たれるドイツ兵の姿の
合間に、戦車が砲身を向ける場面を巧みに盛り込む編集技術が
最高!」とか、細かい所もいろいろ褒め称えたいんだけど、キリが
ないから止めときます。出来る限り簡潔なレビューを目指してるし。



2008年09月02日

ハンコック3

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空を飛び、車を持ち上げ、不死身の身体
を持つスーパーヒーロー・ハンコック。
正義の味方として、数々の悪党を退治
してきたが、その有り余るパワーで周囲
の街まで破壊してしまい、市民からは
厄介者として扱われていた。捻くれて
酒びたりのハンコックだったが、広告マン
・レイとの出会いをきっかけに、みんな
から親しまれるヒーローを目指す。


アメコミスーパーヒーロー映画がブームになっている最中、アメコミ
を原作としない映画オリジナルのヒーローが現れました。
嫌われ者のヒーロー・ハンコック。彼を演じるのは、今やハリウッド
癸吋▲ターと言っても過言ではないウィル・スミスです。

映画オリジナルヒーローとの事ですが、スーパーヒーローが活躍する
ことで街に被害を及ぼすという展開は『Mr.インクレディブル』と
一緒。なので、今一つオリジナリティを感じません。特殊能力も
スーパーマンとよく似てる。コスチュームも映画版『X−MEN』と
そっくり(劇中でもウルヴァリン呼ばわりされてます)。
この映画のオリジナリティは、嫌われ者のヒーローがみんなに
好かれるヒーローに脱皮するという過程ですね。
『Mr.インクレディブル』は決して嫌われヒーローではなかったです
から。みんなから嫌われていたハンコックが、愛されるヒーローに
なろうとして、刑務所に入ったり態度を改めたりと四苦八苦する姿
は、なかなか微笑ましいものがあります。慣れない軟着陸の場面
なんかがお気に入りですね。
ただ、ハンコックがヒーローとして認められる場面が映画の中盤に
出てくるのが惜しい。ヒーローが市民に讃えられるシーンが大好き
なので、そういう場面はクライマックスに取っておいて欲しかった
ですね。

後半に入る前に「嫌われ者ヒーロー」というアイデンティティを失った
ハンコックですが、後半からはまったく別の見せ場が登場します。
シャーリズ・セロンがインタビューで「見所はウィル・スミス」
と言っていたけど、(ネタバレ反転)[どう見てもあなたの正体が
一番の見所
]ですよ。台所のシーンは大笑いしてしまいました。

この映画、上映時間が92分と実にコンパクト。それはありがたいん
ですが、最後にもう一回くらい派手な展開が欲しかったですね。
他の見せ場に比べて、最後がちょっと地味でした。



2008年09月01日

2008年8月のまとめ

2008年8月の観賞本数は12本

今月のMVPはやはり『ダークナイト』でしょう。アメリカでは
めでたく興行収入5億ドルを突破し、『タイタニック』に次ぐ
歴代2位の記録を樹立したそうです。
もう一回劇場で観ておきたいなぁ。

ワーストは『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』
このシリーズ大好きだったのに、今回は完全に肩透かし。
もうこのシリーズは終わって欲しいなぁ。今回だってかなり
「今更感」があったし。


来月の期待作はやはり『アイアンマン』。先月からのヒーロー映画
大攻勢のトリを飾る作品として期待しております。
それと何気に『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に期待してます。


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この記事書いてたら、いきなりTVで福田総理辞任のニュースが
飛び込んできました。あまりにいきなりだったので、何かの冗談かと
思いましたよ。
政治にはあまり詳しくないけど、こんなところで辞めるのはやっぱり
無責任じゃないのか?



e5125aspaceodyssey at 22:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑記