2009年03月

2009年03月31日

ダウト あるカトリック学校で3

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1964年。ニューヨークにあるカトリック
学校の校長シスター・アロイシスは、
厳格な性格で生徒達や他のシスター達
を厳しく躾けていた。上級生を担任する
シスター・ジェイムズは、教え子の異変を
アロイシスに報告する。アロイシスは、
教会のフリン神父が生徒に猥せつな
行為をしているのではないかと疑う。


今年のアカデミー賞で、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞
は二つもノミネートされた作品。
厳格なカトリック学校で起きる
一つの「疑惑」の物語です。

主要人物3人のキャラクターがとにかく際立っています。
まずはシスター・ジェイムズ。若いながらも教会で子供達を教育する
という仕事に誇りを持っている人物で、一見流されやすそうな性格
ですが、芯はしっかりと持っています。アロイシスに対して自分の
鬱憤を暴露するシーンは壮絶でしたね。
フリン神父は今回の事件の容疑者となる人物。しかし、映画を観る
限り彼はとても優しい良い神父であり、事件を起こすような人には
全く見えません。彼を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、どうも
悪役という印象が強いですが、フリン神父からはそんな印象は一切
受けませんでした。
そして主人公であるシスター・アロイシス。教えと規律に厳しく、
不正を行ったものは同僚であろうと生徒であろうと容赦しない。
さらに、全体の安定のためには自らが罪を負うことさえも厭わない。
しかし彼女の心情は、他の二人と比べると明らかに歪んでいます。
彼女の求める安定は、必ずしも他者の幸せを呼ぶものではなく、
彼女の行動は結局混乱しか招きません。結局彼女は、全体の
安定を言い訳にして自分のわがままを通しただけに見えます。
そんな彼女が、善良に見えるフリン神父を追い詰める。二人の
口論の場面は、アロイシスの異常性が浮き彫りになり、凄まじい
迫力が滲み出ています。
三人ほどの出番はありませんが、問題の生徒の母親・ミラー夫人も
凄い存在感です。顔をグチャグチャにしながら、息子の将来を語る
姿は非常に印象的です。

人に対して一度疑惑が浮かぶと、たとえそれが誤解だと証明
されても心の奥でその疑惑を持ち続ける。そういう経験は誰しも
あると思います。シスター・アロイシスが抱いた疑惑の暴走。最初
から最後まで、その一点で突き進む衝撃的な作品でした。



2009年03月30日

ウォッチメン5

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平和のために戦うと同時に、世界の
歴史の影で暗躍してきたウォッチメン
と呼ばれるヒーロー達。歴史が変わり、
その活動を終えたウォッチメンの一人が
何者かによって暗殺された。覆面の
ヒーロー・ロールシャッハは、それが
ヒーローを狙った連続殺人事件であると
感じ、独自に事件を捜査する。その裏
にはとてつもない陰謀が隠されていた。


アメコミヒーローコミックの最高傑作と評され、映像化は不可能と
言われてきた『ウォッチメン』を、 『300』のザック・スナイダーが
完全映画化。著作権を巡り、ワーナーとFOXが裁判を起こすなど、
公開前から話題の耐えない作品でしたね。

僕はヒーロー映画が大好きです。ヒーロー達が正義を行う事で
人々に希望を与える。そんな姿をスクリーン越しに観るたびに感動
を覚えてしまいます。しかしそういう健全なヒーローばかりいるわけ
ではありません。世界で絶賛されている『ダークナイト』。もちろん
僕も大好きですが、あの作品で描かれるヒーロー像は、僕の求める
それとは少しずれています。そしてこの『ウォッチメン』は、その
ギャップがさらに激しい。この映画には6人のヒーローが登場
しますが、「人を殺さない」というヒーローの鉄則を平気で破る奴が
4人もいます。人々を助けるシーンも極端に少ない。さらにその
人助けも、正義のためというよりも自分達のストレス発散の
意味合いが強い。グロテスクな描写が多い点も、ヒーロー映画
らしからぬところです(まぁ、予告を観た時点で真っ当なヒーロー
映画にはならないと思ってましたが)。
そんな訳で、緊迫感のあるストーリー、美術の美しさ、演出の
見事さを楽しんではいましたが、途中までは今一つ乗れません
でした。

しかし、登場人物がようやくヒーローらしさを取り戻し、敵対する
相手も鮮明になってくると、映画は俄然面白くなってきます。
多くの謎が見事につながり、最後に大きな計画の全容が見えた
時は驚愕しました。なるほど、これはヒーロー映画でなければ
出来ない。中盤までの、今一つ燃えられない展開を吹っ飛ばす
見事な展開でした。

この映画にはいわゆる「正統派」のヒーローは登場しませんが、
曲者揃いの中でも、顔の無い男・ロールシャッハが格好良かった
ですね。無茶も殺人も平気でやりますが、その信念を貫く様は
まさしくヒーローでした。
逆に嫌いなのはDr.マンハッタン。僕は超人的な中にも人間臭さを
感じさせるヒーローが好きなんですが、彼には人間性がほとんど
ない。人間という存在にほとんど関心が無く、自分自信も人間とは
思っていない。ずっと裸でいるのも、恥ずかしいという意識
そのものが欠如していることの表れなんでしょうね。
そういうキャラクターが物語の重要な役割を担っているのは解かり
ますが、やっぱり好きにはなれないヒーローです。

ヒーローの存在意義、正義の定義を問う強烈な作品。3時間の大作
ですが、実はもう1時間追加した別バージョンが存在するそうです。
そちらはビデオ化の際に是非収録して欲しいですね。



2009年03月29日

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿4

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東京ビックシティマラソン襲撃事件の
直後、警視庁鑑識課の米沢守は、
マラソン会場の監視カメラから失踪した
妻・知子らしき女性を発見する。しかし
彼女は、直後の謎の自殺を遂げていた。
その後、米沢の元に知子の夫を名乗る
刑事が現れる。彼は米沢に、今回の
事件が殺人事件だと立証するために
協力して欲しいと訴える。


大人気刑事ドラマ『相棒』初のスピンオフムービー。今回の主役は
捜査の第一線から一歩下がった立場で特命係をサポートして来た
鑑識課・米沢守。言っては何ですが、いくらファンから人気がある
とはいえ、こんな画面栄えしない人を主役に抜擢するとは。

しかしそこは、玄人好みの『相棒』シリーズ。しっかり勝算があっての
企画だったんでしょう。十分面白い内容になっていました。
ひょとしたら『相棒 劇場版』より好きかもしれません。

僕は『相棒』シリーズはほとんど観ていなくて、まともに観たのは
『相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』
くらいなんですが、今回の物語は『劇場版』の直後なので、詳しい
知識はなくても十分楽しめるようになってました。

鑑識が主人公という点が一番の見所ですね。鑑識ならではの
捜査術が随所に出てきて新鮮です。指紋の照合はもちろん、
毛髪による血液型診断、消去されたパソコンデータの復旧など、
普通の刑事モノでは「鑑識の結果が出ました」の一言で片付け
られる場面を詳しく描写してくれるのは面白いです。

もちろん足を使った捜査も同時進行されます。捜査と鑑識で導き
出される事実が二転三転するのもスリリングでよかったですね。
前作のような派手さはなく、「映画なのに地味」なんて言われそう
ですが、米沢守自体が地味なのでむしろこれくらいの方が
合ってますね。

シリーズの常連のもちろん登場。本家の主役2人はしっかり出て
きますが、事件解決にほとんど貢献しないのは意外でした。
一課の刑事や監察官、相棒2人の奥さんも登場。他にも多数
出ていると思いますが、僕に解かるのはこの方々くらいですね。
岸部一徳の出番がなかったのはちょっと寂しかったです。

鑑識という普段メインにならないキャラクターを主役に据えるという
目新しさに加えて、サスペンスドラマとしても十分楽しめる優秀な
作品でした。
ちなみに、本編終了後にオマケ映像もあるので、劇場が明るくなる
まで席は立たないようにしましょう。



2009年03月28日

イエスマン “YES”は人生のパスワード4

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自分に自信がなく、人付き合いも下手で
どんな誘いにも「NO」と言い続ける
男・カール。そんな彼が偶然出会ったのは
「どんな事にもYESと答えれば幸せに
なれる」と謳うセラピーだった。
カールはセラピーに従い、どんな無茶な
要求にもYESと答えるようになる。
その結果、二転三転しながらも彼の
人生は次第に好転していく。


ジム・キャリー久々のコメディ作品。最近はアニメの声優トンデモ
ホラー映画
くらいしかなくて、今一つ盛り上がれなかったジム・
キャリーですが、今回はホームグラウンドで大暴れしてくれます。
ジム・キャリーの顔芸も久しぶりに観れたのも良かったです。
彼のコメディを心待ちにしていたのはハリウッドも同じのようで、
全米週間ランキングではウィル・スミスの『7つの贈り物』を抑えて
初登場1位を記録したんだそうです。

全てに「YES」と答えてしまえる人生を送れたら、さぞ幸せ
でしょうね。カールの人生も、「YES」を導入してから劇的に
変化していきます。人間関係も良好になり、積極的に外に出る
ようになり、新しい恋人とも巡り合う。この物語は実話が元に
なっているそうですから、このセラピーには確かな効果が
あるんでしょうね。
だからなのか、セラピーそのものはあまり笑いのネタには
なりません。むしろハッピーになってハイになったカールの行動の
方が笑えます。いくら「YES」と答えなくてはならないとはいえ、
イラン人女性とのお見合いとか韓国語など、自分から茨の道に
突っ込む事はないと思うんですが、それらの要素が、しっかり伏線
として機能していたのは素直に上手いと思いました。
他に笑えたのはコスプレパーティーですね。ジム・キャリーがハリー・
ポッターの格好をしていたのは笑えたし、そこに居たドビーには
さらに笑いました。

コメディとしても優秀ですが、一人の男性の再生の物語としても
良く出来ている作品です。
やはりジム・キャリーがコメディに
出ていると、作品の質が一段上がりますね。



2009年03月27日

寒の戻り

うー、寒い寒い。もうすぐ4月だっていうのに、何でこんなに
寒いんですかね。というか、先週まではかなり暖かかったですよね。
なんかもう一回冬が来たみたいです。
いつも自転車を停めるところにサクラの木があるんですが、今週の
頭からずっとつぼみのまんまなんですよ。あいつも早く咲きたい
だろうに。

理不尽なのは、これだけ寒いのに花粉だけはしっかり飛んでること。
ああ、早くまた暖かくならないかなぁ。これじゃあ花見にも
行けません。


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谷口悟朗監督のスペースSFアニメ『プラネテス』がブルーレイで
発売決定。
『無限のリヴァイアス』『スクライド』は、音声が
5.1chにリニューアルされて再販売されましたが、今回は
5.1ch化に加えて、新規の映像特典も多数収録されている
そうです。これは欲しいかも。
しかし監督作品がことごとくリニューアルされる谷口悟朗は優遇
されてますね。大好きな監督なので素直に嬉しいですが。


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今週公開の観たい映画たち。

『ウォッチメン』
『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』
『フロスト×ニクソン』
『鎧 サムライゾンビ』

『ウォッチメン』はアメコミ映画の最高傑作になると言われていた
作品だけに期待も大きいです。



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2009年03月26日

アンダーワールド:ビギンズ2

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ヴァンパイア族の長・ビクターは、
狼男の種族・ライカンを奴隷として
使役していた。しかしライカンの始祖
ルシアンだけは、特別な存在として
優遇していた。しかしルシアンは、
ビクターの娘・ソーニャと禁断の恋に
落ちていた。ソーニャが危機に瀕した
時、ルシアンは禁じられていた狼男の
力を使い、ビクターの怒りを買う。


ケイト・ベッキンセール主演の人気シリーズ『アンダーワールド』の
第3段。今回はヴァンパイアとライカンの抗争の発端を描く物語で、
ベッキンセール演じるセリーンは登場しません。代わりにセリーンと
瓜二つの容姿を持つと言われていたビクターの娘・ソーニャが
主役の一角を担います。ソーニャを演じているのはベッキンセール
ではありませんが、容姿や雰囲気は良く似ていてビックリ。よく
こんなに似た女優を見つけてきましたね(でもやっぱり
ベッキンセールに演じて欲しかった)。

前2作の監督レン・ワイズマンは、今回は製作に回っており、監督を
パトリック・タトポロスが引き継いでいます。タトポロスは
『USゴジラ』や『インデペンデンス・デイ』、『サイレントヒル』
などのモンスターデザインを手掛けている人で、ライカンのデザインも
担当しています。今回が初監督ということですが、やはり演出に粗が
目立ちますね。特にアクションシーンが観辛い。夜の場面ばかりの
上に登場人物がことごとく黒い服を着ているので、動きの激しい
シーンは何が起きているのかさっぱり解かりません。カット割りの
多さも観辛さを助長してますね。

ストーリー面では、ヴァンパイアとライカンの禁断の恋と、それを
きっかけに発生する全面戦争という、シリーズの物語の発端が
解り易く描かれていたと思います。しかしそれらは1作目で既に
語られていて(僕は全然覚えてないけど)、目新しさはありません
でした。ただ、ラストでしっかり1作目と繋げてくれたのは
良かったですね。

過去の話という事で、印象はだいぶ変わってしまいましたが、
しっかりとリンクを張っているという点ではファンの期待に応えられる
出来になっていると思います。ただ、僕の場合は黒のレザー
スーツで二丁拳銃を撃ちまくるベッキンセールが一番の見所

だったので、それら全てがなくなっていたのはちょっと寂しかった
ですね。



2009年03月25日

リリィ、はちみつ色の秘密3

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桃農園の娘リリィは、幼い頃に拳銃の
暴発によって母親を殺めてしまった事が
トラウマになっていた。ある日、父親の
暴力に耐えかねたリリィは、黒人
家政婦のロザリンと共に家を出て、
養蜂場を営む黒人三姉妹の家に身を
寄せる。そこは、母親もかつて生活
したことのある場所だった。


アメリカでロングランを記録したヒューマンドラマ。黒人差別が根強く
残っていた時代、一人の白人少女が黒人姉妹の優しさに触れ、
本当の愛を見出していく物語です。
主人公リリィを演じるのは、天才子役ダコタ・ファニング。他にも
ジェニファー・ハドソン、クイーン・ラティファ、ポール・ベタニー
など、豪華な顔ぶれが揃っています。さらに製作にはウィル・スミスと
彼の妻ジェダ・ピンケット・スミスが参加しています。

アメリカ初の黒人大統領が誕生した現代でも、黒人差別はまだまだ
解消されたとは言えません。映画の舞台となる1960年代なら
なおさらで、劇中でも黒人への差別や暴力が至る所で出てきます。
そんな中でも、養蜂場を営んでたくましく生きるポートライト姉妹。
心に傷を負っているリリィは、彼女達との生活の中で少しずつその
傷を癒していきます。
ポートライト家の長女を演じるクイーン・ラティファの存在感が
良い味を出してましたね。彼女の優しさと包容力は、リリィのみ
ならず映画を観ている人達さえも一緒に癒してくれます。

しかし映画としては刺激不足な気もしました。養蜂場の景観や、
ハチミツの魅力などは十分に描かれているとは言い難く、中盤の
ショッキングな展開もやや強引な感じがしました。
一番残念なのは、ジェニファー・ハドソン演じるロザリンの存在感が
薄い事。
中盤以降はいてもいなくても変わらないようなポジションに
追いやられてしまいます。せっかくのオスカー俳優なのに、使い方が
勿体無かったですね。

さてここからが本題。この映画の最大の見所。それは幼女から
美少女に急成長したダコタ・ファニング
です。この前に彼女を
観たのは2年前の『シャーロットのおくりもの』ですが、2年の間に
えらく可愛く成長してしまいました。特に終盤にみせるポニーテール
姿は最高です。彼女はこの映画の時点で14歳。成長したとはいえ
まだ僕の半分の年齢です。あと5年もすれば、完全無欠の
美人女優になってくれそうな予感をひしひしと感じます。



2009年03月24日

これぞ僕らの望んだドラゴンボール!

実写映画『ドラゴンボール エボリューション』が、評価、成績共に
酷い目にあっています。まぁ、あの完成度なら当然なんですけどね。
今のところは日本だけですが、もうすぐ世界中のドラゴンボール
ファンの期待を裏切る事が確実な実写版。(え?誰も期待して
なかった?)、しかし、落胆しているファンのために、最高の形で
ドラゴンボールが帰ってくる事になりました。

そも名も『ドラゴンボールKAI 改』!!

これは、以前放送されていたTVアニメ『ドラゴンボールZ』を
新たに放映するものなんですが、もちろん再放送ではないので、
多くの部分がパワーアップしています。
オリジナル声優達による再アフレコ、デジタルリマスターによる
画質の向上などが行われていて、OPとEDには新規の
アニメーションが挿入されるそうですが、そんな事はどうでもいい。
一番素晴しいのは、「原作との兼ね合いで調整されていた
ストーリーを再編集によりテンポアップしている」
という点に
尽きるでしょう。
『ドラゴンボールZ』は、連載中だった原作漫画に追いつかない
ように、原作にはない無駄なエピソードを多数同時進行させて
尺を稼いでいました。再編集によるテンポアップとは、それらの
無駄なエピソードを廃する事だと考えて間違いないと思います。
つまり原作により近い形に生まれ変わるという事。これは楽しみに
なってきましたよ。

放送開始は4月5日。日曜日の朝9時からだそうです。
実写版の不満が吹き飛ぶくらいの面白さを期待してます!



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2009年03月23日

フィッシュストーリー4

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2012年、巨大彗星の衝突で世界は
滅亡の危機に直面していた。2009年、
北海道行きのフェリーがジャックされた。
1999年、ノストラダムスの預言の時が
近づいていた。1982年、一人の大学生
が自分の自分の不甲斐無さを嘆いていた。
そして1975年、それらの出来事を
繋げる一曲のパンクロックが完成した。


伊坂幸太郎の同名小説の映画化。監督は『ジェネラル・ルージュの
凱旋』
が公開中の中村義洋。出演者も豪華で、伊藤淳史、多部
未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋など、個々の出番は少ない
ながらも魅力的な面々が集まっています。

複数のエピソードが順番に挿入されるという形をとった物語です。
もちろんそれぞれがしっかり繋がっているんですが、一つ一つが
単体でもしっかり面白い話になっています。SFじみた話、アクション
がメインの話、ちょっぴり感動できる話と、個性もしっかり出て
いましたね。特に多部未華子と森山未來が出てくる2009年の
話がお気に入り。
森山未來のキャラクターがとにかく面白く、
意外にもアクションをしっかりこなしてくれてたのが良かったですね。
多部未華子も相変わらず可愛かったです(笑)。

物語が終わり、それぞれのエピソードがどのように繋がっていたか
が解かった時は小気味良かったですね。繋がりが解かりにくかった
人のために、最後にまとめ映像を用意してくれていたのも親切です。

「音楽が世界を救う」という、ありきたりなキャッチコピーを実践
したらこうなった、という物語の発想が最大の魅力ですね。
意味がないと思っていた何かが、後の世代になって大きな
意味を持つ。
そんな可能性を信じて、何事にも一生懸命に
打ち込むことが大事なんだと、この映画を観て思いました。



2009年03月22日

ピクサー・ショート・フィルム&ピクサー・ストーリー4

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世界最高峰のアニメーションスタジオ、
ピクサーが手掛けたショートフィルム集。

忙しくて映画館に行けない状況が
続いているんですが、実家に帰ったら
ちょうどこのDVDが置いてあったので
観賞。多くの作品は他の長編作の特典で
観る事ができますが、ここでしか
観られない貴重な作品も収録されています。

以下、それぞれの作品を簡単に紹介。


『アンドレとウォーリーB.の冒険』
正確にはルーカスフィルムの作品ですが、スタッフの多くがピクサー
創設メンバーなんだそうです。
最初期の作品だけあってCGクオリティがかなり苦しいんですが、
25年前にCG映画を製作していたという事実は凄い事ですね。

『ルクソーJr.』
ピクサーのロゴの元になっている作品。電気スタンドの動きも
滑らかだし、話もシンプルで解かりやすくて面白いです。
コードの動きに安っぽさを感じますが、当時の技術の限界
でしょうね。

『レッズ・ドリーム』
ちょっと暗めの話。画面も暗く、明るく楽しいピクサー短編の中では
異色の作品です。

『ティン・トイ』
登場する赤ちゃんの造形がかなり怖いです。当時に技術でリアルな
赤ちゃんを表現するのはさすがに無理があったようです。
『レッズ・ドリーム』もそうでしたが、この頃はキャラクター造形が
まだ固まっていないですね。以降の作品では、どんなに技術が
進歩してもキャラクターはデフォルメされているのが基本になって
いきます。

『ニック・ナック』
コミカルさが強調された作品。『ティン・トイ』や『トイ・ストーリー』も
そうですが、玩具を題材にした作品がピクサーの初期作品には
多いですね。

『ゲーリーじいさんのチェス』
人間が主人公の珍しい作品。このゲーリーじいさんは、玩具の
修理工として『トイ・ストーリー2』にゲスト出演しています。
この辺りからCGの質が格段に向上してきます。

『フォー・ザ・バーズ』
CGの質がさらに上がりましたね。鳥たちの羽の表現が凄いです。

『マイクとサリーの新車でGO!』
『モンスターズ・インク』のマイクとサリーが主人公の短編。
オマケ的作品なのに、吹き替えの声優に石塚英彦と田中裕二を
起用してくれているのが嬉しいですね。マイクが酷い目に遭う様も
面白いです。

『バウンディン』
台詞なしで笑わせてくれる短編が多い中、ナレーションまで入って
しゃべりまくる作品。笑いも少ないし、正直あまり好きではない
ですね。

『ジャック・ジャック・アタック!』
『Mr.インクレディブル』の短編。本編で事件が起きていた時、
留守番していたジャック・ジャックに何が起きていたのかを描いた
サイドストーリー。数々のホラー演出が逆に笑いを誘います。
本編としっかりリンクしているのも面白いですね。

『メーターと恐怖の火の玉』
『カーズ』のメインキャラクター・メーターを主人公にした短編。
メインキャラをほとんど登場させ、さらに声優も同じ人を起用して
いるのが何気に凄いです。

『ワン・マン・バンド』
登場人物がたったの三人なのに、えらくにぎやかな作品。展開も
面白いですが、なによりオチが一番素敵です。

『リフテッド』
宇宙人によるアブダクション(誘拐)の実技試験という
シチュエーションが面白い作品。一つのネタをとことん
突き詰めるのがピクサー短編の面白さですね。


こうして順に観ていくと、ピクサーの技術力の向上がよく解かります。
そういう点でも面白い短編集です。
これで『レミーのおいしいレストラン』の日本版DVDに何故か
収録されなかったレミーの短編が収録されてれば言う事
なかったのに。



2009年03月20日

芸人が映画を撮る時代

忙しくてなかなか映画を観に行けない日々が続いています。来週は
根性で観に行く予定なんですが、週末は実家の手伝いをしなければ
いけないのでどうなることやら。

そんな中公開される観たい映画たち。

『釣りキチ三平』
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
『ベッドタイム・ストーリー』
『ワルキューレ』
『リリィ、はちみつ色の秘密』
『フィッシュストーリー』

『おくりびと』で一躍世界的(?)監督になってしまった滝田洋二郎
監督の最新作『釣りキチ三平』。今や映画界以外でも引っ張りだこ
の状況ですが、実はピンク映画出身だということはあまり知られて
いないようです。


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現在開催中の沖縄国際映画祭には、吉本芸人が監督した映画が
多数出展されているそうです。しかし何故、吉本芸人が映画を
作るんでしょう?
吉本芸人が監督した映画で真っ先に思い浮かぶのが『大日本人』。
あれは怪獣映画好きとしては僅かに光る物を見出せたけども、
最終的には松本人志の独りよがりの何物でもない作品でした。
そんな悪いイメージが定着しているので、品川ヒロシの『ドロップ』も
木村祐一の『ニセ札』も観に行く予定はありません。

と言いつつ、先日発表された松本人志の新作『しんぼる』は気に
なるんですよね。別に期待しているわけではないんですが、
芸人が映画を作る、という流れを作った張本人が、『大日本人』の
暴走の後にどういう作品を打ち出してくるのか、非常に興味が
あります。

しかし、松本人志はまだ懲りてなかったのか。



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2009年03月19日

マダガスカル3

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ニューヨークの動物園で幸せに暮らす
ライオンのアレックス、シマウマの
マーティー、カバのグロリア、そして
キリンのメルマン。外界に憧れる
マーティーは動物園から脱走し、
アレックス達は後を追いかけて街に
飛び出すが、その騒動が元で4匹は
動物園から追放された上、海で漂流
してマダガスカルに流れ着いてしまう。


ドリームワークス製作のフルCGアニメーション。現在公開中の
続編を観に行く前におさらいしました。

この映画の面白いところは、アレックスとマーティーの友情が崩れる
要因。動物園にいる時は無二の親友だった二人ですが、大自然
への興味の相違から友情に亀裂が入ります。その後、一旦は
友情が回復しますが、アレックスの肉食動物としての本能が
目覚めることで、新たな危機が訪れます。
この映画には、明確な悪役というものが存在しません。肉食動物の
群れは出てきますが、決して目立つ事はなく、アレックスの本能が
脅威として描かれます。主人公の存在が脅威として描写されるのが
面白いですね。腹をすかしたアレックスの、周りのもの全て肉に
見えてしまうビジョンも良かったです。

アレックスとマーティーはしっかりと描かれているんですが、
残るグロリアとメルマンは少々描写不足。メイン二匹のオマケという
印象がありました。グロリアとメルマンは、続編で恋の嵐が吹き
荒れるみたいなので、そっちでの活躍に期待したいと思います。

お気に入りのキャラクターはペンギンズ。『アイスエイジ』でいう
スクラットの役割ですね。4匹組で、軍隊のような統率力を武器に
南極を目指して動物園を脱走する姿は実に面白いんですが、
もう少し出番が欲しかったですね。こちらも、続編ではもっと
活躍してくれるんでしょうか。



2009年03月18日

7つの贈り物2

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心臓に病を抱える女性エミリーの前に
現れた国税庁の職員ベン・トーマス。
彼はエミリーにいくつもの親切を
行い、さらにエミリー以外の何人か
にも同様に親切を行っていた。
何故ベンは見ず知らずの人々を
助けるのか。そこには、ベンが引き
起こした事件と、彼のある計画が
隠されていた。


主演ウィル・スミス、監督ガブリエレ・ムッチーノの『幸せのちから』
コンビが贈る感動ストーリー。謎の男ベンが、7人に贈った
信じられない贈り物とは。

物語は、ベンと彼が贈り物をする7人を中心に描かれます。その中
でもヒロイン・エミリーとの関係が重点的に描かれますが、彼女
ばかりが特別扱いされ過ぎている
感じがありましたね。7人の中
には、映画が始まった時点で既に贈り物を貰った人物が2名いて、
この二人の出番が少ないのは仕方ないと思いますが、黒人の
少年とホッケーチームのコーチの描写が少ないのは問題です。
2人の人となりはいつの間に調べたんでしょう?
それと、シーン同士の繋がりがあまり感じられず、てっきり時間軸が
シャッフルされているんだと思って観てたんですが、最初のシーン
以外は別にそういうことはなく、過去の話はちゃんと回想として
出てきます。。ただ、ちょっと解かり辛くはありましたね。
それらの点を除けばあとは普通に観られますが、普通過ぎて刺激が
足りない
というのが実状でしたね。

物語の最大のポイントとなる「7つの贈り物」。予告を観た時点で
「ああ、きっと最後は(ネタバレ反転)[ベンが自分の命をヒロインに
プレゼントするんだな
]」なんて思ってましたが、実際はもうちょっと
上を行くものでした。確かに映画的には衝撃的で重い贈り物だと
思いますが、正直共感は出来ませんでした。
贈られた側は全てを知った後で真実を知る訳ですが、自分がそんな
ものを贈られたらと考えたらちょっと怖いです。頼んでもいないのに
[相手の命を犠牲にされる]んですからね。エミリーも、贈り物の
正体を知っていたら絶対に「いらない」と言ったでしょうし。
この計画に共感できなかったのが一番残念な点でした。
もっと優しい計画ならよかったんですが。

それと予告で、「あなたなら、受け取れますか?」という言葉が
出てきましたが、ベンはほとんどの贈り物を半ば強制的に押し付けて
います。あんな大事なものを勝手に手渡されても困ります。



2009年03月17日

サイバトロン、トランスフォーム!

ここ数日バタバタしてて映画を観に行けません。
ネットでネタを探してたら、『トランスフォーマー:リベンジ』の
前売り特典のニュースが出てきました。
前作はボタンで変形するトランスフォーム・ペン(今でも使ってる)
でしたが、今回はオートボットマークから変形するタブレットケース
うーん、使い道があるような無いような。そもそも何故タブレット
ケースを変形させにゃならんのでしょう?
それ以前に今回リベンジするのはディセプティコンズなんだから、
ディセプティコンズマークからトランスフォームすべきなのでは?

しかしいまだにオートボットとかデイセプティコンズといった単語に
馴染めないなぁ。字幕だけでもいいからサイバトロン、デストロンと
表記して欲しいです。


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大好きなCGアニメシリーズ『アイスエイジ』の3作目に、
『ティラノのおとしもの』というサブタイトルが付きました。どうも
御馴染みのメンバーが恐竜の赤ちゃんを拾う話みたいです。
予告ナレーションをポニョの声を務めた奈良柚莉愛ちゃんが担当
しているので、恐竜の赤ちゃんの声はこの子が担当するのかな?

とても楽しみにしているんですが、3D版が地元で公開するか
心配です。



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2009年03月15日

ターミネーター4

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近未来。世界は暴走したコンピューター
の反乱によって崩壊寸前に追い込まれ、
僅かに残った人類は、ジョン・コナー
という指導者の元、抵抗を続けていた。
コンピューターはジョンを抹殺する
ために、1984年に殺人マシン・
ターミネーターを送り込む。
ターミネーターの標的は、ジョンを
生む前の母親・サラだった。


アーノルド・シュワルツェネッガーとジェームズ・キャメロンの名を
世に知らしめたSF映画。今年の初夏に公開される最新作
『ターミネーター4』の前におさらいしました。
実はこの作品をちゃんと観るのは初めてだったりします。初めてこの
作品を観たのはたしか幼稚園児のころ。皮膚が剥がれ、骨格だけに
なっても執拗に迫り来るターミネーターの姿を目の当たりにして、
当時の僕は小便をちびりそうになるくらいの恐怖を植えつけ
られたんですよ。
夜寝るために二階への階段を上がると、暗い
廊下の向こうからターミネーターが襲ってくるんじゃないかと
ビクビクしてたものです。

しかしさすがに今観ると、怖くもなんともないですね。むしろかなり
楽しく観る事が出来ました。
アクションとしてもSF映画としても完成されていますね。タイム
パラドックスネタを意欲的に取り入れていたり、低予算の割には
未来世界の戦争シーンもしっかり描写しているので、公開当時の
衝撃は相当なものだったでしょうね。
アクションシーンも思っていた以上にふんだんに盛り込まれていて
興奮しました。安っぽさは微塵も感じられませんね。観ていて
「本当は結構金をかけてるんじゃないのか?」なんて思ってしまう
ほどでした。
ただ、ターミネーターが損傷部分を処置するシーンはさすがに
安っぽかったですね。目をえぐった後のシュワちゃんは、ゴム製
人形だということがバレバレでした。まぁこれは、予算よりも
技術力の問題でしょうけど。

回を重ねるごとに派手で娯楽性が増している本シリーズですが、
新たな展開を見せる『4』はどのような作品になるのか。今から
楽しみです。とりあえずハードな作品を期待します。
ただ、個人的には『4』というナンバリングは付けて欲しく
ないんですよね。あくまで新シリーズということで、アメリカ同様
『ターミネーター サルベーション』というタイトルにして欲しかった
です。



2009年03月14日

コールドマウンテン4

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アメリカを分かつ南北戦争は、辺境の
コールドマウンテンにまでその影を
落としていた。神父の娘エイダは、
数々の不幸にさいなまれながらも、
出兵した想い人インマンの帰りを
待ち続けていた。そしてインマンは、
収容された病院でエイダの手紙を読み、
「帰ってきて」という彼女の言葉に
突き動かされ軍を脱走する決意をする。


第76回アカデミー賞5部門にノミネートされた純愛ドラマ。戦争に
よって引き裂かれた男女が互いを想いながら、再会を夢見て
苦難に立ち向かっていく物語です。エイダをニコール・キッドマンが、
インマンをジュード・ロウが演じています。

物語はインマンとエイダのパートに分かれていて、それぞれが交互
に描かれます。
インマンのパートは、コールドマウンテンを目指す旅が描かれ、
そこで南北戦争の様々な影響を垣間見る事になります。逃亡する
黒人奴隷や戦争によって夫を奪われた未亡人などが登場し、
インマン自身も、脱走兵として追われ続けます。
インマンが旅の途中で出会う人物には、意外に豪華なキャストが
起用されていて、それも見所になっています。節操なく女を抱き
たがる神父をフィリップ・シーモア・ホフマン、未亡人をナタリー・
ポートマンが演じていて、どちらも存在感を出していましたね。
エイダのパートは、父を亡くして絶望の淵に立たされたエイダが、
インマンの帰りを心の支えにして強く生き、たくましく成長していく
姿を描いています。最初は何も出来なかったお嬢様が、酪農や
狩りを覚え、山の女に変わっていく姿は実に魅力的ですね。
しかしこちらのパートで真に魅力を発揮しているのは、エイダに山の
暮らしを叩き込むルビー。
彼女のバイタリティ溢れる存在感は、
今回の登場人物の中でも特に光っていました。ルビーを演じた
レネー・ゼルヴィガーは正直苦手な女優だったんですが、この
映画で評価が一転しました。アカデミー助演女優賞も納得の演技
でしたね。

新たな視点で戦争を描いた秀作。監督のアンソニー・ミンゲラは
監督としてだけでなくプロデューサーとしても活躍していましたが、
去年合併症で亡くなられたそうです。彼が製作で名を連ねる
『愛を読むひと』が遺作になるのでしょうか。アカデミー主演女優賞
を獲得した作品なので、公開が楽しみです。



2009年03月13日

実写版『ドラボンボール』は美女揃い

先日観に行った『ドラゴンボール エボリューション』の試写会
ですが、同時にワールドプレミアの中継もありました。大した話は
聞けなかった&進行がグダグダだった&ゲストの次長課長
のトークがマニアック過ぎた等々、決して良いものではありません
でしたが、登場した女性陣だけは実に綺麗で良かったです
写真はコチラ)。
エミー・ロッサム(右から3番目)は写真通りの大胆な衣装で、実に
魅力的。彼女に関しては、今回の映画が今までで一番可愛かったと
思います。
ジェイミー・チャン(左から2番目)は胸が強調された衣装で凄く
色っぽかったです。
田村英里子(左から3番目)は今回悪役ですが、綺麗な方だった
のでこれ以降さらに活躍して欲しいですね。
そして関めぐみ(一番右)。もちろん可愛いけど、本編での出番は
1分あるかないか・・・。

という訳で、『ドラゴンボール』の実写化として観ても、普通の
アクション映画として観ても普通につまらない
『ドラゴンボール
エボリューション』。
観に行く方は、魅力的な女性キャスト陣に
注目しましょう!


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今週公開の観たい映画たち。

『マダガスカル2』
『アンダーワールド ビギンズ』

『マダガスカル2』を観る前に前作をおさらいしようと思って
いるんですが、全然レンタル屋に置いてない。くそぉ、もっと早く
レンタルしておくべきだった。
『アンダーワールド ビギンズ』は前日譚だから、おさらいの必要は
ないよね?



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2009年03月12日

パッセンジャーズ2

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飛行機事故から奇跡的に生還した
5人の人物。セラピストのクレアは
彼らのカウンセリングを任されるが、
事故の際の証言が各人で食い違って
いる上、彼らの周囲に不審な人物が
現れていた。クレアは、航空会社が
事故原因の真相を隠蔽するために、
生存者の口封じを行おうとしている
のではないかと推測する。


アン・ハサウェイ主演のミステリー映画。予告編の印象から、飛行機
事故の真相を探るだけのミステリーではないとは思っていました。
映画が始まってすぐ、「ははぁ、きっと乗客全員○○なんだな」
なんて予想したら、本当にその通りになってしまってガックリして
しまいました
(正確には(ネタバレ反転)[登場人物全員]ですが)。

主人公クレアが、被害者のカウンセリングを行うのに並行して、
被害者の一人エリックとのラブロマンスが展開されますが、この
くだりに何の面白みもなく、ただただ苦痛。そもそもこの話の
必要性が全くない。クレアが事件の真相に迫るのも、エリックが
秘密に辿り着くのも、二人の関係と全く繋がらない。そもそも二人を
恋愛関係にする必要がどこにあったんだろう?
あ!アン・ハサウェイのベッドシーンのためか!(笑)

見所は最後に明かされる驚愕の真実ですが、前述の通り僕は
オチが読めてしまったので、何の驚きもありませんでしたね。
その上、そのオチが明かされて以降もダラダラと話が続くので
退屈です。クレアの上司や隣人の正体も、それまでの展開と何の
関係もないので「そうだったのか!」なんて微塵も思えませんでした。

世界観も疑問です。(以下完全ネタバレ)[舞台となる世界は
現世とあの世の間で、未練を持った者が死を受け入れるまで留まる
場所。なぜそんな世界で主人公はセラピストとして働いていたのか。
元々の仕事なのかもしれないけど、彼女だけが事故の被害者では
ないというのはおかしい。そもそも100人以上が死んでいるのに、
未練が残った人が5人だけというのも無理があります。
]

オチも大したことないけど、そのオチに繋がる設定が全くなって
いないからさらに駄目。オチのインパクトに頼るんじゃなく、その
オチを引き立たせる展開を用意して欲しかったですね。



2009年03月11日

ジェネラル・ルージュの凱旋5

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「バチスタ事件」からようやく立ち
直ってきた東城大学付属病院。グチ
外来の田口は、院長の推薦で倫理問題
審査委員会を任され、多忙な日々を
送っていた。そんな時、田口の元に、
救急センターの速水通称ジェネラル・
ルージュ(血まみれ将軍)が医療機器
メーカーと癒着しているという告発文
が届く。


『チーム・バチスタの栄光』の続編。前作から一年と短いスパンでは
ありますが、主要キャスト、スタッフはほぼ続投なので安心して
観られますね。

前作はシリアスで面白いストーリー展開でありながらもコミカルな
描写が多く、その辺りで緊迫感が削がれていた印象がありました。
今回もコミカルさは健在ですが、前作よりはだいぶ抑えられている
上に笑いどころも的確に突いてくるようになっていてかなり改善
されていました。
序盤は捜査が全く進まず登場人物の紹介に終始し、中盤から
相棒の白鳥が登場して(相変わらず出番が遅い)事態をかき回し
ながら捜査を進展させていくという展開は前作と同じ。今回はさらに
その後、委員会で速水と直接対決するという展開があります。
ここが実に見応えがあり、医療の実態と事件の裏側を同時に見せ
付けてきます。さらにこの後、意外な展開を迎えるんですが、この
クライマックスが物凄い。今までの穏やかな展開から一変して
大波乱の展開を迎えるんですが、ここで描かれる病院のスタッフが
とにかく格好良いんです。
お医者さんをここまで格好良く見せて
くれる映画も珍しいですね。

今回の主役は間違いなくジェネラル・ルージュこと速水センター長。
捉えどころのない性格と救命救急に対する異常なまでの執着心で、
冒頭から抜群の存在感を出しています。委員会での言及の場面は
特に迫力がありました。
物語上でも一人勝ちの感のある速水ですが、それゆえに最後の
最後で田口に打ち負かされるシーンは実に面白かったです。まさか
「アレ」で敗北を喫するとは、速水も予想外だったでしょう(ていうか
何であんなものを医療機器メーカーに用意させてるんだ?)。

速水が人命救助にあそこまで執着する理由が語られなかったり、
田口と自殺未遂の女の子との関係が実に中途半端なところで
終わっていたりと、気になる部分もありはしますが、総じて凄く
面白い作品になっていました。同シリーズである『ナイチンゲール
の沈黙』『イノセント・ゲリラの祝祭』も映画化して欲しいですね。
しかしこの映画、初週の成績が前作の半分以下らしいです!
これはまずい。
皆さん、シリーズを継続させるためにもこの映画を劇場に観に
行きましょう!個人的には今やっている映画で一番オススメです!



2009年03月10日

DRAGONBALL EVOLUTION ドラゴンボール エボリューション2

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高校生の孫悟空は、祖父の悟飯と拳法
修行の日々に明け暮れていた。悟空の
18歳の誕生日、悟飯は7つ集めれば願い
がかなうといわれる伝説のドラゴンボール
の一つを渡す。しかしその直後、悟飯は
ボールを狙う悪の大魔王ピッコロによって
惨殺されてしまう。悟空は祖父の遺言に
従い、ボールを求める仲間達と共に
残りのボールを探す旅に出る。


世界中の誰しもが不安にさいなまれる中製作された『ドラゴンボール』の
実写版。試写会でいち早く観てまいりました。ちなみに今回観たのは
吹き替え版。字幕版で観たかったな。

予告の時点でもう駄目だと言われ続けた本作ですが、僕はちょこっと
だけ期待してました。全くの別物として観ればそれなりに楽しめるかな、と。
最初の内は意外に楽しめましたね。アクションは普通に頑張ってましたし、
悟空が学校に通っているという設定も、「別物」と割り切れば許容
出来ない範囲ではありません。
しかし佳境に入るにしたがって、段々普通につまらなくなってくる。
アクションにキレはなくなるし、CGも安っぽい。何より話がつまらない
です。「原作を上手く脚色出来ていない」という以前の問題で、普通に
つまらないんです。もっと底抜けにつまらない方が、ネタとしては
面白いんだけどなぁ。

もちろん、原作からの要素も多数盛り込まれています。キャラクターは
かなり設定が変わってますが、これは仕方ないですよね。ブルマが
アクション担当になっていたり、ヤムチャがただのチンピラになって
いたりしますが、許容範囲内です。むしろエミー・ロッサムがアクション
してくれるのは嬉しい(笑)。
ホイポイカプセルは面白く見せてくれたし、
魔封波を出してくれたのも何気に嬉しかったですね。
しかし、許容出来ない部分ももちろんあるわけで。まずは大猿。原作
では20m近い巨体を見せていた大猿も、本作ではどう見ても2m程度
しかなく、全然迫力がありません。
かめはめ波が、ただの飛び道具に
なっている上に、最後に出てくる最大出力のかめはめ波は全く別の技に
なっていたりします。
原作とは関係ありませんが、ピッコロがどうして
復活したのか、なぜ地球を征服しようとするのかが説明されないのも
駄目な要因の一つです。

実写版『ドラゴンボール』として観たら当然地雷だし、別物として観ても
普通につまらない作品でした。奇跡の逆転ホームランを期待したのに
残念です。見所はエミー・ロッサムと、意外に可愛かった他の女性
キャストの方々ですかね(笑)。



2009年03月08日

ヤッターマン5

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4つ集めると奇跡が起きるといわれる
伝説のドクロストーンをめぐり、
正義の味方ヤッターマンと悪の組織
ドロンボーは週に一度戦いを繰り
広げていた。そしてヤッターマンは、
ドクロストーンを調査していて行方
不明となった海江田博士の娘・翔子と
出会う。翔子はヤッターマンに父の
捜索を依頼する。


人気TVアニメ『ヤッターマン』がまさかの実写映画化。結構期待して
観に行ったんですが、まさかここまでやるとは(笑)。三池監督の
遊び心が爆発した物凄い作品になってました。
『龍が如く 劇場版』の再来ですね!

いろんなところで「原作を忠実に再現」なんて言われている本作。
原作の特徴である今週のビックリドッキリメカ、おしおきタイム、
「ポチッとな」など、原作の印象的な要素を多く盛り込んでいます。
ヤッターマンやドロンボーのコスチュームも、見事に再現されて
いますね。しかしそうした再現部分とは別に、作品のテイスト自体
は大胆にアレンジされているように感じました(原作をあまり覚えて
ないけど)。冒頭でヤッターマンが敗北したり、ヤッターマン1号と
ドロンジョにロマンスが生まれたりといった部分ですね。
ヤッターワンが大破するシーンは、いろんな意味でヤバ過ぎです。
さらに1号を演じる桜井翔が女の子の股に顔を突っ込むという、
ジャニーズ事務所を挑発するかのような衝撃の場面まで出てきます。
それらの暴走演出が、原作ファンや桜井翔目当てのジャニーズ
ファンの怒りを買うのではと思ったんですが、みんな声を出して笑って
ましたね。1号とドロンジョのハプニングシーンでは、全国の女子
高生の皆さんが悲鳴をあげてるでしょうけど(笑)。

そして本作最大の功労者は、ボヤッキー演じる生瀬勝久
そもそもこの映画の主人公は、ヤッターマンではなく間違いなく
ボヤッキーです。

どんなにやられても馬鹿にされてもスカポンタンでも、憧れの
ドロンジョ様のハートをゲットするために努力するその姿は、中年
男性を中心に多くの男の共感を得ることでしょう。そんな彼を
体当たりで演じる生瀬勝久。今年の助演男優賞総ナメ間違いなし
(?)ですね。

惜しむらくは、そうしたマニアックな面白さに特化したために、小学校
前の幼児達にとっては全く面白くない作品になっていたこと。
子供達の求める「カッコイイヒーロー」は、この映画には一切出て
きません。ヤッターマンも完全に三枚目のギャグ担当です。実際、
近くに座っていた子供は、父親に「もう帰ろうよぉ」とずっと言って
いました。
メインターゲットである子供が満足できない。ここだけが残念な部分
でしたね。でも個人的には最高でした!次回作も是非!!



2009年03月07日

少年メリケンサック4

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メイプルレコードの新人発掘部に所属
する契約社員・栗田かんなは、契約
切れ寸前に謎のインディーズバンド
「少年メリケンサック」を発掘する。
ライブ映像はネットで大人気となり、
かんなはプロデュースを任されるが、
ライブ映像は25年前のもので、
バンドはとっくに解散し、メンバーは
全員中年のオヤジと化していた。


人気脚本家、宮藤官九郎の監督第2作目。1作目の『真夜中の
弥次さん喜多さん』は未見なので、クドカン監督作はこれが
初体験になります。

この映画の見所はなんといっても主演の宮崎あおいでしょう。僕は
これまで宮崎あおいを、「確かに可愛いけど、そこまでもてはやさ
れるものでもないような」という微妙な評価をしていました(演技力は
素晴しいと思いますよ)。しかし!今回の彼女はとにかく素敵で
物凄くカワイイ!!しかし不思議なのが、彼氏とイチャイチャしている
女の子らしい姿よりも、
中年軍団相手に罵声を飛ばし、眉間に
シワを寄せて中指立ててる姿の方が何倍も魅力的だという事(笑)。

緩急の使い分けが上手いというか、普段気付かない所で溜まって
いたストレスを発散しているというか。メリケンサックのメンバーに
触発されて、行動が段々過激になっていくのも良かったですね。
ドスの効いた声で「揺れませんが?」と答えた時のガン飛ばしに
ときめいてしまいました(笑)。

映画自体も面白かったですね。クドカンは流石にコメディは心得て
いるし、少年メリケンサックを演じる中年4人組も素敵。当時の
プロデューサーが、メンバーの過去を語るというのも面白かった
ですね。ただ、あのインタビューは何時撮られたものなのかが気に
なりました。
伏線もちゃんと張られている上に、それらを見事に笑いに昇華して
いったのが小気味良かったです。特にクライマックスのTV出演、
予想外のところから崩壊が始まる展開は実に見事で、涙を流し
ながら笑ってました。

宮崎あおいの新たな魅力に気付かされた1本でした。これからも
時々でいいから、こういう映画に出て欲しいなぁ。



2009年03月06日

リベンジが始まる

『トランスフォーマー:リベンジ』の公式サイトオープン。

迫力の予告編が見られますので、未見の方は是非。
今回は40体ものトランスフォーマーが登場するらしいですが、その
ほとんどが変形玩具として発売されるみたいです。しかも今回は、
7体合体の超大型トランスフォーマーも登場するらしい!!
(予告に出てくるデカイのは合体前の奴で、最終的にあれの7倍に
なるようです)。嗚呼、コイツの玩具だけでも欲しいなぁ。


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今週公開の観たい映画たち。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』
『クローンは故郷を目指す』
『ヤッターマン』
『パッセンジャーズ』
『ダウト あるカトリック学校で』

今週は『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』も公開されます。
新生ドラえもんの映画は過去3作すべて観ましたが、今回はパス。
そもそもなぜ『宇宙開拓史』のリメイク?そんなに人気が
あったっけ?

『ヤッターマン』は何気に期待してます。世間では『ドラゴンボール
エボリューション』と同じ地雷臭が漂っているようですが、三池
監督のヒーロー作品って何気に好きなんですよね。
『ウルトラマンマックス』で監督した二つのエピソードはどちらも
素晴しかったし、酷評だらけの『ゼブラーマン』も結構好きだったり
します(笑)。



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2009年03月04日

カフーを待ちわびて3

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沖縄に暮らす青年・明青は、恋人も
作らず雑貨屋でのんびりと暮らして
いた。そんな彼の元に、一人の女性が
現れる。幸と名乗るその女性は、
明青が以前訪れた神社の絵馬に描いた
「嫁にこないか?しあわせにします」
という言葉を頼りに、明青の嫁にして
もらいに来たのだと話す。


第1回日本ラブストーリー大賞を受賞した小説を映画化した作品。
主演の玉山鉄二は『手紙』以来注目していて、今回も素朴な青年を
好演していました。そろそろメジャータイトルの主演があってもいいと
思うんですけどね。ヒロインのマイコをはじめ、勝地涼、宮川大輔など
助演陣も何気に豪華です。

ぐうたら生活の自堕落男の家に、清楚で可愛い女の子が「お嫁さん
にして下さい」と言って押しかけてきて、いきなり同棲生活が始まる
という、一歩間違えばオタク向け美少女ゲームのシナリオになって
しまいそうなストーリー
ですが、意外に淡白で観ている間はそんな事
全然気になりませんでした(普通気にしないか)。確かにちょっと
現実離れしてはいますが、言葉も生活様式も違う沖縄を舞台にする
ことで、ちょっとファンタジーな話も違和感なく受け入れることが
出来ました。

二人の恋の行方、幸の正体と島に来た本当の目的の他に、島の
再開発計画が物語のポイントになっています。再開発計画と幸が
後々繋がっていくんですが、この辺りはもうちょっとひねって
欲しかったですね。「それはお前らの勘違いだろう」なんてずっと
思いながら観てました。
それと、エンドロール後にその後の島の様子が出てきます(これから
観に行く人はエンドロールに入っても席を立たないように)。しかし
主要人物全員のその後が描かれるのでかなり長いです。全部で
5つのシーンが出てくるんですが、正直最初と最後だけで
良かったなぁ。

前半は楽しく観れたけど、後半に若干失速した感じ。前半の
雰囲気を持続して、後半の修羅場をもう少し上手く料理できてたら
良かったんですが。



2009年03月03日

チェンジリング4

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1928年。ロサンゼルスに暮らす
シングルマザー・クリスティンの
息子・ウォルターが行方不明となる。
5ヶ月後に警察がウォルターを発見
するが、クリスティンの前に現れた
少年は全くの別人だった。しかし
少年は自分が息子のウォルターで
あると言い、警察も本人に間違い
ないと主張した。


「行方不明だった息子が、帰ってきたら別人になっていた」という、
それこそミステリー映画のような実話を映画化した作品。しかしその
中身はミステリーではなく、当時の警察機構の腐敗と、それに立ち
向かった一人の女性を描いた社会派の作品に仕上がっています。

息子が別人だったというのは、クリスティンの錯乱でも超常現象の
類でもなく、警察の捜査ミスによるものです(意図的にでっち上げた
のかもしれない)。予告では、警察のミスなのかクリスティンの錯乱
なのかは曖昧ですが、本編を観れば少年が別人である事は一目
瞭然で、明らかに警察側の捜査ミスです。恐ろしいのは、警察が
自らのミスを隠蔽するために、守るべき市民を陥れた
という点。
ウォルター少年の捜査を担当したジョーンズ警部は、クリスティンが
発見した少年は別人だと言うと医者と結託して彼女の精神異常を
訴え、それでも引かないクリスティンを強引に精神病院に幽閉
します。さらにクリスティン以外にも、警察にたて突いた人々が
同じように精神病院に幽閉されている事実も出てきます。
こうした事態は80年前だからこそ起きたと思いたいですが、
自分達の出世と保身だけを考えている今の政府も似たようなもの
なのかもしれない。そう考えると恐ろしいですね。
劇中の重要な要素として登場する「ゴードン・ノースコット事件」に
しても、現代社会で起きないとも限らない事件だと思います。映画の
舞台に古臭さを感じなかったのは、こうした共通点があるからかも
しれません。
イーストウッドがこの物語をこの時代に映画化したのも、
そうした意図があったからかもしれませんね。

アカデミー主演女優賞にノミネートされたアンジェリーナ・ジョリーの
熱演が光ります。時に気丈に、時に激しく「息子を返して欲しい」と
訴えかける姿。母性愛と女性の強さを見事に体現していました。

アンジェリーナ・ジョリーの確かな存在感と、緊迫感のある展開で
最後まで飽きさせない作品でした。連続して公開されるイーストウッド
監督の次回作『グラン・トリノ』も楽しみです。



2009年03月02日

2009年2月のまとめ

2009年2月の観賞本数は14本でした。

今月のMVPは、無し。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『レボリューショナリー・ロード 
燃え尽きるまで』
は面白かったんですが、「滅茶苦茶
面白かった!!」というほどではなかったんですよね。
ただ、どちらも非常に強く印象に残る作品でした。見返したら
評価がグンと上がるかもしれませんね。

逆にワーストの方は『マンマ・ミーア!』 『三国志』 『ストリート
ファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
と3本も出て
きました。
どれも星二つではありますが十分に酷いです。
『三国志』と『チュンリー』は別に星一つでもよかったかも。


3月の期待作は『ウォッチメン』。それと『ドラゴンボール
エボリューション』には別の意味で期待してます(笑)。



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2009年03月01日

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー2

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富豪の愛娘・春麗は幼い日に目の前で
父親を誘拐されてしまう。成長し、
ピアニストとして成功していた春麗の
元に、
謎の巻物が届けられる。
それを頼りに旅に出た春麗は、拳法の
達人・ゲンに出会う。ゲンは、かつて
自身が所属していた組織・シャドルー
の総統ベガが春麗の父を誘拐した
事を明かす。


人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する
キャラクター・春麗を主人公にした格闘アクション。登場キャラは
春麗以外に、ベガ、バイソン、バルログ、ゲンが登場。設定が
だいぶ変わっていますがナッシュも登場しています。

脚本がかなり厳しく、ツッコミどころが満載です。春麗の父親は
誘拐後シャドルーに拘束され利用されていますが、拘束された
理由が「富豪で様々な財界人・政治家の連絡先を知っているから」
という無茶苦茶なもの。
ゲンを探すために今までの生活を捨ててタイにやって来た春麗。
しかしお金も持ってこなかったのでいきなり野宿生活。正義の
組織のおばあちゃんから春巻をめぐんでもらったりします。
ゲンが春麗を呼び寄せたのは、彼女に父親を救出させるため
だけど、映画を観てるとシャドルーを潰すためにゲンが春麗を利用
しているだけのようにも見える。
ベガが求める「ホワイトローズ」の正体は実は(ネタバレ反転)
[ベガの娘で、ベガは娘のために世界征服を企むただの
親バカだった
]。
といった感じで、コメディとして観るとなかなか楽しめるかも
しれません。

アクションは結構頑張っているものの、カット割が多かったのは残念
でしたね。元がタイマン格闘ゲームなので仕方がないかも
しれませんが、小道具や広大なセットを使った大立ち回りがなかった
のも不満でした。
ガンアクションもあったけど、そっちは正直いらなかったです。
ボクサーであるバイソンが拳銃やバズーカを振り回してもなぁ。

春麗を演じているのはTVで活躍しているクリスティン・クルック。
可愛くない事はないんですが、身体の線が細くて今一つ魅力が
ありません。春麗はあのムッチムチ感が良いと思うんですが。
ベガ=ニール・マクドノーは似ている以前の問題で全くの別人。
似せる必要はないと思うけど、せめてサイコクラッシャーアタック
くらいは見せて欲しかったです。
そしてバイソンを演じるマイケル・クラーク・ダンカン。オスカー候補も
落ちぶれましたね。


本編終了後に、女子高生ファイター・さくらを主人公にした短編
アニメが上映されます。「さくらがファイトを通じて何を求めて
いるのか」が描かれますが、バトルがメインではないので見所は
あまりありませんね。アニメとしてのクオリティも低いし。
さらにその後に、ゲーム最新作『ストリートファイター検戮裡達佑
流れます。これって普通逆ですよね。CM→短編→本編という流れに
して欲しかった。